.












私の思い まちづくり・経済・交通 総務・人事 議  会 教育・文化
福祉・医療 平和・交流 その他 総合メニュー

(No184) 平成18年8月9日

『田中知事落選に学ぶ』

田中知事が3期目を目指した長野県知事選は、村井前自民党衆議院議員が初当選し、6年間の田中県政にやっと終止符が打たれました。初出馬当時のパフォーマンスによる勢いや不信任後の再選時の圧倒的な強さは何処へやら、全国の知事の中で最低の支持率にあえいでいた田中知事にとっては、ある意味当然の結果であったわけです。

しかし、第3者的に見れば、もっと大差の結果でなければならなかったのではとも思われます。県議会を敵に回し、県職員にも見放され、支持者離れが続く状況からすれば、こんなものではないと首を傾げたくなるわけです。ただこれも、数々のパフォーマンスや改革を掲げ、議員や首長との対立も意に介さず突き進む清新なリーダーの姿に、未だに幻想を抱いていた県民が多かったせいなのかも知れません。

マスコミは田中知事を随分持てはやしていましたが、同氏が行ってきた強引な手法は、人の意見を聞かない独裁的な手法です。これでは県議会や県職員とも対立し、行政が前に進むはずはありません。その結果、肝心の改革も具体的成果が見えなくなったのです。

脱ダム宣言して「こわす改革」をしても、それでは何をすべきなのかという「つくる改革」をしなければ、掛け声だけのパフォーマンスに終わるのです。何も、今回長野県を襲った大雨による災害だけが、田中知事が敗れた原因ではないのです。

県知事に限らず人の上に立つ者は、周辺に良い助言者を持つことが必要であり、それを受け入れながら、より良い方向を生むための判断をすることが望まれるのだと思います。それが私がいつも言っている組織としての力なのです。

今回の長野県知事選は、改革の進め方やリーダーの在り方などさまざまな教訓があったように思います。「改革」の言葉に惑わされて、独断専行に陥り、結局何の成果もない事態とならないよう、皆が目を光らせて的確な判断をすべきなのです。

松本市の菅谷昭市長は7日、知事選の結果について「サイレント・マジョリティー(声なき多数派)の県民の判断によるもので、大変重いものと思う」と評価されていました(8月8日/毎日新聞)。

個人の意見ですが、続いて二度の現職知事が落選です。主義、主張、考え方の差はありますが、絶対に強いとされる現職の失敗です。選挙民の意識の変革の早さに、政治がついていけるスピードを要求されているようです。私たちも懸命に努力しなければなりません。来年2月の広島市長選を控え、今回の選挙結果を皆さんはどのようにお考えですか。