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(No.347)2011年3月2日

『次期市長選について(その3)』

2月8日の中国新聞に「副市長に出馬要請」との記事があります。
   要約しますと、


4月10日の広島市長選挙で、女性団体のメンバーを中心にした市民グループが7日に立候補を要請した。市民グループは「副市長を広島市長にする会」(仮称)で、呼びかけ人の一人の川瀬啓子さん(70)たちが市役所を訪れ、要望書を手渡した。賛同者には女性団体や平和団体のメンバー、秋葉忠利市長の支援者たちがいる。

ということですが、この中の川瀬啓子氏は安田女子大学教授で、以前ご紹介しましたように、秋葉市長のマグサイサイ賞受賞祝賀会の発起人の一人です。

この方は、秋葉市長から、広島市行政の中に設置されている各種審議会の委員に任命されるなどしているようです。

以前、調べたものだけでも、広島市総合計画審議会会長、広島市行政評価外部評価委員会委員、広島市男女共同参画審議会委員、広島市科学技術顧問会議委員、広島市民球場運営協議会委員、日本女性会議2007ひろしま実行委員会委員長等がありましたが、これは秋葉市政人事の偏見と偏向、偏り行政の表れだと思います。

秋葉市長は、1月4日に4選目の広島市長選不出馬を誇らしげに打ち上げられましたが、その裏では、後継者として副市長を立候補さす準備を着々とされていたのではないかとも思われるのですが、それは、奇策、後出しじゃんけん、そして、身に付いた巧みなマスコミ操作で、広島市に全く縁のない女性でも若ければ簡単に勝てるとでも計算されたのではないでしょうか。

もし、それが事実であれば、1月4日からのマスコミ操縦術は天晴れな秋葉流であると思いますし、それに乗らなければならないマスコミの不甲斐なさも情けないものがあると思います。時期が時期だけに、議会もメディアも市民も、そうした操作には惑わされず、しっかりと足元を見つめなければなりません。

秋葉市長も、今までのように、保守はバラバラになり、候補者は擁立できないと、高を括っていたのではないかと思いますが、その秋葉流の計算が少し狂ったのが、保守が一枚岩で押す、広島市出身で厚労省を退職して市長選への立候補の意思を示した「松井」さんが現れたことだろうと思います。

そのことは、副市長が突然2月14日に辞表を提出したことに表れているのではないでしょうか。後出しじゃんけんが専門の秋葉流からすると、秋葉市政後継者の副市長の退職は3月9日で良いと計算されていたのではないでしょうか。その時期だと、副市長に秋葉市政の全ての施策を無傷で継承さすことができ、秋葉「院政」が簡単に敷けると考えられていたのではないかと思われるのです。

2月14日に市長選への出馬を表明された副市長は「この2年半で広島市を大好きになった。市民と一緒に働きたい」と述べられたようですが、副市長の時代では「公」と「私」が曖昧でも誰も気にしなかったことかもしれませんが、市長は選挙で選ばれる公職です。

公も私もなく、1日24時間、1年365日拘束の激務です。女性であっても副市長時代のように全てベールに隠された、単身赴任のような片手間の様な無責任な仕事ぶりは許されないのです。

副市長時代、多くの記者は、個人情報が何も発信されていないので困ることが多くあったようですが、女性であるので遠慮しなくてはいけないことと諦めていたようです。

しかし、これから、選挙という神聖な戦いが始まるのです。戦の主役は民主・連合広島と保守系無所属の戦いになるようですが、候補者は全ての情報を市民に知らしめるべきではないでしょうか。

また、2月20日の中国新聞には、前副市長は、

「元気な広島をつくるため市民と対話を進めたい」と強調

とありますが、秋葉市政ではあなたは副市長でした。わざわざ「『対話』を強調」されるとの発言をされるのは、秋葉市政では、対話のない強権的な市政運営が行われていたことを認められるからでしょう。

そのように対話の必要性を認められるのなら、副市長時代、秋葉市長に、市民や議会と分かりやすい対話の機会を持つよう、一度でも諫言されたことがあるのでしょうか。多分、一度もないと思います。

何も言わない、何もしなくていい、秋葉市長の女性助役抜擢の公約履行のための「広告塔」であれば、それだけでよかったとでも言われるのでしょうか。そのいい事例が三宅議員の2月議会の再質問に対する局長の答弁にあります。

再質問の内容は、

予算というのは、基本的には精査をしますよね。積算をしたりとか、事業の内容を精査したりとかということを、その所で関わられて減ったという意味ですか。それとも予算が一回出てきて議会で議決されたんだけど、副市長さんが仕事をされて、その中で減ったという意味ですか。

ですが、それに対して、ICT・クロスセクション調整担当局長は、

CIO(副市長の役職)の予算削減ですけども、二回やっておりまして、一つは各局が正式な要求としてまとめました予算について、査定をしてる部分がございます。もし査定がなければ、そのまま予算案として確定するという段階の予算についてのチェックをしておりますのが一つと、それから執行段階で、予算に伴って実際の具体の仕様などを固めてまいります。伺いを起こして執行する直前の段階で、もう一度内容等のチェックはさしていただいておりますので、その二回のチェック、査定に基づく削減額が・・・。

と答弁しましたが、公務員として、副市長として、広島市民の貴重な税を一年間の費用としておよそ2,900万円も頂いているのですから、当然の仕事をされただけです。

また、行政が単純に積み上げた積算金額を、副市長が査定して、多額の金額を減額されたと自慢げに言われ、数字を挙げられても、私たち議員も多くの市民も、実際に確かめることはできないわけですから、単に副市長のために作った、自画自賛の内容のない実績づくりの数字でしかなく、行政の言う数字は全く信用する事ができないと言われても、仕方ないと思われるのです。

さらに、前副市長は、経済活性化を重視しとありましたが、ICT産業振興であっても、特殊な頭脳産業だけでは大量の人員の雇用確保にはつながらないのです。雇用確保には知的産業を支える製造業が広島市で盛んになることが必要であって、ICTソフト産業だけではおのずと限界があるのです。何を持って経済活性化なのでしょうか。

また、待機児童ゼロの施策も検討するとありましたが、民主党が支持の前副市長ですが、政策的に「子ども手当」の現物支給と、保育園・幼稚園の増設や民間委託とは、政策的には両立しないのだと思います。広島市政の中枢におられた人の政策提示としては可笑しいのではないでしょうか。

さらに、広島五輪構想については、中立的立場で市民と議論したいと述べたとありますが、貴女は2年少々秋葉市長の下で、飾りであっても副市長でした。政策上は現秋葉市長と同じでなくては可笑しいのではないでしょうか。

秋葉市長と政策上の異論や、違いがあったというお話は聞いたことはありません。つまり、単純な追認機関の道具でしかなかったのではないかとも考えられるのです。一度でも、秋葉市長との意見の相違や秋葉市長に対する諫言があれば、貴女は本年2月まで副市長の職に座ってはおられなかったと思われます。

秋葉市長のご機嫌を損ねると、特別職の貴女は、すぐにでも東京帰りであったと思います。権力に忠実な公務員が現市長と一緒に決めた政策を、一晩寝たら白紙撤回で、今度は市民とよく議論してでは、詭弁を使う公務員の優等生としか思えません。

私自身も数多く聞いていますが、貴女が、秋葉市長の代理で話をされたり、講演をされたりするとき、2020年の広島五輪開催と2020年核全廃を、声高らかに、自信満々に、得意げにお話しされていた姿はどこへ行ったのでしょうか。

高学歴と高い地位にあり、その上に、女性の地位の確立を目指される高邁な理想のある貴女が、「中立的立場で市民と議論したい」とは絶対言ってはいけないフレーズであったと思いますし、秋葉市政継承者からすると絶対引けない多くの政策があるはずです。行政の専門家であった人が、善良な広島市民を騙すような政策否定はやめて欲しいものです。

五輪招致は、昨年の3月には、再議までされた特別な案件ですし、その当時の副市長が、自分達で了承した重要な案件のはずです。自分の責任を回避することは絶対に許されないはずです。市長選へ立候補を表明されている方ですから、主張がぶれない、自己管理のできる人であってほしいと思うのです。

また、広島県営西飛行場の市営化議論も同じです。
   貴女が現職の副市長でまだ一か月もたたない中での、県と市の責任者同士の基本合意の事案です。このことについても、私には関係もなく責任もない政策であるかのような発言です。

貴女の上司であった秋葉市長は、時間がないから、この予算議会で議決してもらわないといけない喫緊の事案だと本会議で答弁されているのです。県と市の信義則にもかかわるような議案だとも答弁されています。

貴女は、広島市行政の序列からすると、多分4番目であったと思いますが、その立場にあった重要人物が、それも、市議会の意向は聞かなくていいと教育された元市幹部職員が、この度は市議会の議論を踏まえて方向を出す考えを示したと伝えられているのです。

こうした発言からは、まったく、今の、民主党、秋葉市長と同じ詭弁・方便に終始する、いわば、行き当たりばったり、自己の思いも信念もない、明確な政策もない、広島市に対して熱い思いは何もない、ただ単に、広島市に2年間高給で奉職した続きの生活がしたいだけの就職活動にしか思えないのです。

これまでの貴女の立場からすれば、秋葉市政の継承を色濃く出して、秋葉後継と打ち出すべきではないでしょうか。秋葉市長の傀儡市政であると、市民に公表するべきではないでしょうか。市民の皆さんはどの様にお感じですか。
   次は、来年度予算の欺瞞を指摘します。