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(No.277)2009年11月13日

『オリンピック招致について(その4)』

10月30日の朝日・読売新聞に、広島県が存続に難色を示している広島西飛行場について、市長は「広島・長崎の五輪招致の検討という新しい視点を加えて考えなければならない課題」「五輪を招致するとなれば交通が非常に重要。西飛行場は重要な役割を果たしうる」と述べています。

西飛行場と同じ街に住むものとして思いを述べます。
広島空港が国際空港として完全に機能するまでは西飛行場が広島都市圏全体の空の交通をカバーしていました。市民にとっては立地条件が非常によく、立派に機能していたわけですが、航空機の大型化により滑走路の延長が短くなったわけです。

滑走路延伸のため沖出し埋立をしようとすれば、宮島の彌山がパイロットの視界に入り安全な運行に支障を来たすことから滑走路を横に3〜5度振る必要があり、その場合は隣の三菱重工観音工場が立ち退き移転となります。その上、騒音対策・安全対策・近隣対策等あらゆる角度から調査検討を重ねた結果、西飛行場では国際規格の3000メートルの滑走路が出来ない地形であるとの結論に達し、空港は用倉へ移転したはずです。

しかしながら、広島市民の熱い要望と必ず飛行場が必要な時代が来るとの思いから西飛行場は残されているのですが、時が経つにつれ、県内各地から現空港への交通インフラの整備も進み西飛行場が取り残されてきたのです。

しかし、同じ広島市域でも地域によって空港利用者の思いは違います。高速道路の「広島インター」や「広島東インター」附近の航空機利用者は西飛行場より用倉の広島空港の方が時間の計算が出来て利用しやすく、便利なのです。

また、近い将来には岩国市に軍・民共用ではありますが、岩国基地の滑走路を使い2012年から1日4往復の東京便を就航させる計画の新岩国空港が出来るようです。そうなれば、岩国市はもちろん、大竹市や廿日市市は新しい岩国空港がより便利であり、「廿日市インター」や「五日市インター」附近の航空機利用者も、西飛行場ではなく新しく出来る岩国空港の方が利用しやすくなるでしょう。

市長は「固定観念」を打破するとして「牡蠣殻を破る」と言う表現で、意識改革と施策転換を図ると表明されたはずですが、今一度、何故、西飛行場が広島市の都市構造上から絶対に必要なのか、費用対効果も含め市民に理解しやすいよう、説明するべきではないでしょうか。

今までの市長の発想からすればとっくの昔に「廃港」を表明されてもおかしくないのです。毎年「6億」近い「税」を垂れ流しているのが西飛行場の現状なのです。

以前から、私のホームページに、三菱重工の国産旅客機「MRJ」の製造ラインを広島市の観音工場へ誘致することが、広島市の未来産業の大きな礎になるのではないか、と述べています。もし、そのような産業が広島市へ誘致できるのなら、必ず、西飛行場は必要です。

新しい産業と市民飛行場を共生・両立させるのであれば西飛行場の存続を叫び続けてもおかしくないはずですが、ただ単に、東京便の存続だけで、しかも中型機での就航では近隣のインフラ整備が整ってきた現状からすれば西飛行場の必要はないと思います。

降って沸いたようなオリンピック話のついでではなく何故、必要なのか明確に示してほしいのです。それが示されないと、言い出したら聞かない市長のいつもの「癖」か「自己過信」の表れでしかないのです。

皆さんは、いかが思われますか。