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(NO.223)2007年11月8日

『マイカー乗るまぁデー』

10月26日の中国新聞『ワイド中国ひろしま』欄に『マイカー乗るまぁデーお得に』という見出しで記事が掲載されて いました。内容は、「広島市や市内の交通事業者でつくる実行委員会は、11月の「マイカー乗るまぁデー」(毎月22日) 前後の19〜25日の間、公共交通の利用を促すキャンペーンをする」というものです。

その手法としては、「期間中、広島電鉄は普段、路面電車だけの一日乗車券を同社の市内バス全線(郊外線、ボンバス除く)と 組み合わせた一日乗車券を発売。広島高速交通も通常の一日乗車券より三割以上安いアストラムラインの割引一日乗車券を 販売する。実行委員会はいつも車を利用する人を対象にモニターを募集。交通手段などについて意識調査」をし、さらに、 「中区の本通や周辺の飲食店、衣料品店など35店で、一日乗車券かモニター証を示せば、商品割引や景品プレゼントなどが 受けられる」というものでした。

本通や周辺の商店の皆さんのご協力には、市民の一人として感謝するものですが、その一方で、肝心要の広島市行政の この施策に取り組む姿勢はどうでしょうか。私には全く何も見えてこないのです。西区商工センターの道路広告塔とか 広島市議会棟の横の広告塔等々には、「毎月22日はマイカー乗るまぁデー」と告知掲示がされていますが、この度の 新聞記事から判断しますと、この「マイカー乗るまぁデー」は交通関係企業だけへの市長としての強引な後押しと、 特定企業への市長の個人的なエールとしか思えないのです。

確かに、行政として、それぞれの交通関連企業との打合せや協賛を仰ぐことは重要な仕事だと思いますが、裏を返せば、 負担は企業で、行政は何もしませんよと言うのと同じではないでしょうか。

そもそも、この施策の目的は、クルマに過度に依存するライフスタイルを見直し、市民一人一人が上手なクルマの 使い方を考え、実践などをすることを通じて、地球温暖化の防止に貢献しようとする行動の輪を広げていこうと いうもので、そのことにより、環境にやさしい都市づくりを目指すという基本姿勢があったはずです。また、 朝夕の交通渋滞緩和策としても、大きな期待を寄せていたはずです。

広島市が、この施策を本気で取り組む気があるのであれば、当然、まず最初に行政が血と汗を流さなければいけないと 思いますし、その有効な施策の一つとして、自転車による通学、通勤等自転車の有効活用を図るため、 「市民にやさしい道づくり」をなぜ進めていかないのか不思議でなりません。

実は、9月中旬に、自転車で、私の住居地、南観音から市役所まで通ってみました。その時に撮影した 沢山の写真の中から、10枚を順次掲示してみます。





この写真は国道2号の観音橋のたもとです。自転車に乗っているのは観音高校から帰宅中の高校生です。一番元気盛りの高校生でさえ、 腰を浮かしてペダルを力強く漕がないと自転車は前に進みません。同じ時に看護学校へ通う女性が通られましたが、観音橋では自転車を 降りて押されていました。

市役所までの国道2号には、この観音橋に加え、住吉橋、明治橋と大きな橋が三つもあります。そして、いずれの橋も、 平地からの勾配がきつく、自転車に乗ったまま、橋を渡ろうとすると、女性や高齢者等々、交通弱者には大変厳しいものが あります。現状は、自動車専用道に歩行者保護のない歩道がお情け程度についているような状況だと言っても過言では ないでしょう。







最初の写真は、市長が工事をストップされた国道2号高架の延伸ですが、観音地区だけは、この写真のように、 電線は地中化され、歩道も拡張されて、人の歩く部分と自転車帯の標示もあり、そのうえ、2枚目の写真のように、 町内会のボランティアの皆さんのおかげで、四季の花が咲くフラワーポットまで設置され、明るくてきれいな道路へと 変身しました。







この2枚の写真で舟入から吉島、大手町の道路と比較してみてください。

市役所から南観音への帰りは吉島観音線で帰りました。







この2枚の写真は新明治橋の歩道部分ですが、段差も大きく、ここも自転車に乗って上ることは大変困難でした。









マイカー乗るまぁデーを重要な施策として考えるならば、この3枚の写真にある地域幹線道路も少しずつでも整備がなされ、 市民、住民や朝夕、自転車を利用して通学、通勤される皆さんにとって、本当にやさしい道をつくってほしいものです。

市長は、就任当初、幟町の市長公舎から、パフォーマンスで、自転車で通勤されていましたが、市長公舎から 市役所までは、美しく整備された平坦な道路であったはずです。しかし、広島市は大きな川が六本もあり、 高潮対策等で河岸は高めになっています。東西の自転車による通勤、通学には体力的にも大変厳しいものがあります。

市長も南観音にお持ちのはずのマンションから、もう一度、市役所まで自転車で通勤してみられてはいかがでしょうか。 道路状況は、人にやさしくないことが、自身の身体で実感されるはずです。

また、このことは庚午霞線でも同じです。庚午方面から庚午橋を渡る学生だけでも、山陽高校と観音高校があり、 その延長線上の川を一つ越えれば、広島県立商業高校と広島市立舟入高校があります。

さらに、国道2号の旭橋でも同じようなことが言えます。

市長をはじめ行政は、広島市では川が大きな財産のように発信されていますが、住民は、日常生活を送る上で、 大いに不便さを感じているのも現実なのです。こうした状況がありながらも、その不便さを克服するため、 市民にやさしい道づくりをしようとする施策は何もしていないのが広島市の為政者ではないでしょうか。

平和であることを望むことは誰一人反対しないでしょう。しかし、国・県・市、それぞれのレベルで、 住民への奉仕の仕方は当然異なるはずです。その中で、市政を司る者は、「市民にやさしい街づくり」を 基本に据えるべきではないでしょうか。

直接市民生活を支えている市行政は、そうあるべきだと思いますし、そのことを進めていくことが、 「マイカー乗るまぁデー」の取組を推進していくことにもつながってくると思います。

次世代を担ってくれる若者のためにも、また、苦労して今日の広島市をつくってくれた高齢者や交通弱者のためにも、 是非とも、安全、快適な広島の道づくり、街づくりを進めていただきたいものですが、皆さんはいかがお感じですか。




(※追伸(野中―野村対談))

最近読んだ本で文藝春秋の『憎まれ役』という野中広務氏、野村克也氏、お二人の対論集があります。 今回は、その中で、気になった箇所をいくつか紹介させていただきます。


野村――巨人の人気が下火になってくると、今度はメディアがこぞって大リーグを報道するようになりました。 テレビのニュースやスポーツ新聞でも、国内のプロ野球よりも、大リーグで活躍している日本人選手のその試合の 成績を先に報道するのは、本末転倒に思えてなりません。

野中――野村さんの東北楽天ゴールデンイーグルスは地元密着を掲げて、大人気です。視聴率といった 空疎なものではなく、地元に密着したチーム作りをしたパ・リーグが観客動員を増やし、巨人人気に おんぶしたセ・リーグが衰退する。そして、大リーグに人気選手をとられてしまう。

これはグローバリズムの市場主義とやらを取り入れた結果、地方を荒廃させ、参議院選挙で国民の怒りを買った 現在の自民党と同じ失敗をやっているのではないか、そんな風に思います。

野中――権力を持つ人間、権限を持つ人間こそ、感謝や心配りを忘れてはいけない。権力の自省を忘れては いけない、ということをいいたいのです。

野中――だから、庶民の苦しみも、地方の苦しみも最後までわからない。第一次安倍政権には、「勝ち組」と いわれる人々が多かった。世襲議員か、東大卒の官僚か。石を投げれば、そういう人にあたります。

失言、放言が多いのも、想像力がないからです。こころない言葉で、傷つく人がいることに気づかない。 そして、政権の長も、「勝ち組」であるがゆえに、その言葉が人々を傷つけているという自覚がないまま、 処理しようとして失敗しているのです。

野村――星野監督は就任2年目にリーグ優勝を果たしました。その星野が優勝インタビューで、「野村監督の遺産です」とか、 「野村さんが蒔いた種を、私が咲かせました」などと、私を立ててくれました。星野の度量の広さを感じました。もし、 逆の立場だったら、私は星野をほめていないかもしれません・・・。

傷つく人がいるかもしれませんので、本来使うべきではない格言であるとは知っていますが、私は、“盲千人、目明き千人”と いう言葉を、自分が逆境にあるときや落ち込んだときに心の支えにしてきました。

自分がきちんとやるべきことをやっていれば、世の中には、ちゃんと見てくださることがいると。

野中――議会政治は支持率で決まるものではありません。日本は代議制民主主義をとる国であり、国会議員の数が 「勝負」の基本なのです。支持率だけで決まるなら、衆議院選挙も参議院選挙も、いや国会さえも必要ありません。 常に、国民に直接聞く、直接民主主義をとればいいわけです。

しかし、直接民主主義には、多くの問題が存在します。目先の利益や一時の興奮で、ことが決定し、 大局をみることが出来なかったり、弱者への配慮を欠いた政策をとったり、 あるいは逆に実現できそうにもない派手な政策ばかりが支持を得たりする可能性があるからです。

世界の多くの国、そして日本が長く苦い経験を踏まえて、代議制民主主義を採用していることは、国民の代表である 国会議員が慎重に審議し、その経緯をあまねく国民に伝えて、その上で、税金の使い道を決めるという手順を大事に することが、歴史的にみても間違いが少ないということを知ったからです。

野村――監督の大切な仕事のひとつに、チームリーダーを作ることがあるのです。私が阪神監督だったときには、 残念ながら、チームリーダーといえる存在が作れませんでした。ところが、私の後を継いだ星野監督の二年目には、 広島から金本(知憲)、日本ハムから下柳(剛)というベテラン打者と投手が入団しました。

とくに金本に関しては、阪神はいい選手を採ったと思います。4番打者の条件として、全試合に出場し、つねに打線の 中心にいることがあげられますが、練習態度といい、たるんでいる後輩に注意する点といい、少々のけがでも出場する 責任感といい、大振りしないでつなぎに徹するバッティングといい、すべてチームリーダーとしての要件を満たしています。

一度、金本と食事をしながらじっくり話をする機会がありましたが、実に誠実で、考え方もしっかりしていて、 まさしくチームリーダーそのものです。

広島でFA権を行使したのも、後輩のために先鞭をつけたかったからだそうで、残留する希望はあったのに、広島が FAで再契約するのを拒否したので、仕方なく阪神に移籍したそうです。

野村――一流の証明は弁解しないこと。二流は、いつも責任を他人に押しつける。私は、監督として一流かどうかは わかりませんが、負けても言い訳は一切しません。その代わり、ボヤキや、ブツブツブツ・・・カエルの念仏が止まりません。



それぞれの箇所について、私の所感は論じませんが、今日の社会生活、政治、行政、地域活性化のためのスポーツや文化の発信にとっても、 多くの指導と指摘が含まれているのではないでしょうか。

皆さんはどのように感じられましたか。




(※11月27日追加(投書―市長の外国出張への不満))

市政を憂慮する一市民の方から投書がありましたので、紹介します。




現実に、このような声があることを、皆さんはいかがお感じでしょうか。