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(No.302)2010年3月25日

『オバマ大統領の記事』

日高義樹著の『アメリカの日本潰しが始まった(徳間書店2010年3月31日発行)』に、現在、秋葉市長が一方的に頼りにしているオバマ大統領について、共和党的な立場から評論していますので、紹介します。

まず、私たちが抱くオバマ大統領の一般的なイメージを次のように述べています。

私の友人の中には本や雑誌、テレビを通じて批判している者もいるが、アメリカ国民の大多数は大統領選挙戦以来、オバマ大統領をクリーンな政治家で好ましい指導者だと受け入れてしまっている。腐敗などの懸念や批判をまったく行っていない。

(中略)

大企業の政治献金を受け取りその傀儡ともいえるオバマ大統領を、アメリカのマスコミはインターネットで庶民から50ドル、100ドルと選挙資金を集めたとして、庶民の代表の好ましい政治家にしてしまっている。

一方、その影の部分について、次のように述べています。

こうした作られた虚像の陰で最も深刻なのがアメリカ自動車産業の国有化であり、国営化した企業を友人のロビイストや労働組合に分け与えてしまっていることだ。

「アメリカで国家主義が始まった」という項では、次のように指摘しています。

オバマ大統領は、アメリカ経済は100年に一度の危機に見舞われていると宣伝し、アメリカ人に強い危機感を植えつけた上で、国家資金を合わせて3兆ドル、すなわち270兆円をGMやGE、クライスラー、そしてウォール街の銀行に与えたのである。

こうした国家資金をふんだんに投入しての経済回復政策について、アメリカをはじめ世界の多くの人々は、オバマ大統領が国家のお金で貧しい人々を救ったと考えている。

すでに見たようにインターネットで国民一人ひとり、庶民から少しずつお金を集めてホワイトハウスに入ったとオバマ大統領は称してきた。このため多くの人たちは、オバマ大統領の行ったことは社会主義的な、貧しい人々を救うためのものだと考えているのである。

ところが現実にオバマ大統領が行ったことは、エネルギー政策と称してGEをはじめとするアメリカの大企業を国家資金によって助け、デトロイトの自動車産業を国有化したことであった。それと同時に金融機関から膨大な政治資金を受け取った見返りとして、銀行に多額の国家資金を与えた。

こうしたことはオバマ大統領が主張している国民一人ひとりを助けるものでなく、さらにまたアメリカ国民を豊かにするものでもなかった。

オバマ大統領は多額の国家資金を投入し、大企業を助けた。一方でアメリカの人々は新たに500万人以上職を失った。そしてアメリカの人々は歴史始まって以来の財政赤字にくるしみ、増税という「つけ」を払わされている。

「オバマ大統領の行ったことは社会主義ではない。一種の国家主義である。国の資金によって大企業を救ったにすぎない」…アメリカの保守系雑誌「ウィークリー・スタンダード」のフレッド・バーンズ編集長はこう厳しく述べている。

オバマ大統領が行ったことは社会主義的な人道政策ではなく、国家資金によって企業を援助し、大企業を国営にしてしまうという国家主義であった。しかもその国家の所有になった企業を友人に分け与えている。これは中南米の独裁者と同じ行動であり、独裁国家主義である。

オバマ大統領は常に平和を主張し、国際的な協力を呼びかけている。国連を重視している。オバマ大統領の政治的な原則は多国主義であり、アメリカが一国の力で全てを決めるのは悪いというものだ。

オバマ大統領の国際主義は欧州連合を手本にしている。欧州連合の多くの国々のように助け合う体制が理想だと言っている。

その一方で、アメリカが一人で軍事力を強め、核兵器を使って世界を支配しようというのは間違いだと言っている。

「オバマ大統領はアメリカが核兵器を減らせばほかの国々、イランや北朝鮮という、ならず者国家が核兵器を持つのをやめるだろうという楽観的な平和主義者を主張している」…私の友人のボルトン元国連大使はこう言っているが、オバマ大統領の行っている経済的国家主義、すなわちアメリカの政治力によって日本の国際企業トヨタを痛めつけているやり方は、平和主義などといったものでなく、アメリカの歴代のどの大統領も行ったことのない悪質な国家権力の行使である。

「オバマ大統領は平和主義でも国際主義でも国連主義でもまったくない。オバマ大統領の行っていることは国家権力によって外国の企業を潰そうという悪辣なものであり、帝国主義とまったく同じだ」…私の友人のジャーナリストたちはこう言い始めている。

オバマ大統領が国際主義者であり、平和主義者であるというイメージは就任一年にして消え去ろうとしている。

オバマ大統領は核兵器を世界からなくすと主張して北朝鮮やイランと軍事的な対決を避け、話し合いによって穏便に事態を収めようとしている。そしてその姿勢を日本の人々は高く評価している。

しかしながらオバマ大統領は、自分を称賛する日本人がアメリカに一方的に守られ、軍事力も持っていない弱い国であるということを利用して、一方的に日本をいじめ、日本の世界的な企業トヨタを押しつぶそうとしている。

この評論を読んで、まず、頭に浮かびましたのは、オバマ大統領と秋葉市政の政治手法の共通性ということです。似たような手法での「人心操作」ですし、基本はアメリカ流の新資本主義で、全てお金が基本の施策のようですが、皆さんはどのように思われるでしょうか。

広島市民として、私たちは世界が平和であることを望んでいますし、世界中から核兵器がなくなるよう努力することに対して、もちろん、異論を呈すものではありません。

しかし、その前に、今、暮らしている広島市のことを一番に考えていると、私たちが実感することのできる市政を秋葉市長には望みたいものです。