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(No.143) 平成17年 2月18日
       『叙勲並びに国家褒章受賞者祝賀会の市長の挨拶』


 2月15日に行われた「叙勲並びに国家褒章受賞者祝賀会」において、市長が挨拶をされました。いつものように「平和」一辺倒の挨拶ですが、被爆者の一人として大変気になるところがありました。

 今年広島市は、被爆60周年という筋目の年を迎えました。世界的に大きく評価されているこれまでの60年間の復興と発展の歴史、また、被爆都市広島としての役割について改めて再認識し、決意を新たに『ヒロシマの心』を広く内外にアピールし、核兵器の廃絶と持続的な世界平和建設のため、また、広島をさらに美しい都市として次の世代に受け継いで貰うため、様々な『被爆60周年記念事業』を展開します。

 耳障りのいい文章ですが、被爆60年を迎えた被爆者にとっては何の意味もない空虚なものに過ぎません。「被爆」が真にどういう意味を持っているのかという認識が希薄であり、無責任な為政者の空言としか感じられない言葉です。被爆から60年、身体と心をいたわりながら、毎日、自分自身を気遣い不安を抱きながら生活をしてきた被爆者には暖かさの片鱗も感じることの出来ないものです。

 被爆者は市長の「いい格好」のための被爆者ではないのです。「被爆=核兵器廃絶=世界平和」ではないのです。被爆者は暖かみのある『心』がほしいのです。

 また、「被爆60周年記念事業」と銘打った事業が平成17年度予算には33件もありますが、同じ挨拶の中で、記念事業の基本理念として次のように述べられています。

 一つ目には『原爆死没者の慰霊と被爆者の援護』、二つ目には『被爆体験の継承と平和交流・連帯』、そして三つ目には『明日の広島の創造』、この三つの柱を採用しました。特に三つ目の、『明日の広島の創造』という活動を通して、21世紀を『広島の時代』にするための努力につなげたいと考えています。

 『明日の広島の創造』のためと述べられていますが、これは、平和のための平和事業といったことではなく、例えば、これまでの数多く行われてきた平和関連の事業を見直し、今、市民が一番望んでいる「新球場建設」という施策を打ち出すといったことではないでしょうか。財政事情が逼迫した中、地に足の着いた本当に市民が希望するものを最重要施策として提案すべきだと思います。

 本来、「外交、平和」は国の施策です。地方も財政が豊かな時代であれば少ない予算の中で平和の発信も可能でしょうが、今、広島が本当に進めなければならないことは、決して「核廃絶=平和」を柱とする施策ではないのです。市長がやらなければならない基本の施策は安心して暮らせる市民生活の保障であり、どうしても諸外国へ平和を訴えたいのであれば、もう一度、国会へお帰りになられた方が良いのではないでしょうか。

 広島市実施計画(平成16〜19年)においても、財政逼迫の現状を訴えながらも市長の平和施策が突出しており、平和関連の新規項目が38件もあるそうです。市民は毎日の生活が安寧で利便性に富み、物心両面で豊かな生活が送れることを望んでいるのです。

 極論すれば、平和関連の全ての事業を中止してでも、市民が最も望んでいるものは「新球場の建設」だと思いますが、皆さんはいかが思われますか。



追伸(新球場建設について)

 2月8日の私のホームページ(No.142)で、広島市議会新政クラブの宮本議員をはじめとする新しい建築家グループの改築案を紹介しましたが、今回はその続編として「施設計画」等について紹介します。



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