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(No.307)2010年4月16日

『旧市民球場活用の予算について』

平成22年第1回広島市議会定例会が3月26日に終わりました。この度の議会で、一つ気にかかる案件を積み残しました。それは「旧市民球場跡地の活用」の予算です。 事業費は1億8,329万9千円で、その財源内訳は「国庫補助金860万円、基金繰入金1億7,469万9千円」です。

予算の説明では、

跡地利用計画について、緑地・広場整備の具体化検討や回遊性向上方策の技術的検討を行うとともに、旧広島市民球場の解体工事等に着手する。

とあり、その内訳は、

緑地・広場整備の具体化検討 318万7千円
回遊性向上方策の技術的検討 400万円
旧広島市民球場解体工事(第1期) 1億3,800万円
緑地・広場設計等  2,270万円
旧広島市民球場ライトスタンド耐震補強計画立案 260万円
旧広島市民球場跡地用地測量その他 1,281万2千円

となっています。

この予算の中の、第1期分の球場解体費用の財源は「旧広島市民球場跡地整備事業等基金」からですが、それは、この基金の設置目的が条例の第1条に規定されているように「旧広島市民球場の跡地整備に係る事業を円滑かつ効率的に行うための資金及び同球場を廃止するまでの間における同球場の管理運営のための資金に充てるため」であり、第4条で「基金は、第1条に規定する資金に充てる場合に限り、これを処分することができる」とされていることから、その財源とすることが可能となるわけです。

しかしながら、この基金は、元々、広島市民球場基金であり、長年にわたり市民球場から元気の源を貰った広島市が、広島東洋カープの選手が事故なく万全の状態で最高のプレーが出来るように願いながら蓄えてきたものなのです。

 

広島市では、その大切なお金を使って、解体工事に充てようとしていますが、第1期の解体工事がもし国指定の都市公園に戻すためであれば、解体費用の半額は国の補助金で済み、残りの半額のうち90%が起債で、後の10%が基金からの支出で済むはずなのですが、それをなぜ全額市民の「お金」である基金だけで賄わなければならないのでしょうか。それだけの理由があるのでしょうか。

その大きな理由は「解体する一塁側スタンド、正面スタンド部分が商工会議所の移転先に当たるため」であるとしか考えられないのです。つまり、旧市民球場解体後の土地に商業活動部分を残したいために国からの補助金がなくなるのですが、全市民的な合意のない中での商工会議所移転のためだけの解体費用であるのであれば、市民にとっては無駄な出費とも言えるのではないでしょうか。

今は、そうした解体に着手するよりも、多くの市民の了解を取りながら、時間をかけて、市民が納得出来る旧市民球場跡地の利用計画案を構築するべきであり、その案が見つかった時点で解体を始めれば良いのではないでしょうか。

それまでは少年野球や高校野球をはじめとする野球場として、あるいは、ソフトボールやサッカー等各種イベントに使用する青少年の健全育成のためのスポーツ広場として、有効に活用を図ることが、「広島市民のため」になるのではないでしょうか。

野球は、大人からちびっこプレーヤーまで裾野の広いスポーツであり、旧市民球場は、それに関係する人たちにとっては今でも憧れの舞台なのです。また、ついこの前まで長きにわたってプロ野球の試合が行われ、広島市民にとっては、泣いたり笑ったり感情を共有したり、あるいは、ともに育ってきたような、思い出がたくさんつまった場所であり、まだまだ愛着のある場所なのです。そういう意味では現役の建物なのです。

それを、次に何が必要なのか明確なものがないのに「とりあえずサッサと壊してしまえ」というのでは、これまでの広島の歴史、自分たちの歴史、ひいては父母や祖父母たちの築いてきた歴史を否定されているような気になり、すごく悲しいさびしい気持ちになるのが、市民の率直な気持ちではないでしょうか。活発な商工業活動の拠点も必要ですが青空のもとでの元気な市民活動の場も必要なのではないでしょうか。

 

実際、外野部分を解体する第2期の解体工事では、営利の部分がなくすべてが都市公園部分であることから、その費用の財源は先ほどのように、「半額は国の補助金で、残りの半額のうち90%が起債で、後の10%が基金から」という計画になっているのです。

それをなぜ市民の「お金」を無駄に使うような解体工事を広島市は急いで提案するのでしょうか。全く理解に苦しみます。特別に急いで解体して、急いで何かを作らなければならないようなせっぱ詰まった理由が明確になるわけでもないでしょう。

また、広島市はまだ財政非常事態宣言をしている身であるわけですから、色々な制度を活用させてもらいながら上手に運営していくことが大切なのではないでしょうか。

無意味にコトを急ぐと、ますます視野が狭くなり、その結果、市民の「お金」を無駄に使うことになるのです。今の広島市は「急ぐこと」自体が目的化してしまっているように見えます。広島市民は本当に「急ぐこと」を願っていると思うのか、もう一度冷静によく考えてみて欲しいと思います。

 

ここに平成22年3月に「広島市議会有志」と若手の技術者の集団「広島創造会議」でまとめた「旧広島市民球場跡地暫定整備案」・「広島市民ワイワイスタジアム」の提案書がありますので、その一部を紹介します。

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よく調査されて、実情に即した、実現可能な、広島市民の心が通う出来の良い提案書だと思います。カラーコピーで15ページの提案書です。市議会議員・宮本健司氏か広島市議会・自由民主党新政クラブへ連絡くださればお届けしますので、是非、一読してください。