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(No.276)2009年11月12日

『オリンピック招致について(その3)』

オリンピックを広島市で開催したいとの意思表示があり、市長からのメッセージの中から「核兵器廃絶」の声が少し陰をひそめたように思われます。

私たちの年代は、商工センター用地の完成を記念して、平成元年には「海と島の博覧会」を開催し、そのノウハウを生かして、平成6年の「第12回アジア競技大会広島」の開催に結びつけました。長い時間と知恵、情熱を注ぎ、インフラ整備に多額の投資を行い、その上、広島市民や県民、広島財界、さらには国・県と近隣の市町の心を込めた協力があったからこそ成功裡に終わり、被爆都市広島の戦後復旧の総決算が世界に認められたのです。

閉会後15年以上経ちますが、これらの事業を基にする理想とした都市計画はまだ道半ばです。しかし、少しずつではありますが計画した街づくりは出来上がりつつあるのではないでしょうか。

こうした経過の中で、オリンピックのメイン会場を今回も西風新都でと思われているのであれば、今の街づくりをもう一度見直さなければなりません。今の体制で都市計画の見直し作業ができるのでしょうか。

例えば、アジア大会のメイン会場である広島ビッグアーチもアジア大会の陸上競技場としては何とか規格内の競技場ではありましたが、今の、国際大会の規格には全く合わないレーン数なのです。トラックのレーン数が足りない時代遅れの施設なのです。

仮に、この場所をメイン会場として考えているのであれば壊して新しく造り直さないと国際規格の競技場にもならず、新しく造り替えるとすれば施設整備費は国・県の協力がないと出来ないのです。従前であれば、国・県・市の人のネットワークがあったからこそ出来たことで、今の広島市を取り巻く体制とは大きくかけ離れているのです。

東区にある水泳会場のビッグウエーブでも同じことが言えます。たぶん、既存の広島市の競技施設はオリンピックには全く使えないと思われます。その例は北京にあります。今年写したものですが、北京でのアジア大会の会場は北京オリンピックのメイン会場には使われていません。道路一つの向かい側にメイン会場の「鳥の巣」を始めアクアキューブ等数多くの施設が効率よく配置されているのです。

写真1北京アジア大会会場

写真2北京アクアキューブ

写真3北京オリンピック鳥の巣

2004年に開催されたシドニーでのオリンピック会場も今はネーミングライツで正面には銀行の看板があり、都市の顔として有効に利用されていますし、オリンピック村は現在、オリンピック公園と商業施設をメイン道路沿線に配し、活気ある街に変身しています。

写真4シドニーオリンピック会場

写真5シドニーオリンピック会場周辺

写真6シドニーオリンピック駅

広島市がアジア大会を誘致しインフラ整備をするために新交通西風新都線を開通させたのと同じ手法で、シドニーは路面電車で安定した軌道系交通確保し、定時性のある渋滞のないエコな交通手段を確保しています。

メイン会場を西風新都で考えておられるのであれば、アストラムの新駅建設で白島新駅にこだわられる前に、当初からの計画どおりアストラムラインはJR己斐駅まで早急に延伸して、軌道系交通環状化の確保をするのが理想の交通インフラの姿ではないでしょうか。10年以上も市長をされているからには、個人的な感情や思い入れではなく、公平・公平な為政者として当然の判断と決断を願うものです。

皆さんもご存知のシドニー美しい街中心部には小さくて軽快で小さなモノレールがあります。それは、民間のビルを利用してビルからビルへと忍者のように繁華街を循環しています。駅も民間のビルの壁面を利用し実に便利な乗り物です。広島市も特にインフラの悪い広島駅から新しい広島東洋カープの球場までとりあえずこのような軽便なモノレールを設置されてはいかがでしょうか。その後、広島市の中心部まで延伸して将来は軌道系の簡易な循環交通手段として、広島市民の便利でエコな足として考えられてはいかがでしょうか。

写真7シドニーモノレール

写真8シドニーモノレール駅

市長は自分の海外出張の数を減らし、職員を信頼して先進国の視察に海外派遣されることを望むものです。誰よりも頭が良いとか、IQは誰よりも高いとか、アメリカで訓練した誰にも負けないディベート術があるとか、数学者で理論構成は誰にも負けない自信があるとしても、肉体的には「前期高齢者」から「中期高齢者」近くになり、心身ともに元気だと思っていても、もう70歳近くなった人間です。明日を託す若い優秀な職員を育てることが貴方の役目ではないでしょうか。

皆さんはどのようにお感じですか。