.












私の思い まちづくり・経済・交通 総務・人事 議  会 教育・文化
福祉・医療 平和・交流 その他 総合メニュー

(No.213) 平成19年7月20日

『広大跡地問題について(その1)』

広大本部跡地問題に対する広島市のかかわりですが、そもそも、広島大学が東千田町から東広島市(当時西条町)への大学キャンパスの統合移転を決めたのは、安保闘争から始まった学生運動が過激となり、地域住民との調和と協調が取れなくなって、制御の利かない一過性の学生運動が最も激しかった頃に、政府が大学新設の地域規制と既存大学の都市中心部からの郊外移転の促進を決めた時でした。つまり、この時から、東千田町地域の広島大学本部跡地利用計画とそれに伴う地域再開発計画は、同時並行で進行していなければならなかったと思っています。

しかし、そうした過去の歴史を悔やむだけでは、地域の発展も市政の前進もありませんので、過去の話はいたしません。ただし、現在置かれている状態が、本当に広島市や東千田町地域の人たちにとって、最良の案なのか、何が必要なのかを話し合わなければならないのだけは確かです。

その点で大きな疑問と行政の地域住民に対する不信を感じざるを得ません。この度、広島市は、広島大学本部跡地の利用計画の事業コンペをされましたが、この跡地利用計画の事業コンペには、東千田町地域の住民の意見や思いは、何一つ反映されていないのが現実ではないでしょうか。今回の跡地利用計画の事業コンペに際して、市民や住民の思いや意見を聴く機会は一度たりとも持たれなかったのです。

また、本部跡地の国道2号側には、遊創の杜の利用計画案に基づき整備された「東千田公園」と名付けられた都市公園がありますが、その隣りの土地は地元企業が入札により時価で買い取り、現在、高層マンションを建設中です。それに対して、今回、事業コンペが行われた跡地部分は、格安の価格での払い下げとなるそうです。

つまり、長年の懸案であった跡地利用に対して、民間活力を活用して一気に光明を見いだすという一見行政手腕の見せ所のように思われますが、裏を返せば、地域住民等には何ら利益や特典はなく、「得」をするのは民間デベロッパーだけという構図がそこにあるのではないでしょうか。

広島大学本部跡地は国有財産のはずです。一方は、時価で入札、もう一方は、格安の価格で、都心の一等地を取得するのです。どこか変だと感じられませんか。国有財産の処分は、公平公正に行われるべきではないでしょうか。政府として、国家としてやることは、すべて適切に売却し、必要な施設や経費は別途公平公正に配分することではないでしょうか。

年金問題もしかりですが、今回の処分も再考の余地ありだと思いますし、このようなところから、政治不信や行政不信につながるのではないかと思います。つまり、被害者は、共通の財産を不当に処分される国民と民間デベロッパーから割高のマンションを買わされる市民ではないでしょうか。広島大学本部跡地処分の計画が、不当ではないかと感じるのは私一人でしょうか。

さらに、今回の広島大学本部跡地の利用計画事業コンペに係る広島市行政に対しても大きな疑問があります。それは、広島市が、第三原爆特別養護ホームの整備及び運営を、民設民営の枠組みの中で業者選定をした時と全く同じ手法で、今回のコンペも行っているのではないかということです。

つまり、初めから当選企業が決まっているコンペであり、甚だ、不透明であり、行政主導のコンペが第三原爆特養、新球場建設に係るコンペ等、本当に公平公正に行われているのか、疑いを持たざるを得ない過程と結果なのです。なお、第三原爆特養ホームについては、私のホームページ((No.160)2005年11月25日『第三原爆特養ホームの整備・運営法人の選考について』)に掲載していますので、御参照ください。

行政と為政者に申し上げますが、「柳の下に二匹のドジョウ」はいないのです。今回のコンペも、第三原爆特養の時と同じような点数制でしたが、各コンペ参加者の得点の開き方から考察しても、大変無理があるように思われます。第三原爆特養の選定と同じように、最初から特定の企業ありきのコンペであったのではないかと感じられてしかたがありません。


点数表

   行政の職員が考えて、為政者の思いどおりの結果を出すのは、この方法しかなかったのではないでしょうか。
   また、なぜ、疑問に思うのかを何度かに分けて説明していくことにしますが、この表と先の第三原爆特養の点数表を読まれて、皆さんはいかがお感じでしょうか。