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(No.242)2008年4月22日

『広島市の人事(Part2)』

先だって、紹介しました(財)広島平和文化センターの職員採用に関する投書の中に、平成20年度の広島市人事異動の非常識さが指摘されています。

確かに、定年に残り1年の59歳で部長級から局長級への昇格者が3名いますが、そもそも局長級の職員は、所管する事務の方針や基本計画を立案し、市長や副市長の承認を得て、それを所属職員に周知徹底させ、遂行にあたるとともに、市行政の重要施策の決定について市長等を補佐することが基本的な職務ということになります。

そうした市行政にとって重要な地位に位置付けられる局長級に、後1年しかない職員を就けることにどれほどの効果があるのでしょうか。

さらに、昇格をすれば、給料も月額で約1万円昇給するようですが、これに期末勤勉手当を加えますと、おおむね、1年間で16.5万円(12万円+4.5万円)の増収ということになるようです。その上、退職金も約65万円(1万円×60月+調整額5万円)増加することになりますから、部長級のままでの退職と局長級になってからの退職とでは、約80万円以上の差が生じることになるはずです。

つまり、こうした給料や退職金などの1年間での増額分は、3人の昇格した局長級職員への秋葉市長からの特別な報奨金ということになるのでしょうか。全く理解に苦しみます。

広島市の職員は優秀な才能にあふれた人たちばかりです。それが広島市のかけがえのない財産ですから、人事の任命権者である秋葉市長は、是非とも、公平・公正に職員を扱ってもらいたいと思います。

今回、58歳で局長級に昇格された人や58歳で部長級に昇格された人もいますが、本当に、それだけの能力のある人物であれば、適切に処遇すべきですし、財政悪化を叫ぶのであれば、個人的な報奨ともとられかねないような行為は慎むべきではないでしょうか。

秋葉市政下の不可解な人事はこれだけではありません。その一つに、昨年6月までは広島市の副市長で、その後、(財)広島市産業振興センター理事長に就任されたものの、この度、首になった山田康氏(68歳)のことがあります。

約10ヵ月で首にするのなら、副市長の首を切った時に、第3、第4の就職先を渡さず、後輩にポストを譲らせればよかったはずです。

それを10ヵ月で首を切るということは、副市長職の任期を3年も残し、首を切ったことと合わせ、秋葉市長は山田氏にどんな恨み(遺恨といった方が適切なのでしょう)があったのかと疑いを持たざるを得なくなりますし、市民からすれば、山田氏に余程の落ち度があったのか、秋葉市長の情け容赦のない仕打ちのどちらかとしか映らないと思うのです。

また、同じ67歳といえば、広島地下街開発鰍フ中岡隆志社長も健在ですし、秋葉市長と同級生であった広島高速交通(株)の中村良三社長も67歳です。さらに、(財)広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパー氏も広島市とは何の関係ないところの人物です。

過去をたどれば、猪爪範子氏については、助役の選任同意案を平成14年2月、6月議会で否決された後、企画総務局の理事に就任させた上で、平成15年2月議会で3度目の否決をされると、今度は補助金制度検討委員会委員や市民球場跡地事業計画案及び事業予定者選考委員会委員に就かせるということもありました。

また、横山禎徳氏を顧問として迎えるため、平成16年6月議会に関係経費の補正予算が提案されましたが、これが否決されると、経営顧問といったものに据えられたようです。私のホームページの(No.112)平成16年6月4日「ビジターズ倍増について」の追伸2(市長のブレーンについて)(No.168)平成18年2月27日「官製談合」を併せてご覧いただければと思います。

果たして、広島市の職員の中には適任者がいないということになるのでしょうか。私には、到底、そうとは思えません。ただ単に、同級生や身近な部下として働かせた人たちばかりを重用したいという一人の任命権者の思いだけで決まっているのではないでしょうか。それが現在の秋葉市政ではないかと思うのです。

その典型的な例が、原田康夫前病院事業管理者ではないかと思うのです。原田氏は76歳ですが、病院事業では能力を発揮されたと思います。長年の夢であった広島市民病院改築の最終段階の一番派手な部分だけを見事にやられましたし、一番の功績は、広島市民病院の前に付いていた『社会保険』という冠を取り払ったことであろうと思います。

平岡前市長の時代に大田助役を任命されましたが、彼の仕事の一つが『社会保険』という冠を外すことでした。それを原田氏の下で取り払われたことに対しては拍手を送りたいと思いますし、さらに、西風新都の広島市総合リハビリテーションセンターも、この春、開所しましたが、これも、荒木、平岡、そして秋葉と続く市長の様々な社会状況の変化の下で、やっと出来上がったわけですが、このことに対しても拍手を送らせていただきたいとは思います。

しかし、現在は、(財)広島市文化財団の組織のひとつであり、これまで文化財団の理事長が兼務していた現代美術館の館長就任とは驚きを隠せません。年齢と現在まで歩いてこられた華やかな経歴からしても、何故現代美術館なのか、本当に理解に苦しみます。広島市の職員も、また、市民の皆さんも、ただただ、驚きの声を上げるだけではないでしょうか。

秋葉市長からの何かに対する論功行賞なのでしょうか。私のホームページでも何度か使用した言葉ですが、『梨下に冠を正さず』の諺があります。広島市民病院も、総合リハビリテーションに多くの絵画や美術作品を揃えられました。本当に喜んで持って来られた人たちばかりではないことも認識しておいてほしいのです。

その上、現代美術館館長の息子さんは、画家のはずです。記憶に新しいところでは、秋葉市長が広大跡地をアーバン・コーポレーションに決められた頃に、県立美術館前のアーバン所有の画廊で個展を開かれていました。その時の会場と展示物の一部を紹介します。

東京都の若手芸術家育成を目的に取り組む「トーキョーワンダーサイト(TWS)」事業に、都知事の画家の四男がかかわったことについて批判が集まったのは皆さんもご承知のことだと思いますし、東京都が設立した新銀行東京が、TWSを通じて絵画を購入したことが伝えられたりもしています。

広島市の現代美術館でも、開館の折には不祥事も起きています。現代美術館の世界が、資格者(学芸員)、専門家の特殊な世界というだけではないと思いますが、いずれにしましても、功成り名を遂げられた方の職務ではないと思います。本当に広島市には、人材がいないのでしょうか。世の中は、年々若返っています。こうした世間の流れに逆行することが、広島市の秋葉流の人材登用法なのでしょうか。

このように、(財)広島平和文化センターの職員採用に絡む問題にしても、今回の定例の人事異動にしても、今の秋葉市政の中には、市民にとって理解に苦しむようなことが、あまりにも多くありすぎるように思うのですが、皆さんはいかがお感じでしょうか。