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(No.371)2013年5月14日

安佐市民病院の建替え(その6)

これまでの安佐市民病院の建替えに関して、議会での市当局の答弁などを追ってみました。

まず、建替えの検討が予算計上された平成22年度の予算特別委員会でのやり取りです。3月5日の厚生関係で、ある委員が建替えの方針について尋ねたところ、当時の安佐市民病院事務室事務長は、次のような答弁をしています。

建てかえ場所のことですけども、もともと現在の安佐市民病院の整備に当たりまして、旧可部町はもとより旧高陽町、旧安佐町、安古市町など、広範にわたる五つの町によって、昭和47年、1972年に設立されました安佐地区病院組合での協議の中で、これらの地域からのアクセス等を考慮して現在地に決定されたという経緯が一つあります。

それと、現在地においても、建ぺい率、それから容積率ともに余裕があるというふうに考えておりますけども、場合によりましては医師住宅、それから看護師宿舎の敷地を有効利用することも考えられまして、市北部の拠点病院としてさらなる機能強化が十分に可能ではないかというふうに考えております。

さらに、病院の敷地内には、平成4年、1992年度に開設されました北館があります。この北館は、築後まだ17年しか経過してないということです。今後まだ20年以上は使用が見込めるというふうに考えてございます。仮に今、現在地以外での移転ということになりますと、新たな用地を取得するための財源確保が必要になります。

るる述べましたが、こうした点を考え合わせますと、まずは現在地での建てかえを前提にすることが最適ではなかろうかというふうに考えております。

この答弁のとおり、原則、現地建て替えでの検討であったはずです。

また、平成23年第6回(12月)定例会での一般質問においても、病院事業局事務局長は、

安佐市民病院の建てかえについてです。昭和55年に開院をいたしまして31年余りが経過しております安佐市民病院は、施設の老朽化、狭隘化や耐震性に問題があることから、建てかえを進める必要がございます。

このため、昨年度及び今年度の2年間で安佐市民病院の現状と課題、将来の医療需要の動向などについての基礎調査を行っております。

来年度は、この基礎調査をもとに建てかえの基本的な考え方、方向性などを基本構想として取りまとめることとしており、できるだけ早期の建てかえを目指し、取り組んでまいりたいと考えております。

と、移転建て替えの検討など、一言も述べてはいませんでした。

それが、年を越して、3月の予算特別委員会になりますと、病院事業局の答弁は、

今回の基本構想では、病院を取り巻く医療環境に即した安佐市民病院の医療機能のあり方、方向性、それから建物等の整備内容の概要を取りまとめるとともに、建てかえの場所についても検討を行っていきたいと考えております。


安佐市民病院のような大きな規模の病院になりますと、病院の存在自体が町のありように大きな影響を与えると思っております。その観点から病院の立地を町全体の活性化に資するという観点からも、検討していく必要があると考えております。

こうしたことから、建設場所については現在地の建てかえに加え、移転建てかえの可能性についても検証いたしまして、来年度、策定する基本構想の中で幅広く検討していきたいと考えております。

と様変わりをするのでした。

そして、平成25年3月の「基本構想」の中では、それが更に踏み込んで、「第4章 建替え場所の検討について」の中では、「2 建替え候補地の比較」として、「建替え候補地としては、『現在地』と『荒下地区』を考えており、それぞれの比較は次のとおり」と、「現在地建替え」と「移転建替え」が同列に述べられているのです。

予算特別委員会での答弁のとおり、「病院の存在自体がまちのありように大きな影響を与えると思っている」のであれば、これまでのように、なし崩し的に政策変更を行うのではなく、対話を十分交わしながら、施策推進を図るのが、当初、松井市長が目指した市政運営ではないかと考えるのです。