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(No.123) 平成16年10月20日 『9月議会の論点』

 先の9月定例会で「広島市事務執行における公正の確保に関する条例案」が否決されました。本会議の質疑や総務委員会では「『不当な働き掛け』は任命権者を通して訴えることになるが、その公正性が担保できない。まずは不祥事を起こさない体制づくりが先決だ」といった意見が大勢を占めました。
 ここに、本会議で自由民主党の児玉光禎議員が討論された内容を紹介します。条例案が否決された理由がお分かりいただけると思いますので、ご一読ください。

 議案第100号 広島市事務執行における公正の確保に関する条例につきまして反対の立場で討論させていただきます。
 先日は長時間にわたり、質疑をさせていただきましたが、どう考えてみましても、広島市職員倫理条例に定められた広島市職員倫理規則が守られていないのに、今回の条例提案は納得いきません。その理由は質疑の際、縷々述べさせて頂きましたので、今日は触れません。
 質疑の際「市長は問題となっている会に出席されたことがあるのでしょうか」とお聞きしたところ「二・八会には出席したことはありません」とお答えになりました。私が質問した後になって、情報が寄せられ、市長は二・八会には出席されていませんでしたが、不当な働きかけをしたのではないかと言われている人物には会っておられることが分かりました。
 平成13年10月12日午後6時頃より、西区三滝本町の料亭で今回の不正請求事件に関係があったとされる柘植被告他と会食を共にされております。市長のほかに当時の助役2人および収入役とで市の最高幹部揃っての会食でした。
 その翌日の10月13日、市長は柘植山頂様として次のような礼状を出しておらられます。


2001年10月13日

柘植山頂様
前略 昨日はいろいろと貴重なお話をいただきありがとうございました。また、結講なお品まで頂戴し重ねてお礼申し上げます。
市政の舵取りは容易ではありませんが、今後とも引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願いいたします。
時節柄くれぐれもご自愛頂き、ますますご活躍をお祈り申し上げます。まずは書中をもってお礼申し上げます。

草々
秋葉忠利

 秋葉市長は「市政の舵取りは容易ではありませんが今後共、引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願いいたします」と述べられております。これでは柘植被告から市職員に電話がかかったり、要求があれば市職員はその要求を聞かない訳にはいきません。
 昭和60年、広島県教育界に大混乱が起こった時、当時の知事が音頭を取って八者合意文書が作成されたことがありましたが、その文書によって結果的に広島県教育委員会は部落開放同盟と連携しと言うよりは部落開放同盟の言うことを聞きながら県教育行政を進めなくてはならなくなったことを思い出します。学校長が学校現場で学校教育関係諸法令や学習指導要領に則った学校運営をしようとしても、部落開放同盟や県教職員組合から八者合意によって、県教育長が我々と連携し、我々の言うことを聞きながら学校運営をすると約束しているではないかと圧力をかけられて、学校長は学校教育関係諸法令や学習指導要領を逸脱した学校運営を余儀なくされていたことがありました。
 つまり、最高幹部が筋を曲げることにより、組織の筋目は乱れ、多くの真面目で正当な職務を遂行しようとした学校長や教職員は悩んだ末、中には自殺者さえ出したということが過去にありました。
 さて、市長が礼状を出した10月13日の次の日に、柘植被告が市役所を訪れ高級ネクタイを秋葉市長にプレゼントするために職員に預けて帰りました。そこで市長は、約1ケ月後の11月19日に職員をしてネクタイの返却に柘植被告のところへ持参させましたが、柘植被告はそれを受け取らなかったので、職員は止むを得ず持ち帰っています。そこで秋葉市長は、翌11月20日付で次のような礼状を送っています。

2001年11月20日

柘植康雄様
前略 ネクタイを有難う御座いました。中のお手紙も読ませて頂きました。確かに「豚もおだてりゃ木に登る」といった「講釈」をさせて頂きました。
先日のお礼の意味も含めて、フランスの地ワインを託します。南フランス産らしいですが、話題の種にはなろうかと存じます。
今回のような失礼の段を避けるためにも、今後、物品の遣り取りはなしということでお願いいたします。また会食等も割勘にした上で、「対等」にお願いできれば幸甚です。
取り急ぎお礼とお願いまで。

草々
秋葉忠利

 この礼状によりますと秋葉市長は柘植被告から会食の接待を受けていた事になりますし、助役2人と収入役も恐らくお金は払っていないと思います。こんなことでは助役以下、部下に柘植被告との会食をしてはならないといえないことになってはいませんか。そして、柘植被告と共に会食する幹部職員のことを調査せよと部下に命令しても「市長自身が会食してるのに」と本気にならないのではないでようか。
 どおりで守田前企画総務局長や三宅局長の動きが鈍い筈だと思いました。秋葉市長の軽率な行動は、部下職員に大きな誤解や、疑惑や不信感を与え、綱紀が緩んでしまった大きな原因となってはいないでしょうか。市長さんは、二・八会には出なかったと言われましたが、10月12日の会へ出席したことは、広島市幹部全員で柘植被告の接待を受けているのですから二・八会よりはもっと重大です。
 市長、助役、収入役揃って広島市職員倫理条例を汚す元を作ったことになります。この重大な事実は隠し、私が火曜会に出席されたのではないですかと聞いたことをよいことに、それには出席していないとだけ答えたことは、私や市民に市長は間違いないという印象を与えましたが、その市長の姿勢は潔くないし、問題の重大さを本気で考えていないものと認識し、全くけしからぬことであります。
 そのような市長の姿勢だから、市役所の倫理が大きく乱れ、また実際に刑事事件が発生し、市民に実損害を与えた事となっています。市民から見れば市長をはじめ、度重なる接待を受けた職員は全員第一線の職場から外し、影響のない部署に配置転換するなり、辞めてもらうべきだと思います。
 この場は討論として賛否の意見を述べるだけですから、市長に質問し、市長から答弁をいただくことが出来ません。もし、市長さんに反論があれば記者会見でも開いて弁明されたらいかがでしようか。
 これまで、公務員の服務の基本である広島市職員倫理規則をないがしろにしておいて、今回の条例提案は筋が通らないので認めるわけにはいきません。よって本議案に反対します。

(以下、補足説明)

 討論は提出された議案の採決直前に議会の反対か賛成かの意見を述べる機会です。広島市職員倫理条例で広島市職員の服務および事務執行の公正であるべき事が定められています。また地方公務員法においても当然乍らその事が厳しく法律として定められてます。
 それなのに今回の議案第100号広島市事務執行における公正の確保に関する条例を提案したのは一連の公務員の不祥事が続くのでこのような条例を定めることによって防ぐかのように市民からは見えますが、実は基本通りに職員が仕事をすれば不必要な条例です。このような条例を作らなければまともな仕事が出来ないとすればその事がおかしい広島市となります。
 また、市長は柘植被告にフランスの地ワインを贈っていますが、公職選挙法第199条では公職の候補者又は公職の候補者になろうとする者(公職にあるものを含む。)は当該選挙区内にある者に対し、いかなる名義をもってするを問わず、寄付をしてはならないと定められています。それに違反すると第248条では3年以下の禁錮又は50万円以下の罰金に処せられると定められています。