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(NO.224)2007年12月20日

『都心活性化と新球場について』

平成19年12月7日の市議会一般質問で、谷口議員が都心の活性化に関して、重点地区としている広島駅周辺地区と紙屋町・八丁堀地区の地域特性や役割に応じた整備戦略、あるいはその連携について、市の考えを質されました。

その質問に対して、市長自ら答弁をされましたが、その一部に大変気掛かりなところがありました。それは、広島駅周辺から紙屋町・八丁堀を結ぶ動線、つまり活気と元気にあふれ広島づくりの源(みなもと)にならなければならないはずの都心の大動脈に対する熱意がこんなものかとあきれるぐらいのものだったのです。

まず、その市長答弁を紹介します。

都心部全体の活性化には、2つ(広島駅周辺―紙屋町・八丁堀)の重点地区における魅力づくりの相乗効果を引き出す必要があります。

このため、都心ビジョンにおいて、両地区を結ぶ京橋町・幟町周辺地区を「拠点連携地区」と位置付け、水辺のオープンカフェや流川・薬研堀地区の健全で魅力的なまちづくりの推進など、連続性のある賑わいづくりや回遊性の向上を図る取組も進めています。

このような取組を通じて、都心ビジョンの将来イメージである、「国内外から多くの人が訪れ、楽しみ、交流する、夢と活気に満ちた都心部」の創造に努めてまいります。

現在、広島駅周辺には再開発を始め、新球場の建設等々の計画があります。そうした現在市長が進めようとしている計画に、多額の税金を投じるのであれば、事業として必ず成功させなければなりません。

そのためには、都心の動脈であるインフラの整備は不可欠なはずです。さらに、人々が集散していく主要な動線は、万人に対し、安心・安全で快適なものでなければならないとともに、周辺住民にとっても環境にやさしいインフラ整備でなければならないのです。

そのような重要なインフラ整備の基本コンセプトがこのようなものでは、市長として、都市整備に当たっての理念には基本とするものが全くないと感じざるを得ませんし、広島市の発展や繁栄につながる道筋すら思い描けないのです。

つまり、市長が進めていこうとしているものは、単に先人達の残した事業の羅列にしかすぎず、空虚なアドバルーンを揚げただけの単なる人気取りで、将来に大きな負担を残すお荷物の事業になるのではないか、それとも「絵に描いた餅」で手に取ることもできない、それこそ広島市にとっては何の足しにもならないものになってしまうのではないかと危惧するところです。

こうした事業の推進に当たっては、周到な準備と綿密な計画に裏打ちされた確実に事業成立の目処が立つものにしてほしいものです。

また、谷口議員は、「広島市民の夢」であるカープの健全性についても質問され、これに対しては都市活性化局長が答弁をされています。

《谷口議員》

カープ球団の過去10年間の営業収益を把握しているか。また、今後の経営の安定化について、どのような話し合いを、いつどのレベルで持ったのか。


《都市活性化局長》

営業収益など、カープ球団の経営状況については、市に提出される決算報告のほか、必要に応じて同社から経営情報の提供を受けています。

過去10年間(平成9年〜18年)の年間指定席を含めた平均入場料収入は約21億円であり、また、経常利益の平均は約1億6千万円となっていますが、経常利益は平成12年(2000年)以降減少傾向にあります。さらに、放送収入については、過去10年間の平均が約26億円となっていますが、平成18年(2006年)は20億円を割り込んでおり、さらに平成19年(2007年)も減少する見通しであると聞いています。

カープ球団の今後の経営の安定化についてですが、放送収入が減少する中で、これまでカープ球団では、新たなキャラクター商品の開発や、観戦セットの販売等による物販・飲食収入の増加により、収益構造の改善を図るとともに、地域交流等を通じた入場者の増加対策などにも取り組んでいます。

新球場においては、多彩な観客席による入場者数の増加や、規模・内容ともに充実した飲食・物販施設を活用して収入増を図るとしており、こうしたカープ球団の経営安定化方策についての話し合いは、局長以下事務レベルで適宜行っています。また、新球場建設促進会議のとりまとめを踏まえ、カープ球団を指定管理者とすることが適当かどうかを判断することとし、現在、カープ球団が指定管理者となった場合の提案を求めています。安定的な収入の確保についての具体的な方策等については、これらの提案を踏まえ、話し合っていきたいと考えています。

私は、これまで、永続的な球団経営の検証なくして、新球場の建設の議論は到底できるはずはないことを言ってきました。しかし、行政は全く対応してこなかったわけです。それが、新球場建設に着工された現在でも、これから協議していきたいというようなことでは、本末転倒であるというしかありません。

さらに、谷口議員は、新球場の施設に関して検証されました。

車いすスペースの質問では、新球場の身障者の方への対応は改善されているようです。しかし、球場に入場できれば、移動スペース等もあって、快適かもしれませんが、入場するための新球場までのアクセスは、基本的には徒歩なのです。広島駅から新球場までの距離にして約1km〜800mを車いすでの移動になるわけです。約800mと言いますと、紙屋町「そごう」百貨店前から広島市役所くらいまでの距離だと思いますが、それを移動しなければならないわけですので、身障者や高齢者の方にとっては大変厳しいのではないかと思われます。とかく、平和とか福祉を頻繁に口にされている市長なのに、なぜ市民にやさしくないことをされるのか理解に苦しみます。

また、青少年、特に小学生から高校生までの少年野球やソフトボールを始め、高校野球の頂点である甲子園を目指し、熱く燃える高校球児の夢までも奪う、次のような答弁もありました。

《谷口議員》

現球場で行われているプロ野球以外のアマ野球やコンサートは、新球場でも全て行うのか。天然芝が足かせとなって、少年野球高校野球、イベント等に応えられなくなる恐れはないのか。それについて関係団体とどのような話になっているのか。


《都市活性化局長》

新球場は、内野も天然芝としているため、プロ野球等と比べて塁間の短いソフトボールや、小学生の少年野球などは利用できませんが、その他の利用については、基本的には現球場と同じです。

また、こうした利用については、既に広島県野球連盟等にも説明しています。

子どもたちの小さな、しかし、大切な夢をどのように捉えているのでしょうか。私たちが将来の夢を託す青少年の気持ちをも切り捨てるお考えでしょうか。青少年の健全な育成を願う全市民、県民の心を新球場は奪ってしまうと言っても決して言い過ぎにはならないと思うのですが、皆さんはいかがお感じでしょうか。



(※追伸(第5回広島県小学生親善ソフトボール大会))

平成19年12月8日(土)に、現球場で、『第5回広島県小学生親善ソフトボール大会』が開催されました。私も、大会実行委員会の一人として参加しました。

この大会には、地区別で同一地区に居住する小学生で構成された県下10チームが参加されていました。「オール尾道」「わんぱく三原」「東広島オールスターズ」「キッズ福山」「西部キッズ」「御調ジュニア」「KBSL-C-ドリームズ」「K・K・K・S」「レッドスターズ」「シルバースターズ」、選手合計200名が参加され、一番遠いチームは、早朝4時30分には、広島市民球場へ向けて出発されたそうです。

大会の模様を写真に撮ってきましたので、併せてご覧ください。





選手入場の様子です。ユニホームの色がまちまちなのは各地域の特色が出ている証です。





全10チームが勢揃いした様子です。





広島県ソフトボール連盟会長の岸田大臣の祝辞です。





グラウンドを2面使っての試合前の風景です。スタンドは早朝から親御さんや子供たちのサポーターで賑わっています。

この大会の目的の一つに、6年生の最後に憧れの広島市民球場で思い切りプレーし、他地区との交流を図ることがあります。まさしく、市民球場は子どもたちにとっても、また、親御さんたちにとっても、憧れの地なのです。それを目指して、日々練習に励んでいるのだと思うのです。

そして、こうしたスポーツ大会を開催することが青少年の健全育成につながってくるのだと思うのです。広島市行政が、ある夢を持って少年野球やソフトボールに打ち込んでいる子どもたちの、その夢を奪ってもいいのでしょうか。