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(No.285)2009年12月7日

『秋葉市長の選挙公約(その1)』

平成19年4月8日執行の広島市長選挙公報に「あきば忠利選挙公約」が掲げてあります。大項目「未来へのレシピ―広島を世界のモデル都市に」の中に「『万人の夢』の実現」という項目があり、その中に三つの公約、「2020年までに核廃絶を実現するため、平和市長会議の核廃絶運動の拡充と強化」「ノーベル平和賞博物館の誘致、『折鶴ミュージアム』の建設」「パラリンピックを2020年に誘致」がそれぞれ掲げてあります。



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秋葉市長の選挙公報


この中で問題となる言葉の一つが「核廃絶」ですが、オバマ米国大統領の「核兵器廃絶」とは意味合いが全く違うのです。「核廃絶」とは、総ての核の否定であり、平和利用でのエネルギー核・原子力発電のための核も否定ということになるわけであり、医学の世界における核・重粒子使用の治療も否定ということになります。

二つ目は、「ノーベル平和賞博物館」です。しかし、何故、平和賞博物館なのでしょうか。市民の単純な疑問として語られている秋葉市長の「ノーベル平和賞」受賞願望の源がここにあるのでしょうか。

仮に、ノーベル賞にかかわりのある何らかの記念物や関連施設など広島市民に関わるものがあれば、平和賞にこだわることはないはずです。縁とゆかりがあるものであれば博物館は自ずと出来るのではないでしょうか。

それとも、今期4年の内には確実にノーベル平和賞が戴ける確信があったのでしょうか。そのために一年の内に7〜8回もの海外出張をされたのですか。残念ながら、世界に通じる「核兵器廃絶」の強烈なメッセージはオバマ米国大統領にしか発信できないのです。

「博物館」設置の基本的な構想は従来からありましたが、残念ながら、秋葉市長は長い間こつこつと収集してきた広島市の過去の貴重な資料や道具の存在をご存じないのではないでしょうか。

その中には、ハワイやブラジル移民の方々からの思い出の品も沢山あったはずであり、そのような広島市民にとって忘れてはならない貴重な品々も、あちらこちらに分散されて、資料としての分類が出来なくなりつつあるのが現状なのです。広島市の歴史の証でもある文献、資料や展示品を展示する博物館構想も市長の「財政非常事態宣言」という一言で葬られたのです。

No.19 平成14年9月2日(「博物館構想」)」

三つ目は「折鶴ミュージアム」ですが、市長の公約の中では「ノーベル平和賞博物館」と同列なのです。財政が逼迫している広島市に「折鶴ミュージアム」と「ノーベル平和博物館」が同時に必要な理由は何処にあるのでしょうか。

市長の当選後初の市議会本会議における所信表明(平成19年6月15日)では、「世界のNGOや協力的な政府と共に、国連等における核兵器廃絶に向けた活動を着実に進めます。そして、国際世論構築のため、『ノーベル平和賞博物館(仮称)』の誘致にも取り組みます」と述べられ、突然に平和賞博物館構想が出てくるのです。



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所信表明

このことに関する順序だった理由も経緯も何もなく、言葉だけが踊り、今に至ってもその行動経緯の説明もないのです。また、下衆の勘ぐりですが、当時はご自分に平和賞がくるのではとの確信があり、それを記念して平和賞博物館の設置を思いつかれたのですか。

「折鶴ミュージアム」については、所信表明では、「平和への思いをこめて国内外から寄せられる多くの折り鶴を大切に保存し、展示することを通じ、世代や国境を越えた『平和の循環』を創り出していくため、『折鶴ミュージアム(仮称)』の整備に取り組みます」と述べられています。

何時から「建設」が「整備」に変わったのですか。「税」を使っての「建設」と知恵を使っての「整備」とでは全く違うものであり、あなたの選挙公報の「公約」と議会での所信表明ではどちらが正しいのですか。議会での発言と、市民への発言が違うことがあってはならないことです。自分勝手な、その場だけの発言は慎むべきです。

「国内外から寄せられる」とありますが、そもそも折鶴は日本の伝統文化の色紙細工からの伝統ではないでしょうか。日本固有の文化が世界の多くの国々へ受け入れられることは大変うれしいことですが、原爆の子の像へ折鶴を捧げるようになったのは、原爆症治癒の願いを一羽一羽に心をこめて折った人々の気持ちの現れのはずです。

その保存方法は色々あると思います。もっと議論しながら、市民の納得のいく方法を模索するべきです。「平和」と「病気治癒」を願うはずの「折鶴」で、個人のエゴから悲しい結果が生まれることは絶対に避けるべきではないでしょうか。「財政非常事態宣言」を発した広島市が強引にする施策ではないはずです。心の平和が一番ではないでしょうか。

四つ目がこの度、世間を騒がせている事件の源である「パラリンピックを2020年に誘致」です。このことについては、次回、パラリンピックが生まれた経緯を交えながら述べたいと思います。