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(No.135) 平成16年12月28日 『新球場建設について』

  まさに激動の1年でしたが、最後は新球場の建設問題が多くの市民の関心の的となりました。SPC方式で120億円を集めるとの一部の報道がありましたが、市長がどこまで本気でこの問題に取り組もうとしているのか、何をどう考えているのか分からず、市民はあまり信頼を寄せていないのではないでしょうか。
 ここで私なりの実現に向けての私案を提案します。

 まず、資金計画と事業主体です。
 募金運動が盛り上がっていますが、1億円が限界ではないでしょうか。これは誰もが認めることでしょう。以前にも述べましたように、行政が本気になって取り組まないと実現できません。

 最終的には、広島市・広島県・民間(カープ、経済界)出資の第三セクター方式で進めていくしか実現の途はないと思います。総事業費が120億円とすると、このかなりの部分を県・市で分担し、残りはカープと経済界というように公共色の強い三セクです。

 借入金を少なくすることにより、採算性をクリアし、広島県の参画を促し、カープ誕生時の県民球団としての広島カープに再生させ、広島県民、広島市民が結束するべきではないでしょうか。秋葉市長は「全市民的な…」と言っていますが、カープは全県民の財産です。全県民的な取り組みがないとこのプロジェクトは前に進まないと思います。

 次は、整備内容についてですが、これには、クリアすべき点がいくつかあります。

 
  (ここをクリックすると別ウインドウで大きな図が見れます)

 その一つは、バッファゾーンのクリアです。現在の市民球場はバッファゾーンに少しかかっています。そこで新球場は現在の建設地より北側にスライドさせます。都市活性化対策特別委員会では「景観上影響がなければ特に問題がない」とのことでしたが、世界遺産保護のため文化庁と協議の上、自らが定めた規制です。自らの都合で反故にするようなことがあってはならないと思います。北側へのスライドのためには、ハノーバー庭園、青少年センター、場合によっては県の武道場も移設が必要となるでしょう。

 二つ目は、球場の向きを180度回転させることです。ホームベースを現在の南東の位置から北西方向に移します。新球場を北側へスライドし、180度回転することにより、内野席を先行整備できる空間が生まれます。この段階施工の方法だと、現球場を使用しながら、新球場の内野席の建設が可能となるわけです。そして、内野席完成後に、一気に外野席を整備すればいいのです。短期に、かつ、なるべくカープが他球場で試合を行わなくてすむ方法が絶対条件です。

 また、ホームベースの向きを変えることにより、これまでのようにホームチームが、ナイター開始直後に強烈な西日を浴びるという不利な条件が解消できます。ただ、球場の正面玄関がメイン通りに面していないことになりますが、これは、試合終了後に帰途につく観客の流れをスムーズにするためにはむしろ有効な案だと思います。

 以上私の案を掲げさせていただきました。
 市長は、これまでと同様、決断しようとしないのではないでしょうか。全市民が合意できるような案ができるわけはないのです。市長と知事が合意できるような案にし、県・市の新しい信頼関係を構築することが実現への途です。検討委員会や促進会議で詰められるつもりのようですが、最終的には行政主導の案にして、すぐにでも、広島県及び国(財務省、国土交通省、文化庁)と協議を進めるべきと思いますが、皆さんはいかが思われますか。

(追伸(選挙公約の中の女性助役について))

 この一年、実にたくさんの課題が発生しましたが、それを解決することの難しさを味わうとともに、立ち向かう姿勢が一つにならないことのもどかしさを感じた一年でした。

 今年もあと数日で終わりですが、最後に、『ひろば((財)国民政治協会発行・平成16年12月号)』の資生堂社長(日本経済団体連合会評議委員会副議長)池田守男氏のインタビュー記事を紹介します。

 「政治の現状をどうご覧になっていますか」の問いに対して、
 マニフェスト(政権公約)という言葉が市民権を得たこともあり、政党中心、政策中心の政治の現実に向け、日本の政治は動き出していると感じています。ただ、その一方で政治の世界で判断されたことに対する透明性や説明責任が、まだ十分とはいえません。

 「経営者としてのビジョンをお聞かせください」に対しては、
 資生堂は社員の約7割が女性です。したがって、女性社員が100%の力を発揮できてこそ、企業活動を順調に展開することができます。そのためにも、たとえば育児休暇や育児時間を取得しやすい雰囲気を職場に作る、あるいは出産後、数年のブランクがあっても職場に復帰して仕事ができる環境を作り上げるなど、女性の社会への参加をサポートすることが必要になってきます。

 資生堂には企業内保育所がありますが、これは当社の社員だけではなく、近隣の企業の社員も利用できるようになっています。このような施設は企業単体で展開するのではなく、多くの企業や地方自治体、あるいは公共交通機関とネットワーク化できればと思います。現状においては、社会インフラを含めた女性の社会参画を促す態勢は不完全ですが、より積極的に関わっていきたいと考えています。

 女性の社会参画のためには社会全体でバックアップすることの重要性を述べられています。単に、男女雇用機会均等ということだけでなく、少子高齢社会の中での労働力確保のためにも、社会全体で考えるべき問題だと思います。

 最後に、何故この記事を取り上げたのかというと、秋葉市長の任期が残り2年となって、思い浮かぶことがあったからです。秋葉市長の選挙公約の中で、まだ、頭出しが出来ていないのが女性助役の選任です。

 外部から招聘するのであれば以前と同じように公募の手続きが必然となりますが、以前のような不透明な選任ではなく、公正、かつ説明責任の重さに堪えられるような人物はなかなか見つからないと思います。

 外部招聘でなければ、山田助役を選任した時のように内部登用するしかないと思いますが、私たちが一番心配しているのは、市長の顔色をうかがうしか幹部として残れない組織となってしまったことです。

 秋葉市政に骨があり、自身のプライドがまだ残っているなら公募でしょうが、これをやる強い「気持ち」と「力」は、残り2年となった今は既に消え失せているかも知れません。本当に秋葉市政に2人の助役が必要であれば、2期目の就任当初に公募で人選されたはずですし、残り2年となった現在、全ての社会情勢を考慮しても、選挙公約だからというだけで女性助役を内部登用するのは、人選される人の人格までスポイルされる恐れがあります。現今のような情勢で、何故、今、女性助役が必要なのかを明確にして、市民の前に提示されるべきではないでしょうか。

 いずれにしても今年はもうすぐ終ります。市政の大きな懸案事項は全て積み残されています。来年の酉年が、広島市にとって大輪の華の咲く年になるよう、また、酉年の「とり」が鳳や鵬に翔くように心から念ずるものです。
 
 本年は大変お世話になりました。皆さん、よい年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。