私の思い まちづくり・経済・交通 総務・人事 議  会 教育・文化
福祉・医療 平和・交流 その他 総合メニュー

(No.334)2010年12月21日

『議会基本条例について』

地方議会のあり方等を主題に私たちの「自由民主党新政クラブ」の機関紙の新年号が出来ました。この機関紙の裏面には私の市政への抱負を記載します。

そうした中、12月17日の広島市議会本会議で、議会内で十分議論がなされていない未熟な『広島市議会基本条例』が賛成多数で可決されました。本来なら満場一致で可決されなければならない条例であったはずですが、残り任期の少なくなったこの時期に、駆け込みで成立させなければならなかったのは、本来の議会のあるべき基本の姿を見失っている自民の一部と社民、民主、共産、公明が、一部の世論へ迎合し、マスコミの目に怯えたからではないでしょうか。

公明正大で清潔な選挙で選ばれている広島市議会議員であるならば、議会の役割、議員の職責が何であるのかを認識して欲しいものですし、まっとうな政治家であるならば、「世論」は自らが創るべきであると思います。

私たち議員には、年が明けて平成23年4月に、市民の冷静・公平な審判が待っています。広島市民の生活の最前線にいる私たち議員は、何が広島市の為になるのか、今、何をしなければならないのか等々、市民の皆さんが安心して安全に暮らせる社会を創るため、一層の努力をするべきです。

さて、前置きが長くなりましたが、「クラブ紙」と、何故、未熟な議会基本条例の制定に私たちが反対したのか、谷口市議の討論の原稿を掲載します。本来の議会基本条例は議会の憲法であり、人間として守るべき道徳なのです。


新政クラブ議会だより(その1).pdf
▲画像をクリックすると拡大画像が表示されます(別窓)

新政クラブ議会だより(その2).pdf▲画像をクリックすると拡大画像が表示されます(別窓)

(谷口市議の討論)
   議員提出16号議案、議会基本条例の制定について反対の立場で討論をします。また、ただいま上程された修正案についても反対します。議員提出17号議案広島市議会委員会条例の一部改正については賛成します。

付け加えておきますが、議会基本条例そのものに反対の立場ではありません。それよりも議員全員が認める議会基本条例を作り議会改革を進めるという立場の会派です。

我々の会派の議会改革の方向のポイントは、

  1. 立法・政策能力の向上
  2. 議会の自立性の確立
  3. 議会スタッフの充実
  4. 監視・統制機能の強化
  5. 開かれた議会づくり
としています。

さて、そもそも議会基本条例とはどのようなものなのでしょうか。東京財団の「市民参加と情報公開の仕組みをつくれ」という政策提言によりますと、議会の最高規範で、確固たる理念と実効性、継続性のある議会のルールを明記しているものであり、地方議会が自らの意思で実施する改革として画期的なものであるとされているものです。

そうした我々議会人にとって、いわば、憲法とも言えるものであることを考えますと、それこそ、全議員の英知を結集し、つくり上げることをまず考える必要があると思いますし、そうした議論のできる場を設定することが必要なのではないでしょうか。

しかし、今回提出されている条例案は、議長の私的諮問機関である「議会改革検討委員会」で原案を作られ、議長に答申を出されたものをもとに作成されたものです。

我々の会派自由民主党新政クラブ・ひろしま政和クラブ・公明党は、この委員会に会派の代表を出していません。個人の資格で出席しています。会議の中でも出席した議員が、会派の代表ではないと発言もしています。しかし、議長はこのことを会派内の問題で、ここで言うことではないと一切取り上げてもらえませんでした。

再三、ちゃんと議事録のある特別委員会を作り、みんなの議会基本条例にしましょうと訴えました。このことも取り上げてもらえませんでした。

また、全員のものとして欲しいという皆さんの要望で「全員協議会」を開かれました。そこでは色々な意見が出されました。その意見を入れて修正したと、新しい修正案を出されましたが、共産党の出された「政治倫理」項だけ取り入れ、数合わせをされたようですが、その他は一切変わっていませんでした。

また、なぜ、このように、議会の任期満了間際になって、駆け込みのように作ろうとされているのかも、不可解でなりません。

自治体議会改革フォーラムの調べによりますと、12月10日現在、既に144議会で議会基本条例を制定しているのです。この時期に作るのであれば、現在のような、基本的事項のみを定めるのではなく、練りに練った、広島市独自の条例とすべきではないでしょうか。

以上のような理由で、我々の会派は今回提出された「議会基本条例」について協議を十分しておりません。そのような状況の中で出された条例案に賛成する訳にはいきません。それよりも、改選後、新しい議会で特別委員会を作り、議員全員のものとなる「広島市議会基本条例」を創ろうではありませんか。

また、この度、今回の基本条例に一問一答方式を加える修正案も提出されましたが、評価は分かれている中で、認めるわけにはいきません。

最後に、先ほども言いましたが、本来からすれば議会基本条例は議会の憲法であるはずです。議論の過程も無い、みなが納得するような報告書も無い、議会基本条例制定は条例制定の趣旨に反すると思います。議会基本条例は全会一致であるべきです。

全会一致で議決しなかった例は全国ほとんど無いと思います。6対4というような拮抗した数で制定したならば、広島市議会の大きな傷となると思います。誰のための議会基本条例ですか?何のための議会基本条例ですか?開かれた議会を作るための条例だと思いますが、これでは本末を転倒しているのではないでしょうか。
   良識を持っている議員の皆様の懸命なる判断をお願いして討論を終わります。

可決はしましたが、未熟な条例は来期の議員の皆さんが正式な委員会を立ち上げて、そして、その検討過程が万人に理解できる、全国に誇れる立派な条例に修正されることを望みます。市民の皆さんはどのようにお感じですか。



※追伸1(理解しがたい市長答弁)

平成22年12月の第5回定例会で秋葉市長の理解しがたい発言がありました。テープを起こしましたので、皆さん読んでみてください。

一つは、今期限りでお辞めになる橋本議員への答弁です。橋本議員は、これまでの議会活動の総括として、長年蓄積した広島市政への思いを、歯に衣着せぬ心底からの議論をされました。

そのことは、秋葉市長には耐え難いものであったと思われます。そのイライラがこのような不規則な発言になったと思います。橋本議員の一本勝ちだと思います。読んでみてください。

(橋本議員の一般質問(12月10日))
○土井副議長
   市長。

(橋本議員「議長、議長、市長の答弁は私求めとらんのですが。関係局長にですね、答弁してもらいたいとこういうふうに申し上げたんで、よろしくお願いします」と呼ぶ)


○秋葉忠利市長

まあ、そう言わずに答えさせてください。橋本議員の御質問にお答え申し上げます。

(橋本議員「議長、今言うたでしょ」と呼ぶ)


○土井副議長
   聞いてやってください。

○秋葉忠利市長

申し訳ありません。質問項目が大変短いのですが、重要な問題がたくさんございますので、その一つについて、旧市民球場跡地の有効活用について、私の方から答弁させていただきたいと思います。
   その前に、大変長く雄弁に総括をしていただいて、大変ありがとうございます。そういう見方も確かにあるのかなと思いながら、謙虚に聞かせていただきました。一つ一つの項目について、本来であれば、私の方から反論すべきものだと思いますが、残念ながら議会では、我々の側の反論権が認められておりません。議会基本条例が現在検討されているということですので、その条例が成立された暁には、反論することも可能になるのかと思いますが、またそういった場を活用して、丁寧に事実関係から説明する機会があれば幸いでございます。
   さて、球場跡地の活用ですけども、(略)

もう一つは、同じ日の公明党の平木議員への再々質問に対する答弁です。本来なら、秋葉市長は再質問には、いわんや再々質問にも絶対に答えなかった人です。特に最近の市長は、議員の質問に対して真面目に答弁をする意思がないのが目立っています。

何故、平木議員にこのような形で答弁したかはJOCとの約束であったように報道されている、国内立候補の期限の問題だからです。

今まで、秋葉市長はJOCが正式に立候補の期限を年明けでもいいと了解していると誤解されるような答弁をされていました。しかし、ここまで来ると誰かがJOCへ正式に期限を問いただすと、今までの答弁と違った回答が返ってくる可能性があるので、JOCの正式コメントではないとの発言をしたかったのだと思います。

今まで言ってきたことが「嘘」であった、自分ひとりがそう解釈していたとの発言撤回であろうと推測されます。何時もの事ですが、秋葉流の自分勝手さが表面に出てきたのです。

秋葉市長の傍にいる人達はいつもの事かも知れませんが、真面目な広島市民はたまったものではありません。広島市の最高責任者です。市民に解かりやすい言葉で説明をしてほしいものです。

最近は御歳なのか、お疲れなのか、言語も意味も良く解からない発言をされるようです。傍におつきの行政マンは大変でしょう。昔、流行った熟語に「言語明瞭、意味不明」と言う流行り言葉がありましたが、現在の秋葉市政はそれ以下ではないでしょうか。

平木議員への答弁を理解できますか。これが本会議での何を言ったか解からない答弁です。

(平木議員の一般質問(12月10日)…市長の再々答弁の部分)
○秋葉市長

すみません、今のことなんですが、ちょっと補足をさせていただきたいんですが、これは私の理解ですから、実際に現場での協議の内容と違ってるかもしれないんですけど、JOCの方から公式に伺ってるのは、7月とか夏とかそういう頃に国内の候補都市を決定しますっていうことなんです。ですから、その前のスケジュールについては、JOCとしては公式には何もおっしゃってないんですけれども、こちらとしては協議をしていましたので、感じとしては、広島市としては年内に手を挙げるかどうか一応決定したいと思いますけれども、それで支障ありませんねっていうようなことで、JOCとお話をしていました。ですから、それは問題ありませんということなんで、そういう、一応その合意事項がありましたので、そのことについてもう少し時間をかけるとしたら、JOCの方としては何か支障は出てきますかということは、内輪での話があった上で、さらに念を押すために協議をしたという事情だというふうに私は理解をしております。

皆さんは理解できましたか。今の市長はこんなものなのです。



※追伸2(議会中継を見て)

12月定例市議会を見られていた読者から、次のような投書をいただきましたので紹介します。

議会最終日の中継を見て驚きました。
一つは、議案の採決です。内容は市長の給与を減額する案ということのようでしたが、何を今さらと思っていたら1か月のみで、不適切な経理処理に対する返還額にあてるということのようでした。減額は26万円。よくよく経緯を聞くと、責任をとるというのであればケタが違うし、責任の取り方も他にあるのではないかと思いました。

「幕引きを図ろうとするのであれば認められない」という議論が交わされていましたが、その前にどうやらある会派がこの案に賛成するかどうかで揉めていたようです。肝心な時にいつも右を向いたり、左を向いたりして、決断時期は必ず衆目を集める最終段階という会派だと伺いました。

開会が遅れたのはそれが理由のようですが、国政を見てもこの党は同様のことをやっているように思います。権力側に擦り寄る姿勢を見せながら、自党の存在感をアピールしています。こんなパフォーマンスはもういいかげんにしてほしいものです。

もう一つは、やはり同じ会派が絡んでいました。議会基本条例とやらが議題に上がった時に、同会派が修正案を提出するための休憩動議を出されました。議長の助けをもらいながら議事が進められるという異様な光景を目にしました。

ただ、それ以上に問題なのは、議会の基本的な運営方針を決めるのに、修正案が出されたり、採決時に票を数えなければならないほど拮抗していたということです。

政策や議案に対する考え方は人それぞれで、多数決の結果、賛否が拮抗していたというのは仕方ありませんが、議会の基本的な運営の在り方、進め方というのは、ほぼ全員の同意があってしかるべきではないでしょうか。住民から負託されて、市政のチェック機能を果たすのに、そのチェックの仕方が事前の話し合いで纏まらないというのでは、住民に不安がよぎると思います。

新聞によりますと、とりまとめ役の議長は秋葉市長派で革新会派と連携しているようです。一方、市長と距離を置く会派は保守中心のようですが、先ほどの会派が右を向いたり左を向いたりという構造のようです。

結局、広島市は、住民が振り回されているような構造ではないですか。市民の利益が損なわれることのないよう、変革を期待します。