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(No.317)2010年7月12日

『子供たちに大きな夢をあたえる契機(MOMENTUM)』

平成22年7月1日に、私の地元の南観音小学校で広島市学力向上推進事業「授業改善推進校」指定の公開授業が行われました。

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広島市教育委員会・南観音小学校の主催ですが、地域の子供を守る会と南観音小学校PTAの後援で行われ、地域の皆さんの強力な後押しと、校長先生をはじめ、学校関係者の努力で成功裏に終わったことに祝意を表したいと思います。

公開授業の後、南観音小学校と地域の人達の自慢である南観音小学校児童の合唱を聞き、記念講演会がありました。講師はブルース・ウィットレッド氏です。

彼は10年前、「日本縦断マラソン」の自身の大きな試練の旅の途中でしたが、南観音小学校で「一輪車」と「ジャグリング」「手品」を混ぜながらの巧みな話術で「夢」のかなえ方を子供から大人までに分かりやすい表現で熱く講演されました。当時のことは今でも鮮明に覚えています。

あれから10年経った今、公開授業後の記念講演で再びお話を聴いて、経験に裏打ちされた、不断の努力で更に重みが増した表現になったと感じるものでした。彼を指名された校長と当時のPTA関係者に敬意を表するものです。更に、この度は彼の経験を活字にした出版記念の旅でもあるようで重ねて祝意を表するものです。

本を紹介します。「MOMENTUM」で副題が「運命を変える三ヶ月」です。

「どんな夢でも努力がなければ得られない、その努力を三ヶ月続けられたら、夢は夢ではなく現実になる」であり、そのもとは子供の頃からの母親からの愛情と繰り返しの躾であり「どんなときも、決して希望を失わない。命ある限りあきらめず、勇気をもってすすむ」と表現されています。

本文の中で広島に関係のあるところを紹介します。

「夢に向かって日本縦断マラソン〜北海道から沖縄まで走りながら完全に変身する〜」の章にあるのですが、南観音小学校での講演のきっかけは京都市議会議長からの電話ということです。

本文では「小学校の体育館で行った講演会に来ていた人がとても感動してくれて、深くつながっている京都市議会の議長さんに紹介してくれることになったのです」となっています。京都市の議長からの依頼で南観音小学校での講演をお願いしたこと、当時の校長をはじめPTAの皆さんに迷惑をかけたことも昨日のように思われます。

本文の中に大変気になる文章があります。「日本の役所が協力を断る二つの理由」の中です。

全国縦断ツアーの準備のため、日本各地の役所に電話を入れましたが、どこも共通して二つの理由をあげました。

一つは「あなたはこの町の住人ではない」というもの。もう一つは「責任をとる者がいない」というもの。みなさん、自分の仕事で忙しく、余計なことをしたくないということかもしれません。

その後、広島市の記述があります。

さらに西へ。広島でも講演会を行い、その夜、家族みんなで平和記念公園に立ち寄り、講演会でいただいた大きな花束を捧げ合掌しました。

平和の尊さをかみ締めていただいたようです。

この度の南観音小学校での、二度目の広島講演会はお互いに面識がある人が多く、和気あいあいのうちに内容のある、充実した講演会でした。

2010年6月30日に出版された著書のあとがき『夢に向かって』の中の素敵な部分を紹介します。

「新興国が台頭するなか、資源のない日本は存在感を失っていく」「少子高齢化が進み財政が破綻する」、日本の経済や将来について悲観的な報道があふれています。教育についても同じことが言えます。学級崩壊という言葉が生まれ、子供たちの変化に多くの人がとまどっています。

しかし今の子供たちが悪いのではありません。時代が変わったのです。昔のように一方的に教える指導方法が通用しなくなったのです。時代が変わったのなら、考え方を変え、やり方をかえましょう。無理やり知識を詰め込もうとするのではなく、自ら学ぶ意欲を引き出してあげましょう。

そのためには、子供たちが興味を覚え、自ら取り組み、成果を実感して、感動を味わえる環境を用意してあげることです。

これまでのやり方にこだわり、押さえつけ、無理やり大人が考えた枠にはめ込めようとしても逆効果です。

教育だけではありません。会社経営についても同じことが言えます。

企業を取り巻く経営環境は大きく変化しています。世界同時不況の影響を受け、デフレとなり、円高で輸出企業がダメージを受けています。長期的な視点に立てば、日本国内では少子高齢化が進もうとしています。中国はさらに経済発展をして存在感を増していくでしょう。インドの経済も伸びているし、韓国もよい方向に行っているようです。

日本はどうするのか。天然資源に乏しい国かもしれない。少子高齢化に歯止めがかからないかもしれない。政府は財政を悪化させるばかりで、有効な成長戦略を示さないかもしれない。

しかし世界の変化そのものが悪いのではありません。世界が変わってしまったと嘆いても始まりません。変化があるなら、これまでの考え方を変え、やり方を変えればいいのです。変化をピンチではなく、チャンスととらえましょう。

政治家や官僚の悪口を言っても始まりません。日本をつくりあげているのは、この国に住む一人ひとりの人間なのです。どこかにいる誰かに頼るわけにはいきません。

一人ひとりが立ち上がるしかないのです。そのためには変化を恐れないことです。一人ひとりが夢と目標をもち、これまでの枠を踏み出し、努力を重ね、目標を実現し、達成感を味わうことです。

教育現場や家庭では子供たちが夢を持てる環境をつくりましょう。

企業は働く人にとって夢のある環境をつくりましょう。

政治家は国民が夢をもてる環境をつくってください。

ちょっとバターくさく、私たちが表現しにくい明快な文章です。その上、解りやすい、平易な文章で書かれていますので機会がありましたら、一読されれば子供たちに大きな夢をあたえる契機(MOMENTUM)になるのではないでしょうか。


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