私の思い まちづくり・経済・交通 総務・人事 議  会 教育・文化
福祉・医療 平和・交流 その他 総合メニュー

(No.166) 平成18年2月21日

『新年度予算について』

   平成18年2月15日の朝日新聞に「広島には裏切られてばかり…」と大きな見出しがありました。藤田広島県知事が2月14日に行われた当初予算説明の記者会見での記事です。雑感として「広島には裏切られてばかりおりまして、何の相談もなくされるので、どれだけ信頼していいのか非常に困っている」と述べられています。

   内容は2006年度開催予定のFIBAバスケットボール世界選手権広島ラウンドの補助金を2年前に知事、市長、財団法人広島県バスケットボール協会会長 今中 亘氏(中国新聞社会長)と広島経済界との約束を知事は履行したのに広島市はその約束を反故にしたとの発言です。

   確かに県知事からすると、秋葉市長のこのところの行動は自分勝手な信義則に反する繰り返しが目立ちすぎるからだと思われます。「出来る出来ないの判断が付かない状態」の市長に約束は守らなければならないとの教えを説く職員は現在の広島市役所にはいないのでないでしょうか。

   記者会見で知事は、記者の「広島が中国地方の中枢性を向上させていく上で、広島市との連携がますます重要になってくるが、そういう観点からの予算編成ができたのか」との質問に対し、次のように述べています。

   我々としては、広島市の交通の利便性等を担保すために指定都市高速道路に対して、巨額の投資を行っているわけです。したがって、そういうことを通じて交通の利便性を確保することによって、ここの拠点性を確保したいと考えており、その努力をしているつもりです。

   その予算が具体的に今回の予算で、どう反映されているかというのが御質問なのだろうかと思うのですが、むしろ我々は広島市に裏切られてばかりいまして、例えば、バスケットボールの世界選手権広島ラウンドがあって、当初、団体からもうちょっとたくさん補助してくれという要請がございました。

   広島市と相談したのですが、なかなか御要望どおりにはいかないので、県・市それぞれ4000万円ずつ措置をしましょうということを広島市がおっしゃって、広島市がそうおっしゃるのなら県もいいですよと。当初は平成17年度、平成18年度予算で2000万円ずつ補助金を出しましょうという市の提案で、それなら県もお付き合いしましょうという話でした。

   その後、平成18年に一括計上という話になったのですが、我々はその時の打ち合わせどおり4000万円予算措置をしたのですが、広島市は勝手にそれを3000万円に切ってきています。同じようなことが広響とか都道府県対抗男子駅伝でもいえるのですけれども、広島市は何の相談もなく、そういうことをなさるので、我々、広島市をどれだけ信頼していいのかというのは、非常に困っている状況にあります。

そういった中でどうやって信頼関係を再構築しながら広島市と手を携えてやっていくかというのは、まずは広島市さんの方から何らかのことをお示しいただかないと、我々裏切られてばかりいますので、ちょっと今のままでは困ったなというのが率直な感想であります。


   議員として一言付け加えさせて戴きますが、新聞記事にある「県とは事前に協議しながらやってきたはずだ」との広島市スポーツ担当課長のコメントですが、県ともバスケットボール協会とも協議ではなく、一方的に財政と担当局との協議の結果を連結しただけで、市民局と財政局との調整査定での予算は2000万円で、協会等との打ち合わせの結果、市長査定で1000万円を単純に上乗せして3000万円にした予算案です。

   この様に私情だけで1000万円が増額になるような査定が広島市では行われているのです。県庁が広島市に対して不信感を抱くのは当たり前ではないでしょうか。市民にもこの増額の1000万円の上乗せをわかりやすく説明する義務があるのではないでしょうか。「全て市民の税」です。

   この様な事例は広島電鉄に対するLRTシステム整備金補助費の査定も県では平成18年度の県・市の新しい補助金の要綱にしたがい、8000万円を予算計上しているのに広島市では平成17年度の基準にしたがい、1億2000万円の予算しか計上してなく、これも多分市長査定で1億6000万円まで増額されたようです。単純に市長の権限で増額されたり減額されたりするのもルールの世界からすれば奇異に感じるものであり税は市民にわかるように使用するべきです。

   その他にも、出島沖の埋立護岸でも県・市の出資割合の合意を破っています。県・市の合意割合での予算金額は事業費ベースで60億円であるのに対し、市は40億円に一方的に減額しています。また、数年前にはなりますが宇品内港の小学校用地の埋立地の取得(50億円相当)を一方的にキャンセルするなどしていますが、県・市双方とも社会生活の基本である信義則だけは絶対破ってはいけないものです。人としての信頼を簡単に破ることが広島市を暗くしている大きな原因ではないでしょうか。

   もう一つ、今、市民が一番気にかかること「球場問題」ですが、これも知事、財界双方が広島市に対し不信感があるのも間違いないのです。このことも、広島市の一方的な自己中心的発想だけで、知事にも県議会にも広島財界にも市議会にも市民にも理解できるようなきちんとした説明を繰り返し行うのが行政の仕事です。市の一方的な発信だけをメディアが都合のいいように発信するだけでは、一番の被害者は善良な広島市民、広島県民です。こんなことで、将来を担う純粋な子供達の心を絶対に傷つけてはならなのです。

   新球場の建設に関わる先の知事の記者会見でのコメントをそのまま載せます。
   それから球場につきましては、広島市からまだ何のお話もございません。したがって、広島市からお話があった時点で検討することになろうかと思いますけれども、そのためには広島市は事業費を90億円とした場合に、市として32億円出資可能だとおっしゃっているのですが、そういったことに関する数字的根拠を全く知らされておりません。

   どうも伝え聞く話によると、はなから不足分については、県と財界で持ってくれというお話のようなのですが、それについても、気持ちは分かりますし、広島市の中枢拠点性の重要な要素であるプロ野球球団の維持、さらには集客のための施設と考えれば重要な施設になりますので、県としてはお手伝いすることは、もちろんやぶさかではないのですけれども、きちんとした根拠のある数字と、どういう理由で、どのように県にお手伝いしてほしいのかということを広島市の方からはっきり提示をいただかないと、我々としても数字の議論もしようもありませんし、その妥当性・必要性について議論する論拠もないといったのが現状だと思います。

   広島市議会議員の一人として、このようなコメントを知事にされることは非常に悲しく情けなく思います。一日も早く明るい市政が取り戻せるよう一丸となって努力しなくてはならない時かもしれません。
   皆様いかがお考えでしょうか。