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(No.399)2013年12月27日

安佐市民病院の建替え(移転建替え要望の矛盾)
/年末のごあいさつ

12月16日に、安佐市民病院の荒下地区への移転建替え要望書を議会へ持参されたようです。その紹介議員は、今田市議会議員お一人のようです。

要望書前文には「新聞報道等によれば、『広島市が安佐市民病院について、荒下地区に移転、新築する方向で最終調整していることが分かった』との内容の報道があった」とあります。

この報道こそが、現在のメディア、報道の一方通行であり、確かめもなく首長や行政の一方的な発言を頼りに、取材能力のなくなった記者の無責任さが現れているのだと思います。その後は、議会には提案もなければ説明もなく、一方的に行政の思う壺にはまり込み、世論形成の道具に使われただけではないでしょうか。

要望書の中身は、新聞報道等とは少し変ではないですか。
 本文は、項目1『荒下地区での建替えについて』で「安佐北区全体の活性化に大きくする」とありますが、まちが動くことは繁栄するところがあれば衰退するところが出来ます。

儲かるとか、活性化するとかは、誰も言い当たることはできない施策なのです。今日の日本は、少子高齢社会であり、過疎化に悩む社会です。現実は一極集中型の都市構造になりつつあるはずです。

安佐北区や可部町が人口増加が見込めない現状では、現在のまちの姿の上にどのような施策を講じ、どのようにインフラを付け加えるかの策を講じるほかないはずです。

要望理由が(1)〜(6)までありますが、全て現状否認、否定で我田引水の状況の羅列です。このような要望であれば荒下地区でなくても飯室でもよいわけで、白木町井原でも同じような理由づけはできるはずです。

絶対に荒下地区でなくてはならない魅力ある施策はないのです。あるのは地主と地権者、それに群がる利権者等の魅力ではないでしょうか。

この要望書のもう一つの不思議な点は、自分を華やかに見せるために、項目2『現在地での移転建替えについて』で他の施策を否定していることです。

理由として、「一刻を争う『救急医療』に対して十分な役割を果たすことができないと考える」とあります。

現在の安佐市民病院が『救急医療』で不手際があったとか、人命にかかわるトラブルが多発しているとか、医療行為全般に問題があるとか、病院機能や設備に不具合があり、安佐市民病院の機能が麻痺しているとかの報告も話もないはずです。

安佐市民病院は現在もこれからも最善の医療施設とスタッフで病院運営をしています。
 理由として、(1)〜(2)を記されていますが、荒下地区から見ればそうでしょうが、白木、高陽、可部町の大部分の人たちから見れば荒下地区移転はもっと不便な地区になるはずですし、現在地へのインフラ整備が急速に整えば全て解決できる施策です。

もう一つ「今後50年先までのことを考え…」とありますが、医療・福祉行政は今日が重要なのです。

静かな、閑静な場所でとの発想は、医療・福祉行政施策の中では古い考えであり、孤独化する人間関係にとっては、少しでも賑やかな活気ある町の中が好まれる時代ではないでしょうか。それが現在、国が目指しているコンパクトシティー構想ではないでしょうか。

今後50年先には、日本の人口はどのくらい減じていますか。広島市はどうですか。安佐北区は、可部町はいかがですか。50年先のことを論じるなら、人口減少社会の構図を展開して論ずるべきで、言葉の遊びはやめるべきです。

項目3として『結論』があり、「荒下地区への移転建替えの方が優れていると考える」とあります。

まだ、市長も行政も荒下地区とも現在地とも提案もしていない現在、ましてや12月議会での独立行政法人化への提出議案の中にも、移転の「移」の字もないのです。

12月議会で了承された平成26年4月1日に独法へ移行しようとする病院事業は、新しい提案が出ればもう一度、審議しなければならなくなるはずです。法と言葉と文言、文章を尊重しなければならないのは、議案の提案者である市長であり行政なのです。

最後に太字で「州都の核たる広島市の品格と存在感を」とありますが、広島市は政令指定都市であり、州都の姿はまだ議論にもならない時代です。広島市の品格と存在感は私たち広島市議会議員は全員持ち合わせております。ご安心ください。

それより最も気になることは、紹介議員と同席されている荒下土地区画整理組合・設立準備組合の人です。これは多くの市民が危惧している土地所有者の代表であり、これこそ市民や安佐地区民に対する利権構造の披露であり、官製地上げと土建利権の市民への披露ではないでしょうか。

この度の安佐市民病院移転の元凶であり、純粋な要望活動としては許されないことではないでしょうか。皆さんの公平な判断を望むものです。





※(年末のごあいさつ)

アベノミクスの3本の矢が射られて1年、日本復活への道程も序章から躍動期へと移行していくのだと思います。
 そうした中、広島市は先行き不透明なまま推移している現状が一部あります。私がこのホームページで訴えてきた安佐市民病院然り、可部線電化延伸もまた然りです。
 来年早々、市議会としても大きな決断が迫られそうですが、気を引き締めて臨みたいと思います。

この一年、皆様には大変お世話になりました。新しい年が皆様にとりましてより良い年になりますよう心からお祈り申し上げます。