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(No.120) 平成16年9月17日  『「和解」という言葉…』

 秋葉市長は、2000年(平成12年)8月6日の平和宣言で、突然「憎しみや暴力の連鎖を断つことで『和解』への道を拓くよう…」と、胸を張って世界平和への道程を示されました。この年の平和宣言の中には『和解』という言葉が6回も使われています。

 2001年(平成13年)、21世紀の初めの年の平和宣言でも、「人類共通の未来を創るため『和解』を重んじ…」とか、「『和解』や人道を重視する勇気を持たなくてはなりません」と2回『和解』という言葉が表現されています。

 2002年(平成14年)の平和宣言では、「憎しみと暴力、報復の連鎖を断ち切る『和解』の道は忘れ去られ…」などと、4回『和解』の言葉が使われています。その中で、『和解』の意味まで次のように示されています。
 「ケネディ大統領は、地球の未来のためには、全ての人がお互いを愛する必要はない、必要なのはお互いの違いに寛容であることだと述べました。その枠組みの中で、人類共通の明るい未来を創るために、どんなに小さくても良いから協力を始めることが『和解』の意味なのです」と…。

 秋葉市長の2期目に当たる2003年(平成15年)の平和宣言では、「被爆者たちの決意から生まれた『和解』の精神は、人類の行く手を明るく照らす光です」と、『和解』の言葉は1回だけになっています。

 そして、今年、2004年(平成16年)の平和宣言では、市長があれほど好んで使っていた『和解』という言葉はどこにもないのです。ここにあるのは、「世界各地における暴力と報復の連鎖は止むところを知らず…」という表現ですが、世界中で「核」をはじめとする「戦争」「テロ」全ての「暴力」に対する人類として生きる方策が『和解』という言葉であったはずです。

 これまで一貫して使っていたはずの『和解』という言葉が抜けたのは、「首長」としての自覚の変化と、「首長」としての政策の変化の現れでしょう。
 市長として一番心がけなくてはならぬことは、何が起きようが「冷静、沈着、公平」で広島市民にとって何が必要なのかを的確に判断し、着実に実行することではないでしょうか。
 市民は、「公平無私」の首長を心から望んでいます。
 『和解』という言葉は輝いていましたが、今はどこかに忘れ去られたのでしょうか。



追伸1(市長の出版物について))

 ある人から、次のような投書を見せられました。

 前略、過日「報復ではなく和解を」秋葉忠利(広島市長)が出版されることを知りました。
 この本は、市長のスピーチと「平和宣言」が収録されております。本人のスピーチは別として、平和宣言の著作権は広島市のものと思います。これを収録し、定価1,680円で販売。印税は市には入らず、秋葉さん個人の収入となるはずです。市民の財産を利用し個人の所得を増やすとは!市長さんのエリを正してほしい一人の市民です。よろしくお願いします。
(9月議会はもうすぐですね。印税が市に入ればよいですね)
                         …市内一市民より

 思わず「そうだ!」と頷かれた方も多かったのではないでしょうか。財政逼迫の折、この方が仰っているように、印税が市に入ればいいのかもしれません。

(追伸2(球界再編について))

 『Newsweek』9月15日号に『ここが変だよ、日本の野球』という特集がありました。合併と再編をめぐって迷走する日本球界について、長期的な視野からプロ野球を救う処方箋が綴ってあります。

 日本にも努力している球団はある。日本ハム・ファイターズは、今シーズンから本拠地を札幌に移し、地元に溶け込んで熱心なファンを獲得しようと努力している。おかげで観客動員数は昨年より33%増加。190億円もの経済効果を地域にもたらしている。

 千葉ロッテも、バレンタインが監督に就任した今シーズンは観客動員の球団記録を更新した。バレンタインに言わせれば「ちょっとしたマーケティング」の成果だ。小さな商店街でもサイン会を開いたりするようになった。入場券の半券を見せれば、レストランで割引などを受けられる制度も採り入れた。ファンが球場近くに設けた『バレンタイン神社』も好評だ。

アメリカには大リーグの傘下にマイナーリーグがあるが、そのどちらにも属さず独自の運営をする「独立リーグ」がある。大リーグの球場まで応援に行けない野球ファンや、大リーグの入団テストに落ちた選手の受け皿として一定の人気を誇る。毎試合5千人ほど観客が入れば球団経営が成り立つ。

バレンタインは、長い目で見れば、いずれ大リーグと合併することが日本野球のためになるとみている。まず大リーグの中に、日本や韓国、台湾、中国のチームが参加する『アジア・ディビジョン』をつくる。その上位チームがプレーオフに出場し、ワールドシリーズをめざすという構想だ。日本ほど野球のインフラが整っている国はない。大リーグと結びつけば、球団は「収入と選手を大リーグと共有できるし、海外での放映権料や広告料も得られる。巨額の収入が見込める上、人々に愛される場所で野球を続けられる」


 この記事の特に最後の部分は、大リーグに吸収されることに抵抗感を感じられる人も多いと思います。ただ、ここで目を向けたいのは、「地域に根ざし、人々に愛される空間」が街と一体となって存在し、そこで繰り広げられる熱戦が、やがてはワールドシリーズに繋がるという壮大な構想です。
 長期的ではありますが、今すぐにでも考え、走り始めなければならない問題でもあると思いますが、いかが思われますか。