.












私の思い まちづくり・経済・交通 総務・人事 議  会 教育・文化
福祉・医療 平和・交流 その他 総合メニュー

(No187) 平成18年8月24日

『新球場の建設費について』

8月4日のホームページ(No.183)『新球場・アメリカとの比較』で、新球場の建設費90億円のカラクリを示唆しました。90億円試算の手本として「宮崎サンマリンスタジアム」の工事費を用いていたわけですが、ここに手書きの積算資料がありますので私なりに整理した上で掲載させていただきます。


サンマリンスタジアム宮崎工事費・概要

この『サンマリンスタジアム宮崎』の試算表をもとに、広島の新球場に当てはめようとした条件等が次の資料です。

新球場概算のアウトライン

■スタンド規模
  • プロ野球のホーム球場に相応しい観客収容数とし、実数30,000人の座席数を確保する。   
  • 内野スタンドの収容数興行収入の重要なファクターであるため、23,000人収容する。
  • 内野スタンドには2階席を設ける。収容数比は約2対1とし、1階席は15,000人、2階席は8,000人とする。
  • 外野スタンドは残り7,000人とする。

■観客席グレード
  • 内外野共ゆとりある客席とするために座席奥行を850とし、基本的な座席幅は480とする。
  • 内野席は全席単座シートとし、背・肘・カップホルダー付とする。
  • 外野席は全席単座シートとし、背付のみとする。
  • 内外野の各客席の一部を車椅子使用者席とし、スタンド全域に数箇所設ける。

■グラウンド
  • 内外野総天然芝のグラウンドとし、将来性のある国際的なスタジアムを形成する。
  • 選手の安全に対する配慮を充分に行う。

■野外型オープン球場
  • 内外野総天然芝球場に相応しい屋外型オープン球場とする。
  • スタンドに掛ける屋根には、ヤンキースタジアム等を模した2階席後方に一様に設ける。

■内部空間
  • 広島カープのホーム球場としてプロ選手のプライドを意識させるような充実した空間とする。

新球場概算のための数値条件
1.内野スタンドの補正条件
    サンマリンスタジアム宮崎の収容数と新広間市民球場を比較して、下記の数値を補正する。
 
@ スタンド観客席1人あたりのスペース比較で、サンマリン750ミリに対して、新広島850ミリ、⇒面積規模で13.3%増加
A 内野スタンドは、サンマリン18,000人に対して新広島は23,000人。
⇒収容規模で27.7%増加
@、Aより1.133X1.277=1.4468→1.45
従って、新広島の内野の建設コストはサンマリンに比べ45%増となる。

2.外野スタンドの補正条件
    上記と同様に、外野スタンドの補正係数を求める。
 
@ スタンド観客席1人当たりのスペース比較で、サンマリン750ミリに対して、新広島850ミリ、⇒面積規模で13.3%増加
A 外野スタンドは、サンマリン12,000人に対して新広島7,000人。
⇒収容規模で58.3%に減少
@、Aより1.133X0.583=0.6606→0.66
従って、新広島の外野の建設コストはサンマリンに比べ66%となる。

3.鋼材価格の高騰
    1998年夏にサンマリンの工事費を確定した。2005年の現在、鋼材価格が高騰し建設コストに多大な影響を及ぼしている。従って、鋼材価格の増加分を見込む必要がある。
 
@ 98年を100としたときの04年11月の異形鉄筋価格は161。
A 同様に、鋼板価格は113。
以上の価格変動をコストに反映する。

4.スタンドシードのグレード
    前項で紹介した、内野、外野の観客席シートの価格を概算に反映する。
 
@ 内野席 38,000円/席
A 外野席 25,000円/席

次に、新球場の概算建設費を掲げますが、端的に言うと『サンマリンスタジアム宮崎』のスコアボード設備費をグレードアップし、共通仮設費諸経費や消費税を入れたのが、広島の新球場の試算ということです。


新球場の概算(更地に建設)

総合計は約126億3千万円になりますが、共通仮設費等を除くと約99億5千万円となり、これが90億円の根拠となっているのです。「世界に誇れる」野球場建設の90億円の積算根拠はここにあるのです。

次に、他の条件に置き換えた場合の建設費を紹介します。


現球場撤去後に建設)
新球場の概算(現球場を使用しながら建設)

これらの建設費は、それぞれ160億3千万円、185億円となっていますが、野球場そのものの建設費は先ほどの約99億5千万円です。それぞれ割増建設費等をカウントしているのですが、貨物ヤードへの建設では安く見せ、現球場における建て替えではわざと高く見せるような仕掛けをしているのです。

要約すると次表のとおりです。

区分 新球場の概算(更地に建設) 新球場の概算(現球場撤去後に建設) 新球場の概算(現球場を使用しながら建設)
本体建設費 99.5億円 99.5億円 99.5億円
割増し建設費等 27.5億円 32.1億円
諸経費(消費税含む) 26.9億円 33.3億円 53.4億円
総合計 126.4億円 160.3億円 185.0億円
公表数値 90.0億円 173.8億円

いかに意図的に誘導しようとしているか、お分かりいただけると思います。市民共有の夢の構築が、このように判断を誤らせるプロセスだったのです。将来に禍根を残す結果になりはしないか、改めて危惧するわけですが、皆さんはいかが思われますか。

(※8月31日追加1(前道路交通局長(現代表監査委員)を送る会))
   少し気になる文書を目にしました。「『米神健先輩を送る会』の開催について」というタイトルで、米神前道路交通局長が市を退職されるにあたっての送別会の案内です。


米神健先輩を送る会の開催について

ご覧のように、局長級11名が発起人となり、大々的に催されるようです。以前であればこうした送別会も当たり前のように行われ、特に問題視することもなかったのですが、公務員の倫理が問題になっているとき、何故か違和感を覚え、心に引っかかるものがあるのです。

退職後、まだ日の浅いうちに内輪で行うのであればまだしも、局長級の連名で、それも現職の『代表監査委員』のための会を会費1万円(記念品3千円)で催されるということは、意図的に何らかの人間関係、力関係を築こうとしていると受け止められても致し方ないのではないでしょうか。

行政監査は、市の事務が法令等に基づいて適正に行われているかなど、市民に代わって検証していくところであり、行政とは一線を画す必要があります。加えて、米神氏は競輪事務局の偽計入札妨害事件があったときの直接の上司(経済局長)であり、また、現在取調べ中の競輪記念レースをめぐる助成金不正受給事件で裏金の存在を承知していたはずの人物です。

こうしたことを危惧したのでしょうか、開催日が9月5日というのは、秋葉市長が北欧にノーベル平和賞要請の旅に立った後のことです。この日を選んだのは、市長不在を意識しているのは明らかですし、邪推すると市長自らの要請だったのかもしれません。

敢えて目くじらを立てるような問題でもないとも思うのですが、やるなら文書も出さず、内々でひかえめにやれば、「常識の範囲内」ということで済んだのではないでしょうか。

(※9月1日追加2(サンマリンスタジアム宮崎の事業費))
   宮崎県議会事務局を通して、サンマリンスタジアム宮崎の実際の事業費(予算ベース)が入手できました。

サンマリンスタジアムの事業費については

ご覧のように、サンマリンスタジアム宮崎の実際の事業費は約136.5億円で、このうち本体部分は約87.8億円です。本文に掲げた同スタジアムの当初の事業費と実施段階の事業費、それから広島の新球場の事業費を並べて比較してみました。

区  分 サンマリンスタジ
アム宮崎
広島・新球場
試 算 公 表
当 初 本体のみ 70.5億円
全体事業費 126.4億円 90.0億円
実施段階 本体のみ 87.8億円
全体事業費 136.5億円

サンマリンスタジアム宮崎は当初から実施段階にかけて本体部分で17.3億円の増となっています。同スタジアムでさえこのようにアップしているのですから、広島の新球場もかなりの事業費アップとなるのは目に見えています。郵便貯金ホールの存続の問題もあり県の支援は期待できないでしょうし、市は厚生年金会館の将来を抱えているのです。

新球場の事業化に向け、どのような実行手順を構築されるのでしょうか。まさか、4年前のサッカー専用スタジアムのように、市長選までのポーズだとは思いませんが…。


(※9月1日追加3(続・前道路交通局長(現代表監査委員)を送る会))
   ある職員から私に次のような電話がありました。
   「1人3千円の記念品といっても、100人出席すれば30万円。200人出席すれば60万円。出席しなくて記念品だけの人もいるから100万円は下らないと思います。結構集めて歩いているようですよ」

局長級の発起人が11人と多くの部局に跨っているし、米神氏は助役候補にも上がっていたわけですから、確かにかなりの集金力はあるのでしょう。しかし、これは「長いことご苦労さんでした」と渡すお金にしては多すぎはしませんか。行政出身者、それも現在は代表監査委員の地位にある人がどんな顔して受け取るのでしょうか。

数年前から「送別会は自粛しよう」という声もあったはずです。公務員の不祥事が続発して、今年から全職員を対象にした倫理研修も行っているはずです。それなのに、何故、率先垂範していく立場の人が風土改善に逆行するような行動をするのでしょうか。

現に、岐阜県裏金事件と同様のことが広島市でも発覚し、その事件の当事者でもあり、今後検察による厳正、公平な対処が行われようとしている矢先でもあるはずです。

職員の飲酒運転で重大な事故を起こし、直後に国内オリンピック候補地を逃した福岡市が、招致期間中の職員の不祥事の多さをマスコミに咎められていましたが、秋葉市長も本年度3度目の海外出張となる北欧に旅立たれる前に、腹心の職員の勇み足を咎められ、競輪の裏金事件の厳正な調査に乗り出し、市民に公表されるべきではないでしょうか。市民の皆さんはいかがお考えでしょうか。