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(No.409)2014年1月30日

安佐市民病院の建替え(荒下の地盤)

今回は荒下地区(亀山南1丁目)付近の地図をいくつか掲載します。地図上で荒下地区の現況を冷静に読み取ってみてください。

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この地図は、県営住宅が張り付いていたころの図面で、山側(北側)には、県道宇津可部線が一本通っており、もう片側(南側)は太田川です。その太田川も堅牢な護岸はない自然堤防そのままです。

次の地図は荒下地区周辺を拡大した太田川平面図で、これに現在の土地利用状況を図示しています。この図面は上下逆で図上の太田川の方が南側になっています。

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この地図では、荒下地区の大部分は畑と田んぼと旧県営住宅地(現在は空地)です。地図の下側に記号の凡例を設けていますが、亀山南1丁目(1〜19番街区)の大半は空地です。

13番の一部は居住とされていますが、この街区は河川堤防が構築されており、この地域で一番安心な場所です(赤で示した場所)。この広大な荒下地区も官民境界が明確になり、堤防を構築された住民の皆さんの努力に敬意を払います。

行政は自然に囲まれた環境良好な土地と発言されているようですが、世間には通用しないまったく筋違いの思い込みのようです。市長の年齢からしますと病院は昔のサナトリウムのような少女趣味の発想で悲しく寂しい土地が適していると思われているのではないでしょうか。

現在は、1分、1秒を争う緊急患者の生命を守る使命が大きくのしかかっています。総合病院として療養型の病院が望まれているわけではなく、少しでも交通インフラや社会インフラの整備されている場所が一番安心なのです。

精神的にも身体的にも追い込められた患者やその関係者が過度に不安を感じるような地域への移転は全く非人道的な処遇であり、絶対してはならないと思います。ここまで来れば、行政職員と市長の人間性を信じることしかないのです。

次図は広島市道路台帳平面図から荒下地区の現況地盤高を計算し、ポイントに落としたものです。

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中央の基準地(道路部分)を±0mとしますと、約180m先の河川堤防付近の基準高は−6.5mとなり太田川側へ傾斜しています。旧可部線の廃線敷あたりが一番高く+0.4mで、高低差は6.9mもの段差が生じるのです。

また、上流部分(図面左側)は約200mの間で+2.7m〜−6.5mと高低差は9.2mもあります。さらに、東西方向(図面では左右方向)でみると、大毛寺川に架かっている灰川橋(−2.3m)と安佐3区127号線分れ(+2.7m)では高低差は5mもあり、勾配のきつい道路形態であるとも感じられます。県道の状態も悪く、県営住宅跡地の東西南北の高低差も大きく、平面にするには土地の状態も地形も最悪の状態と言えます。

やさしさと安心を売り物にする病院事業局と市長が最良の土地と選定された基準はどこにあるのでしょうか。どの地点を基準に造成されるのか知りませんが常識で考えれば最悪の土地です。区画整理事業の本来の目的は、復興と国民や市民に安価で安定した宅地を供給するためのものです。それを悪用してはなりません。

病院事業に本当に必要な土地であれば更地を行政が購入され安価で安心できる事業用地を確保されるべきです。何も地主と民間デベロッパーと施工業者へ余分な代価を支払う必要があるのでしょうか。この区画整理事業が未だ手つかずの理由は、当面の境界の目処と売払い利益の目処が立たないから宙に浮いている状態なのではないでしょうか。

施行業者も利益に目ざといプロの業者です。立替えた資金の回収ができる目処が立たない限り区画整理事業は前進しません。民間企業ですから「利益」の計算がない限り進展はないのです。

その利益、経費の保障が広島市であり病院事業局です。市長も行政もいつから民間デベロッパーの手先になられたのですか。百歩譲って、仮に荒下地区区画整理事業が完成して遊休地として宙に浮いているとしても、病院という生命を預かっている事業を荒下地区へ移転させることは許されるものではないのです。

形のないものに何の理由で買取りの先行予約までされなくてはならないのでしょうか。ここに黒い影が漂っているのではないでしょうか

次の図は、平成12年度から平成24年度までの県道宇津可部線の用地取得状況です。

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道路改良も年次を追って行けばこんなものではないでしょうか。他地区と比べれば良い方と思われます。年々、少しずつでも道路改良ができていることは区役所としても、可部のまちづくりからしても「良」だと思います。用地の買収は相手があり、相手の生活もあり、諸般の事情があります。建設担当の職員の努力は認められるべきです。

市長の言うように、一気に可部町へ、荒下地区への投資は広島市民の合意が必要ですし、議会の承認も必要です。議会は特定議員の「利」のために動いているのではないのです。広島市民全体のバランスを取りながら、日々動いているのです。市長と特定議員だけの利は許されないのです。

市民の皆さんは、荒下地区がどのような場所か、理解できないと思いますので、地図を加工しながら説明させていただきました。賢明な市民、住民の皆さんの判断の手助けになればと思います。