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(NO.225)2007年12月26日

『現球場跡地の利用について(その1)〜財政問題〜』

秋葉市長が突然「貨物ヤード跡地へ新しい球場を移転させる」と発表されたとき、現球場跡地には確か150万人の集客施設を考えていると言われていたはずでした。現球場でのプロ野球観客が年間100万人前後ですから、経済界や多くの広島市民は、今以上の賑わい施策が市長の頭の中には存在し、市中心部の紙屋町・八丁堀付近の賑わいは今以上のものになるとの期待があったはずです。また、新しい球場の方は90億円で出来るとの発言もありました。

しかし、これは、市長3選に向けての選挙前のアドバルーンであり、行政のある意味での巧妙な市民に対する詭弁であると思われます。確かに90億円で躯体工事だけは出来上がるようですが、新球場が完全に機能するための諸々の経費を総計しますと、用地費を含め200億円以上の費用がかかると思われます。その上、現球場跡地に今以上の活性化を盛り込むとすれば、広島市の出費は一体幾らになるのでしょうか。

最近、広島の夕張化を防いだといった市長の言葉をよく聞きますが、広島市の財政は秋葉市長の発せられる言葉ほど、そもそも危険な領域ではなかったはずです。さらに、8年間、全ての事業を切り捨てれば必ずお金は残るものです。また、こうした単純な手法しか発想できないのが今の広島市政なのかもしれませんが、そもそも、広島市には、夕張化はしない、歴史的にも学習経験の上からも、そういった行政機能は確立しているのです。

これは、以前私のホームページでも紹介していますが、広島市も昭和31年度から昭和35年度までの5年にわたる財政再建を実施しているのです。その時には、昭和30年に制定された法(地方財政再建促進特別措置法)の適用を受けないで自主再建することとし、財政再建計画を市議会で議決し、自治庁長官の確認を受け実施していますが、先人達の懸命な努力により、2か年短縮して昭和33年度で赤字を解消する計画に変更されたのでした。その時から、伝統的にも財政運営には特に厳しい基準を設けているのです。

つまり、財政健全化は、秋葉市長だけの手腕ではなく、過去から培ってきた広島市行政の手腕のはずです。

また、広島市は財政的には、まだまだ多少の余裕があるということは、堰を切ったように市長の口から発せられる最近の開発構想ラッシュからでも明らかです。しかし、悲しいかな、この開発が全て出来る力量のある広島市ではないこともまた事実なのです。お金はあっても、訓練された人材と、組織がなく、広島市全体のあるべき姿の基本の夢と信念がないからです。

現球場の現在の借地料を見てください。





次は、秋葉市長の夢である『折り鶴』の墓場計画を事業化する計画案から算定した財務省へ支払う土地使用料の表です。





一般的に、土地の価値は地価と使用料金で計るのが常識だと思います。小額の地代しか払わなくて済むような施策に、多くの人が恒常的に集まって来る夢のような施策はないはずです。

また、恒常的にリピーターが生じない施策では、広島市の中心市街地の活性化に繋げることは到底できないのです。球場の移転も秋葉市長の個人的な嗜好であるなら、現球場跡地の活用法も秋葉市長の個人的な「エゴ」と夢でしかないのではないでしょうか。

これからの広島市をどのような姿にすればいいのか、賢明な市民の皆さん、今一度私たちと考えてほしいと思います。いかがでしょうか。



(※追伸(旧日本銀行広島支店の現状))

次の写真は、袋町にある旧日本銀行広島支店の写真です。











それにしても、秋葉市長就任当時の旧日銀の建物に対する情熱はどこへいったのでしょうか。市長の気まぐれ――世間と職員の間では、市長の感情高揚の現場は、「モノ」に例えれば「壊れた瞬間湯沸かし器」だと表現をされる人が多くいます。まさにその通りだと、この現場を見れば分かります。

8年前には、旧日銀広島支店の建物が被爆建物であり、広島市にとっては重要な建物との思いがあったはずでした。しかし、口では、被爆被害の重要性を発しながらも、写真を見れば、皆さんお分かりのとおり、広島市の管理下にある現在は、維持管理の気遣いや手入れといったことは何もされていないのが一目瞭然です。

ここには、折り鶴を保管されていますが、形あるものは手入れと適正な管理なしには、原形は残せないものです。日銀から無償で貸与された重要な被爆建物であるのであれば、世界の人々、日本の人々、広島県民・市民に、その重要性を分かっていただくためにも、大切に管理するのが、貸与された広島市の役目ではないでしょうか。

特に、写真1枚目の「腐食した管」は歩道に面していますので、皆さんも怪我をされないよう気をつけていただきたいと思います。



この写真は、旧日銀広島支店の隣の頼山陽史跡資料館です。県の施設で、財団法人頼山陽記念文化財団が管理されているのですが、何故、このように差ができるのでしょうか。

市長は、子供たちに「もったいない」の教育をされているのなら、「物を大切にする『心』」を市民に分かるような形で表現される必要があると思います。国民、市民の皆さんに大切に使用している現実を示すことが、日銀からこの建物を譲り受けることのできる唯一の策ではないでしょうか。