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(No.386)2013年11月27日

安佐市民病院の建替え(南側用地など)

下図は安佐市民病院の現在地建替え用として、周辺の土地所有者から「提供してもいい」と意思表示のあった南側用地を赤枠で表示したものです。青枠は近接している市営住宅用地を参考までに掲げたものです。

※ 画像をクリックすると別のウインドウでご覧になれます。

この南側用地は4,500uで、この土地があれば荒下とほぼ同じ条件で建替えが可能になります。最大のネックであった長期間に亘っての建替工事が避けられることから経費面でも患者等の負担面でも大きな前進になるものと思われました。

ところが松井市長は、現在地建替は「踏切」がネックであり、他の条件が同じなら街の活性化の面から荒下に分があると、とんでもない判断をしようとしています。

市長の言われる「踏切」とは、国道54号線から安佐市民病院入口への途中にあるもので、確かにいざ緊急車両が通過するというときは支障になることはあり得ます。しかし、これは単線の可部線ならではの限られたケースのみです。

JRの「中島駅〜可部駅」間に位置するこの「踏切」は、同区間を含むJR「梅林駅〜上八木駅〜中島駅〜可部駅」という長い区間に線路の「行き違い施設」がないことから、最短で約20分間隔の運転しかできない状況となっています。仮に荒下までの可部線延伸があったとしても、物理的には今まで以上に「踏切」が支障になることはないのです。

それと、「踏切」がネックというのであれば、高陽・白木方面の人にとっては現在地は「踏切」は関係ないのに、荒下移転となった場合には必ず可部線を跨ることになります。跨らないのであればかなりの大回りになるはずです。

そもそもアクセスを問題にするのであれば、安佐市民病院を利用されている範囲の各地点からの平均到達距離・時間等を問題にすべきであり、いくら病院正面入口前の「踏切」だからといって、最大の問題点のように主張するのはいかがなものでしょうか。

それと蛇足ですが、安佐町のあさひが丘から便数の限られるバスに乗って可部の荒下に来られる人はそれこそ限られていると思います。住民の心理としては、より機能が集中している都心方向へ動こうとするはずです。特に、バスであれば複数の目的を持った行動になると思われます。

都市を形成する軸というのは、こういう人々の行動と一致するものだと思います。それでも可部線が三段峡まであった頃は、JR沿線ということで一本の軸が形成されているように見えました。しかし、利用者がいないことから廃線となりその軸が消し去られたところを、トカゲのしっぽをつけ直すように鉄路を復活させ、総合病院を移転させるのは、どう考えても街づくりの基本からかけ離れていると思われます。

人口減少社会になれば、377で述べたようにコンパクトシティを視野に入れるべきです。これからは、分散するよりも凝縮すべきことも地域によっては考えていかなければなりません。少なくともこの可部地区の荒下が分散の対象となるべきところではないと思います。

活性化の面から荒下に分があるというのは、可部大毛寺線と宇津可部線を結ぶ道路が拡幅されるということだけでしょう。可部バイパスの4車線化は当然着手すべき事業ですし、決して一部のデベロッパーと一部の地権者だけが潤うということにならないようにしてほしいものです。