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(No.149)2005年5月6日

『市政混乱の理由』

 今回は、連休前にいただいた投書を紹介します。今の広島市政をよく見ている人らしく、相次ぐ議案の修正・否決を踏まえ、職員が仕事の進め方に辟易していることや、市政を良くしようとする情熱さえ冷めているという指摘をされていました。

  私自身、市長や助役に不平、不満を持った職員が多いという話は聞きますが、この投書には、職員の生の声が書かれています。一部を抜粋して紹介します。

 ある幹部は、予算が通らなかった責任を全て部下のせいにして、人事も動かした。市長も阻止しなかったようだが、要の職員を簡単にはずしてどうするのか。
 市長は踏み絵を迫って、助役は公私混同の施策(平和コンサートのマタイ受難曲)を実現できるかどうか躍起になっている。議会会派の分裂も企てているとの見方もあるが、いずれにしても職員にとっては『受難』のようだ。
 折り鶴の予算は、もし市の職員が起案したなら局内でまず通らなかった。
 市長の部下に対しての態度は、命令と強制だ。本当のことを皆が言わなくなって、市長の気に入りそうなことだけ言っている。

   こうした声は、市政混乱の核心をついていると思います。もはや、政策立案のための組織は機能せず、市長の提案には、ただ従うより他に選択の余地はないそうです。

   この投書には、新球場のことも書かれています。建設場所は、新球場建設促進会議の方向付けに反して、市長は貨物ヤードを推しているというのが側近の一致した見方のようです。最終方針決定は、概算要求の関係で7月と明言されていますが、市民の最大関心事を詰めるべき時に、アメリカ・平和の旅では結果は見えているような気がします。広大跡地の例もありますし、結論を先送りするのではないかと心配されます。

   また、この投書には、思わず頷いてしまう面白いことが書かれています。「浪速のおばちゃん」をよく知っている男の人の話として紹介されています。

 「広島のおばさん」と「浪速のおばちゃん」の違いは、オレオレ詐欺に対する反応だ。市長を支持する「広島のおばさん」は、オレオレ詐欺に引っかかりやすいが、「浪速のおばちゃん」はそうやすやすとは引っかからない。
 「学歴?それがどないしたん!」「見かけ?そんなもん政治と関係ないワイ!!」「タウンミーティング?市長の選挙運動のことかい?そんなもんする暇があるんやったら公務に励め!選挙運動は選挙の期間中にするもんや!アホかいな!」

 簡単に言えば、「浪速のおばちゃん」は耳障りのいい言葉に騙されないということのようです。

   もう一つ、2月定例会の修正・否決結果に対する責任についても書かれています。

 平成17年度予算で無事だったのは、6つの委員会で「文教」だけだ。さすがに市の職員も呆れている。予算の提案権は市長にあるが、この結果は、市長不信任に匹敵するものではないか。
 事前に議会各派に説明すれば、予算案が了承してもらえるかどうか推察できることだが、市長はそういうことは好まない。しかし、それによって、行政運営に支障をきたすようでは、市長の責任は免れない。
 市民は、タウンミーティングで市政の現状や市長の言動を判断しているのではない。市民は、施策の一つ一つが、どのような理由で掲げられ、それが果たして適切かどうか、公で交わされている議論の行方を見ているのだ。
 
 以上、投書の内容を種々紹介しましたが、市政混乱の理由として上げられるのは、市長と職員に大きな溝があり、施策を生み出す組織が機能していないという点です。

 昔、外務大臣だった伊東正義さんが外務省の官僚に話した一節に「部下を可愛がり、上司には堂々と意見を述べよ」というのがあります。また、「行く末を考え、初めに抵抗せよ」と発言したあるプロテスタントの牧師の言葉もあります。市の職員も是非心がけていただくとともに、市長も選挙のための市政ではなく、市民のための市政運営に努めてほしいものです。