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(No.126) 平成16年11月 2日 
            『市民球場の奥田民生ライブ』


 10月30日、16時10分から広島市民球場で開催された奥田民生のライブ『ひとり股旅スペシャル@広島市民球場』を見に行きました。当日は、降水確率90パーセントの予報でしたが、雨は降らず、市民球場は全国から集まった約3万人余の「民生ファン」で埋め尽くされました。

 彼は、自身が特別にひいきしている広島東洋カープの本拠地『広島市民球場』のダイヤモンドで、たった一人、約3時間のライブを演じ、3万人の拍手と歓声が彼を包む光景を見て、心から「おめでとう」の言葉を発せざるを得ませんでした。それと同時に、久々の超満員の市民球場のスタンドを見上げて、何とも言えぬ感慨に胸が熱くなったものですし、その上に、一杯になった市民球場でのウェーブは見事なものでした。

 10月30日に市民球場で公演するということについては、いろいろ紆余曲折もあったと思いますが、まず、今年の春、まだ寒い時期に、このことを決められた関係スタッフの皆様の決断力に拍手を送るものであります。その時、関係スタッフは、「10月30日は確率からは雨は降らない」と明言されました。その自信、さすがはプロの仕事であると感じたものです。事業を行う上では、こうした決断が大きな推進力になるものであろうと思います。

 5〜6年前であったろうと思いますが、私が長崎のハウステンボスの夏の野外コンサートへ行った時には、バケツをひっくり返したような雨の中でも若者のコンサートは行われていました。ずぶ濡れになりながらも若いファンは晴れの時と同じ乗りです。その時の若者の情熱とエネルギーには感服したものですし、もう一つ、今でも頭から離れないことは、若者は、こういう環境のもとでも、リーダーや指導者の指示のもとに、必ずルールは守るということです。

 例えば、雨の中、「傘をささないで下さい」との指示があれば、他のファンの迷惑になるからと、傘は持っていてもさすことはなく、また、コンサートの終わった時は、4万人もの5万人もの若者が一瞬の内に出口のシャトルバスへと向かうのですが、混乱もなく、大雨の中、整然と人の流れをつくるのです。次世代を担う人たちを心から信じられた感動の一コマです。この度の市民球場でのコンサートでも同じであり、「若者」の心とパワーを再確認したものです。

 今回のコンサートには1週間も前から広島に来て広島を満喫された人たちがたくさんおられます。北は北海道、南は沖縄。特に九州はその全域から大勢の人たちが来広していますし、今、地震で大変な新潟からも足を運ばれていました。

 この場にいて、広島の活力が戻ってきたのかと思うと同時に、広島の潜在的な力を確信したものです。創意工夫して、一生懸命みんなで努力すれば市民球場は一杯になるということです。何日も前からホテルはもちろん、旅館まで一杯になり、広島のお好み焼きには行列ができるなど、全ての面で大きな経済効果があったはずです。

 市民球場の新改築を行政が本気で取り組めば、野球だけでなく、全国的な催し物のできる器になり得るのです。それが今回実証できたのです。「ビジターズ倍増計画」で根拠のないメニューを並べるだけでなく、実のある実現性のあるものを考えてほしいものです。

 市長さんも、コンサートには来ていらっしゃいましたが、野外コンサートは、若者たちと一緒に肌で雰囲気を感じるものであり、ロイヤルボックスのガラスの中で見たり聞いたりするものではないのです。もし、ロイヤルボックスでなければとの感覚を持たれているとすれば、一般市民のための行政も市政もできなくなってしまいます。市長という特別職に5年もいると、市民感覚は遠のき、自分の地位に麻痺された状態になっているのではないでしょうか。

 自転車通勤もやめ、1階市長室の公約も忘れ、10階の市長室はカード式の施錠と監視カメラで防御し、今回の若者のコンサートではガラスの特別室です。自己保身と特権階級の意識が垣間見え、市民レベルからかけ離れた感覚をお持ちのようです。

 コンサートも半分で退席されたようですが、その後特に公務はなかったようですし、夜7時頃に三越デパート付近を散策されるのであれば、最後まで市民球場にいて3万人の熱気を肌で感じてほしかったし、ロイヤルボックスでなく一ファンとして楽しんでほしいものでした。

 最後に改めて、奥田民生の広島公演の成功を心から祝福します。また、広島FM、広島電鉄、むさし、広島東洋カープ、RCC等々、全ての関係者が今回のノウハウを生かされ、広島の活力をよみがえらすようなイベントをこれからも続けられることを心から望むものです。