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(No.433)2015年3月13日

『広島市長選挙(サンフレ移転が危惧される理由)』

ここに、小谷野 薫(こやの かおる)氏の簡単な経歴書がありますので、少し、私なりに紹介いたします。

学歴としては、東大卒、ニューヨーク大学経営大学院卒で、MBA(金融専攻)及び経営工学MS(数理統計学専攻)両修士プログラム終了とあります。また、職歴に関しては、野村総合研究所、野村企業情報へ出向、野村総合研究所に復職とあり、1996年からの野村総合研究所企業財務調査室長の時代の主要関与案件の中で、1999〜2000年の関与事業が少し気に掛かります。

まず、「北九州コカコーラボトリングへの山陽コカコーラボトリングとの合併」の事案があります。この案件は、私たち広島市民は、なぜ、山陽コカコーラボトリングが広島からなくなり、北九州へ併合されるという、広島市の都市力の低下の現れが現実として目に見えてきた事案として記憶しているものです。

その後、日興ソロモン・スミス・バーニー証券を経て、クレディ・スイス証券マネジング・ディレクター、M&A本部長、経営会議メンバー、投資銀行本部長を歴任し、東京三菱UFJグループによる米ユニオン・バンク・オブ・カリフォルニアの完全子会社化に関する事案やローンスターへの東京スター銀行の売却等多くのM&Aの事案に関わり、日本総合アドバイザリー事務所の設立を経て、2010年に株式会社エディオン顧問に就任、2012年に株式会社サンフレッチェ広島に移籍、2013年社長に就任しています。

サンフレッチェ広島が2年続けてJリーグ優勝の快挙を成し遂げた陰の立役者といってもいいと思いますが、こうした厳しい環境の中で、人材の活用法、事業の活性化、将来の見通し等々経営者として、トップリーダーとして確固たる基盤を確立したのではないでしょうか。

さて、小谷野氏個人の紹介は、これぐらいにしまして、なぜ、サンフレッチェ広島が広島市から他都市へ移転するのではないかの危惧の資料として、「北九州のスタジアム」の概要を次に掲げます。

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一方で、広島市行政等がサッカースタジアム検討協議会に1年半もの間、議論を委ねた成果として、平成26年12月、「広島に相応しいサッカースタジアムについて」という提言が提出されていますが、その内容は、中身のない単なる調査でしかなく、何のために1年半もの時間を費やしたのか、理解のできにくいものでした。

1年半もの間、議論をしたのであれば、どのようなものを、どこに建設すべきか、一般市民、サポーターのみならず、地元企業や関係地域住民も、理解できる、実現可能なプランを提示されるべきではなかったでしょうか。

このことは、取りも直さず、為政者が、サッカーへの思いも、理念もないということの証ではないかと思わざるを得ません。

北九州市が一方的に勝っているというのではなく、広島市の方が余りにも策のなさを物語っているので、残念でならないのです。

北九州にはJ1リーグのサッカーチームはないのですが、このように、サッカースタジアムの建設が進んでいるということは、為政者として、これからの時代には絶対必要であるとの理念があるからであろうと思われますし、これを北九州市や九州の企業も下支えをしているからではないでしょうか。

ご覧のとおり、この事業はPFI事業であり、これを引き受けているのが九電工グループです。

広島に置き換えれば、PFIの主体は「中電工」になりますが、中電工の会長は現市長の経済界の支持団体の会長に就任されているはずですし、副会長には広島電鉄の社長が就任されていると聞いています。このような強力な支持者がありながら、なぜ、広島市には、北九州市のようなスタジアムができないのでしょうか。

財力の差か、知恵の差か、やる気の差なのでしょうか。両社とも、行政の庇護の下の半公共的な企業です。両社には、名誉だけでなく、広島市の活力創出と施策に対して、本気での助力をお願いしたいものです。

統一地方選挙も近く、市長選では勝者と敗者ができます。市民の間には、心理的には大きな溝ができ、経済界にも同じようなことが生じるのではないでしょうか。

首長は、市民に対し、不安感を生じさせないことが一番の使命であり、将来に向かって、大きな夢と理想を示すこと、そして、安心して安全な街づくりのために専念していただくことを望んでいますし、一方に片寄り、バランスの崩れた船は必ず沈没することをわきまえていただきたいと思います。

皆さんは、どのようにお感じでしょうか。