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(No.267)2009年4月13日

『「現球場跡地の活用」に係る予算修正について(Part1)』

平成21年第1回広島市議会定例会では、市長から提案された80件にも上る新年度関係議案について、慎重に審議した結果、2件を修正し、2件を否決しました。その修正した議案の一つが、「一般会計当初予算案」であり、修正の内容は、球場跡地の利用計画の具体的検討に係る予算を削除(議会として「待った」を掛けた)したわけです。

その状況等に関しては、新聞報道もされていますので、皆さんもご承知のことと思いますが、多くの方が関心をお持ちのことだと思いますので、今回、改めて、その理由なりについて、述べてみたいと思います。

そのことを述べる前に、議会でこの議案の修正が決まった後の記者会見で、市長が述べられた内容は全く議会の議決を軽んじるものとして憤りを感じますので、今回は、まず、そのことについて、触れたいと思います。

以下、そのときの発言を紹介します。

現球場跡地利用に関しては、平成17年(2005年)から検討を開始しています。これまで4年近くにわたり様々な手順を踏んで検討を進めてきたものです。これは、公開をして全国の皆さんからどういう案でも良いですよということで、事業提案として、コンペをして、選考委員会で選考したという手順を踏んでいますから、今回、反対された方も、当然、自分たちの考えはこういうのが良いんだという提案する機会はあったはずなのです。提案されていません。最後に決まったら、それじゃあ駄目だ、どういうのが良いのですかと言うと、ともかく白紙に戻せって言うような感じですから、大変摩訶不思議な感じです。

開き直りとしかとれない発言だと思われませんか。計画の提案など議会にはそのような権能はないにもかかわらず、どのような方法で提案せよと市長は言われるのでしょうか。全く言い掛かりとしか言いようがありませんし、発言された方の見識、品格を疑わざるを得ないと思うのです。

今回のことについて、議会として関与できることは、長が提案してきたものについて、議決機関として、広島市の現状や将来の都市づくりの方向性を踏まえ、都心部の賑わいづくりの在り方を熟慮した上で、慎重に審議を重ね、その権限である議決権を粛々と行使することだけなのです。

また、市長は次のようなことも言われています。

減額修正された予算は、現球場跡地の関連予算のうちで、商工会議所による移転検討と連携して、地元住民や商店街等の意見を聴きながら、利用計画を具体化していくために計上していた部分です。皆さんも覚えていらっしゃいますように、修正の内容というのは、地元住民や商店街等の意見を聴いていないから、聴いてくださいよ、というのが、修正の内容だったわけです。そのための予算を計上したら、それは駄目だよ、ということです。これが今回の不思議さの一つ、大きな矛盾の一つです。

この度、議会が削除することとした予算は1,930万円で、内容は、利用計画の具体化検討のための基本設計を行う委託料が大部分を占めていたと思います。それが、なぜ、地元の意見聴取をするための予算になるのでしょうか。正しく伝えようとされない、市長の姿勢こそ、「不思議さの一つ」と言えるのではないでしょうか。

 さらに、このようなことも言っていました。

要するに、現球場跡地の地域に人が集まらないと商店街としてはお客さんが回ってこなくて困るんです。だからたくさん人が集まるようにしてくださいよと言っているわけです。修正案、それから、いろんな意見などでは、今の案は不満だから、もう少し延ばして、しばらくの間何もやらないで、元に戻して、計画をやり直しなさいという意見なんかです。

   本当に白紙に戻したら、また4年かかりますから、大事なのは、その間もカープの試合は新球場へ移るわけです。そうすると毎年100万くらいの人が、野球を見に来ていた人たちが行かなくなるわけです。人通りがなくなるわけです。そうしたら、人が行かなくなるから困っています。困って店がつぶれると言っている人の店はつぶれます。そういう矛盾したことをおっしゃっていて意味が全然分かりません。

この市長の発言を言い換えますと、「私が考えてやった計画に対して、つべこべ言わず、お前たちはただ付いて来ればいい」と言っているのと同じだと思いますし、見方を変えれば、一種の恫喝と言っても決して言い過ぎではないと考えるのです。

また、自ら「賑わいを創出する」と言って、しかも、4年の歳月を費やしたにもかかわらず、周辺関係者等の期待に応え得る計画を作成できなかった責任はどのように考えているのか、逆に問い質したくもなるのは私一人だけではないと思います。

そして、市長は、最後に次のような言葉で閉められています

今後の現球場跡地の問題については、当然のことですが、周辺住民の皆さん、地元商店街等の皆さん、それから、これは周辺住民と地元商店街等のためだけにある施設ではありませんし、それから新しい計画でもありません。これは全市民の関心のあるところです。だから、当然、こういう方々のご意見も伺いますが、全市民の皆さんのご意見と合わせて、速やかに利用計画の具体化を図っていきたいと考えています。

球場跡地の利用策に関して、議会としては、周辺関係者等の理解と合意を得た上で進めるよう、再考を促したわけですから、市長はその議決を重く受け止めるべきではないでしょうか。それが、ルールです。そのルールに従った対応を市長はしなければならないと思います。
   こうした市長の発言に関して、皆さんはどのようにお感じでしょうか。

 

(※参考(秋葉市政における否決・修正可決等の議案一覧))


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