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(No.194) 平成18年11月27日

『新球場建設について(Part4)』

平成16年12月28日の「御用納め」の午後、広島市の局長級以上の職員研修会が開催されました。何故、広島市からの依頼で、東京工業大学大学院教授 環境建築家 仙田満氏がわざわざこのような日に来広されたのでしょうか。また、そもそも広島市は何故このような時期に研修会を開催しなければならなかったのでしょうか。

この研修会から3ヵ月後には、広島市は同教授の「新球場建設等の民間提案」を受付けています。その案が図1ですが、実はこの時点から広島市は90億円の枠にこだわるようになったのです。


図1
図1

また、仙田教授案の新球場建設費(90億円)の内訳が表1のとおりです。そしてこれが根拠となり、表2のように、以降の事業コンペ、設計コンペの基本になっているのです。

 

表1
表1
表2
表2

仙田教授は、現球場跡地の活用法についても取り上げられています。「現球場撤去費は5億円」「新集客公園施設は55億円」とし、「年間150〜200万人の集客が期待」とされています。広島市は現球場跡地利用計画も広く民間から募集されましたが、おそらく仙田教授案(図2)で決まりではないでしょうか。

 

図2
図2

また、仙田教授は「現球場改修は60億円から70億円でできる」との提案もされており、その内容は図3のとおりです。

 

図3
図3

この提案の一番の売りは現球場を改修して客席部分に屋根架けすることのようですが、見事な案であると思います。仙田教授のこの時点では現球場の改修を意図していたのではないかと感じるものですし、県・財界もこの時点では現球場改修を考えられていたのではないでしょうか。

しかし、問題は仙田教授の貨物ヤード跡地へのオープン球場建設案です(図1参照)。同教授の案は貨物ヤード跡地にエンティアム案、即ちカープ案を単純に置いてあるだけの案となっているのです。エンティアム案(=カープ案)が全てのコンペの基本になるのであれば、どんな条件を加味したコンペであっても、どんな方法のコンペを開催しても、当選作品になるものは限られているのです。

つまり、平成17年3月22日の新球場建設検討委員会に提示された図1は絶対に当選作品となるはずであり、カープ案を取り込んだ仙田教授案の「90億円でできる」という発信を、広島市は何としても採用したかったのです。同教授がオーナーである環境デザイン研究所案となるのは至極当然の結果だったのです。

平成18年10月27日の毎日新聞には「わくわくする球場に」との見出しで、設計者の仙田満環境デザイン研究所会長の談話が出ています。「短い期間であるが精一杯頑張っていきたい」という決意表明ですが、これは大学教授と企業オーナーが表裏一体である証です。言い換えると、これまでのコンペは全て官主導の利益誘導とも言えます。

そもそもカープ案の球場形態というのは、平成14年7月10日に広島市が決めたチーム・エンティアム案と同一であるはずです。チーム・エンティアムの構成企業はサイモン・プロパティ・グループ、(株)広島東洋カープ、(株)電通、(株)電通西日本、鹿島建設(株)です。経緯をたどると、エンティアム案のコンセプトと球場特性が今回の環境デザイン研究所提案と似ていても、全くおかしくはないのです。

また、秋葉市長は、エンティアム案が没になった時、民設民営の企業提案コンペを再度開催することはしませんでした。この時もチーム・エンティアム案以外の提案企業者からは広島東洋カープのいない案は当選作品になりえないと言われたのも事実です。財政面からも民間活力を利用することが全ての点で利があったはずであり、頓挫しないで当時の民間活力を維持していれば、現時点では新球場は完成していると思います。

この時から企業間の常識として認識されているのが、新球場建設は使用者のカープが了承しない案は没になるということであり、その良い事例が、平成18年4月25日にHATグループの案を選考委員会では当選作品としながらも、広島東洋カープの同意が得られないとの理由で採用しないと決めたことからもよく理解できると思います。

そして、今回の設計コンペは10月2日に当選作品を決められましたが、その中の作品と瓜二つの作品が前回の事業コンペにあっても全くおかしくはないのです。その理由は、前回も今回もエンティアム案(カープ案)に似たものでなければ最優秀作品であっても当選作品としては採用されないとの前提があったからではないでしょうか。

今回、仙田教授がオーナーである環境デザイン研究所と広島市との間で設計委託の契約が成立しました。しかし、仙田教授案しか当選作品にならないという結果ありきの設計コンペを開催するのであれば、毎回のコンペに高名な委員長を東京から招聘してまで、委員会を立ち上げ、公平・公正な目で審査しました、と市民へ向けて清潔さを発信する必要は全くなく、民設民営の事業コンペなり、カープ案ありきの設計コンペを開催されればよかったのではないでしょうか。

これまでの過程が官製談合の手法にあまりにも似すぎており、コンペ開催が受注作業において他のコンペ参加者排除のためであれば、入札妨害行為にもなりかねないのではないですか。広島市民のためとか、カープファンのためであれば、何故、単純に「カープ案」ありきの入札をしなかったのでしょうか。やはり、そこには古くからのエンティアム案とのしがらみがあったのだと思います。

重ねて申し上げますが、この度の諸問題は、平成17年3月22日の第6回新球場建設促進会議資料の仙田教授の提案(特に貨物ヤード跡地にオープン球場の球場部分はカープ提案)から起こっているのです。行政の自作自演で、当初から結果は決まっていたのであれば、契約行為があった現時点では官製談合でないことを強く望むものです。

私自身カープファンであり、人一倍愛着を持っているつもりです。だからこそ、今回の行政の手法に疑問を呈しているのであり、何もカープの責任を問おうとしているのではないのです。市民の皆さんに真実を知ってもらいたいのです。そして、警察も、検察も、公取委も、メディアも何かを感じ取ってもらいたいのです。いずれにしても、全ての結果は時間が明らかにしてくれると思います。



(※11月29日追加(フレンドリー・コンサート))

観音中学校区のイベントとして根付きつつある「フレンドリー・コンサート」が今年も11月23日(勤労感謝の日)に観音中学校体育館で開催されました。小・中・高の音楽クラブが集まった合同コンサートで、父兄の皆さんをはじめ、PTA、地域の方々が昨年にも増して多く集まられ、楽しい2時間を過ごさせていただきました。

聴衆の数も増えていますが、何より地域住民として嬉しいのは、生徒の顔が明るく活気に満ちていることです。その上、父兄の方々が活気に満ち、和気あいあいで、実に積極的に参加いただいていることです。ここには世に言われている「いじめ」は存在せず、親子、友達、地域の人達が世代や地域を超え、仲良く話し合え、お互いの理解者に成り得る関係が生まれているからではないでしょうか。

地域の活動に、中学校(観音中学校)が中心となって受皿をつくり、同じ中学校区にある南観音小学校、観音小学校、天満小学校の児童、PTA、地域住民が一堂に会し、これに県立高校の観音高校が参加してくれることで、地域の繋がりが前面に出た形となっているのです。

今後とも、このコンサートが継続していくことを心から願うとともに、先生方をはじめ関係者の皆さんのご努力に敬意をはらうものです。プログラムに参加各校の自己紹介とクラブの抱負がありますので紹介します。

天満小学校 ジュニアスイング
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去年観音高校の演奏を聞いて、「かっこいいなぁ」と思ったので挑戦してみました。一生懸命演奏するので聞いてください。
観音小学校 合唱クラブ
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毎回、このフレンドリーコンサートでは、自分たちが楽しく歌うことだけでなく、他の学校のみなさんの素晴らしい演奏を聴くことも、とても楽しみにしています。
南観音小学校 合唱クラブ
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私たちだけでなく、きいてくださった方々「みんなが笑顔になれること」を目標に歌っています。今年度は、NHK全国学校音楽コンクール、中国ブロックコンクールに出場でき、銅賞をいただくこともできました。
南観音小学校 マーチングバンド部
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去年に引き続き、2度目の中国代表校に選出されました。3度目のグッドサウンド賞も受賞することができました。そして、11月18日千葉市幕張メッセで開催された全国大会に出場しました。今日は、日頃の成果が発揮できるよう心を込めて演奏します。
観音中学校 吹奏楽部
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練習時間が少なく「もっと練習したい!」「練習時間が欲しい!」というやる気一杯の私たちから、楽しい演奏と歌や踊りまでご披露します。
広島観音高等学校 吹奏楽部
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学校行事になくてはならないクラブです。3年生は高校野球の応援にも行くんですよ! きょうは、おもいっきり楽しいステージにしたいと思います。

出場各校のクラブ員の熱い思いです。このような行事が地域でひとつでも多く開催できるよう環境整備することが、学校教育と地域社会の新しい結びつきになるのではないでしょうか。最も必要なことは安全で安心な街づくりと次世代を担う子供たちへの気配りができる教育環境の醸成と、子供と地域社会の連帯ではないでしょうか。

写真_フレンドリー・コンサート