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(No.343)2011年2月7日

『広島西飛行場について(その4)』

平成22年3月10日の朝日新聞に「空港需要予測、現実離れ・達成8空港のみ」の見出しの記事があります。

内容は、

国土交通省は9日、国内98空港について、空港を建設したり拡張したりする際の判断基準となってきた国内線の需要予測と2008年度の利用実績をまとめた。

建設時期が古くて当時の需要予測が明らかでない空港や実績がない空港を除く70空港のうち、実績が予測を上回ったのは8空港にとどまり、約9割の62空港は予測を下回った。甘い予測に基づいて地方空港を乱造してきた実態が浮かび上がった。

というもので、「全国の空港の国内線需要予測と実績」の表が併せて掲載されています。

その中で、広島空港については、需要予測人員は298万人で実績は283万人であり達成率は95パーセントですが、広島西飛行場の需要予測人員は33万人に対し、実績はわずか6万人しかなく、その達成率は17パーセントにとどまっているということが明らかにされています。



空港需要予測

努力して目標が達成できる数字ではないのです。

また、空港の経営に関して、平成22年9月11日の日本経済新聞には、次のような記事が掲載されています。

航空機の小型化などで着陸料収入が減った空港が多い。航空業界では機材の小型化が進んでおり、今後は地方路線の減便も見込まれる。着陸料収入は一段と減る見通しで、空港の経営は厳しさを増す。
   株式会社である成田、中部、関西の3空港や、地方自治体が管理する空港は公表の対象外となっている。

また、同じ日の朝日新聞には、

国が滑走路を管理する空港の多くは赤字だが、ターミナルビルや関連施設を運営する第三セクターなどの事業者の大半は黒字で、各空港を「上下一体」としてみた場合の収支は分りにくくなっている。

さらに、12月4日の毎日新聞では、国が管理する空港の経営効率化を目指す国土交通省の有識者検討会の設置に関連して、

着陸料が主な収入源で赤字体質の空港本体と、物販収入で黒字の空港ビル会社の運営を一体化して民営化し黒字化させることで、航空会社に課す着陸料を下げるのが柱。

だが、一体化しても黒字化しない空港も多くなるとみられ、空港ビル経営のみに関わってきた地方自治体からは反発も予想される。

(中略)

滑走路を中心とする空港本体の維持管理費は全額、空港整備勘定で賄い、黒字の空港ビルは民間や第三セクターが運営している。(空港整備)勘定の財源の大半は、航空会社が支払う着陸料と航空機燃料税だ。

不採算空港乱立の元凶といわれる同勘定は、事業仕分けで廃止方針が示され、一般財源からの歳入増も期待できない。着陸料が低い欧米の空港では、空港本体と空港ビル会社の一体経営が確立しており(中略)。

北海道の高橋はるみ知事が「新千歳は黒字だが、道内の他の12空港は赤字。住民の足(を守るインフラ)としてトータルに考えたい」と、議論が効率化一辺倒になることへの警戒感を示した。

国管理空港だけが効率化すれば、より低採算の地方空港は「廃港、淘汰される」との指摘もある。
(中略)
   民間調査会社の試算では、一体化で黒字になる空港はごくわずか。メンバーからは「地域活性化なのか、財政負担軽減なのか、目的をはっきりすべきだ」などの意見がある。

といった記事が次表と合わせて掲載されています。

空港収支状況

広島西飛行場の場合は、現在、議論されている状況で試算すると一日2〜3便の東京便でしかも100〜70席の小型機では離発着料も多くは望めないと思われます。また、利用客も平均一日200人前後では空港ビルや施設利用からの利益も生みづらいと考えられ、広島市財政からの投資資金の回収はできないはずです。
   新しい方向での新会社設立や業務委託方式でも市税の持ち出しには変わりないのです。

そうした中で、広島市は本当に単独で広島西飛行場を経営できるのでしょうか。広島県に本当に2空港が必要なのであれば、胸襟を開いて議論して、今までのように県市共同での管理・運営をするべきではないでしょうか。

秋葉市長さん、広島西飛行場を広島市単独ででも管理・運営しなければならない理由とメリットはどこにあるのか、市民が理解できるよう説明されるべきです。

太田川放水路の渡河部の橋りょう建設工事にも4〜5年はかかりますし、その為に、滑走路の拡張工事や嵩上げ工事にも多大な時間がかかります。一つずつ解決しなければならない事案がたくさんあるはずです。この時期に、秋葉市長の手で絶対に解決しなくてはならない事案ではないはずです。

「立つ鳥(去る者)跡を濁さず」という諺がありますが、この度は、去っていく市長による、市長のための、市民を困らせてやろうとする、最後の「お仕事」、つまり、「イタチの最後っ屁」ということなのでしょうか。

改めて言いますが、秋葉市長さん「立つ鳥(去る者)跡を濁さず」ではないでしょうか。市民の皆さんは如何お感じですか。