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(No.408)2014年1月28日

安佐市民病院の建替え(大博打)

前々回に続き、書籍を紹介します。日高義樹著の『アメリカはいつまで日本を守るか(徳間書房発行)』です。

オバマ大統領が議会の同意を求めようとした理由についてワシントンで最も多く言われているのは、「オバマ大統領は議会を混乱させ、政治的に有利な立場にたとうとした」というものである。私のよく知っているワシントンの政治通はこう言っている。
 「オバマ大統領は再選後、あらゆることで政治的に追いつめられ、八方ふさがりになっている。このままでは予算も通らず、唯一の業績である新しい医療保険制度も実施が先延ばしになる恐れが出ている」
 またジャーナリストの友人はこう言っている。
 「オバマ大統領は、アメリカの歴史上最低の大統領として位置づけされることになるだろう」

オバマ大統領は再選後、支持率が急速に低落している。歴史に名前を残すどころか、最低の大統領に位置づけされそうになっていることに気がついている。

の文章ですが、現在の広島市長の姿に似ているように思われて仕方がないのです。

市長も胸襟を開いて、組織内で正常な対話をしながら、信頼できるブレーンと友人をつくり、明日の明るい広島市づくりに邁進されたらいかがでしょうか。今ならまだ間に合うはずです。

これに続き、

いっぽうでオバマ大統領は国民の間に戦争を嫌うムードが強いことにも気がついていた。そこで議会を巻き込むという大博打をうったのである。すでに述べたように、自分の政治的立場を良くしようという目論みもあった。オバマ大統領がシリア攻撃にあたって、日本流に言えば、議会に下駄をあずけた時、アメリカのマスコミは一斉にこう伝えた。
 「オバマ大統領が大博打に出た。うまくいくかどうかは分らない」

とあります。まさに、現在の松井広島市長の手法ではないでしょうか。

安佐市民病院建替えの件ですが、中心市街地に位置し利便性の高い現在地から、不便な自然災害発生予防地区への移転であり、市長の自我まる出しの説明では市民、町民、議会を納得させるだけの説得力もありません。

世間に通用する大義もなく、土建利権の匂いしかない、土建施策に大金をばら撒く発想であり、自分流の『我』を通そうとする現在の方法と、議員の懐柔と短絡的発想で議員との間で自らが作ったルールを自らが反故にしたパーティー出席等々、市長の尊厳とプライドまで見失っているのではないでしょうか。

広島市という限定された地域で、市長という最も目立つ立場の一挙手一投足は市民の目から逃れることは絶対にできないのです。1日24時間、1年365日、公人という拘束があることは忘れないでください。

まさに市長は禁じ手である議会へ、議員へ手を突っ込まれました。それも議会の民主主義の基本である過半数議決でなく、独裁者の使う禁じ手を使う予告までされているようです。

一期4年の任期もまだ半分です。次期のことも考慮に入れ最大限のもがきをされているようです。市長の来期に向けての最大の薬は、地道にコツコツと我を張らず本当に必要な施策を積み重ねていくことではないでしょうか。

蛇足ですが、こんな記述もあります。

アメリカ議会は上下両院ともに、議員たちはあくまでも地元の利害の代表で、国家の意見を代表する立場にはない。つまり議員というのは、どれほど有名な議員であれ、外交委員会の委員であれ、地元の人々の意見や利害を代表している。

市長は安佐北区選出の市議会議員と地元住民の意見をよく聞いてほしいのです。そのことが安佐北区の発展に繋がることだと思います。

その次には、

オバマ大統領は、こういったアメリカの政治の原理がまったく分かっていない。オバマ大統領は資産家や企業家に対して増税しようとした際、次のような演説をしたことがある。

「あなた方は、自分で成功して資産を作ったと思っているが、すべては国のおかげだ。国が道路を作ったり港を作ったりしたから経済活動がうまく行って、ビジネスが成功したのだ」
正確な引用ではないかもしれないが、オバマ大統領はこういった主旨のことを言った。

とあります。

アメリカとオバマ大統領を、広島市と松井市長に置き換えれば、まったく同じような発想で世間と政治の原理がまったく分っていないとの理屈がつきます。

何はともあれ、2009年11月の民主党政権での蓮舫参議院議員の次世代スーパーコンピューター開発予算での「世界2位ではだめか」の発言と、2013年12月の広島市スポーツの財産であり、まさに優勝戦線に生き残っていたサンフレッチェ広島に「サンフレ2位でいい」発信をされた松井市長のこれからの行く先が民主党政権と同じ運命を辿らないよう望むものです。