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(No.117) 平成16年7月26日  『市長の記者会見について』

 7月12日、市長は「カープと球場問題」や「国道2号関係期成同盟会」「高速道路の整備プログラム」等について記者会見をされています。以下、抜粋・要約して紹介します。

 まず、「カープと球場問題」についての市長の発言です。

 まずは、できるだけ多くの人に球場に足を運んでもらえるような機運の醸成を図るための運動を展開していきたい。
 (経済界とは)貨物ヤードの時は、口は出すけど、絶対金は出さないということをわざわざ言いにいらしたわけだ。全市民的な盛り上がりができるような形で、最初から協力関係がうまくできればと思う。

 球界再編の動きは、「たかが選手が!」と言い放った一オーナーが1リーグ制へ向けて画策しているものですが、もし1リーグ制になれば、カープは間違いなく危機に瀕することになります。サッカーが地域に根ざした展開を図っているのに対し、金満球団がやっていることは自らがマーケットを放棄するような愚行と言えるでしょう。

 こうした時に、市長が言っている「球場に足を運んでもらえるような運動」とは具体的には何をしようとしているのでしょうか。ビジターズ倍増で掴み所のない計画をちりばめていますが、今だからこそ、ビジターズアップのため、カープを中心とした戦略が練られないものでしょうか。

 広島市民球場は、良くも悪くも「広島の顔」になっています。全国放送される老朽化の激しい地方球場を見たとき、広島市民が、カープファンが望んでいることは何なのか、そして何をもって全国に訴えるべきなのかを真剣に考え、判断すべきです。
 最悪のシナリオを避けるためには、今こそ、球場建設をビジターズ倍増の核として戦略の中心におき、全国に訴えるべきです。当然、カープ存続のための最大限の効果が図られなければならないのですが、そのためにはどういうタイミングでアドバルーンを上げるのかということが肝心です。

 広島市民が夢を見続けられるよう、また市民のスポーツ振興のため、市が大英断を下さなければならない時です。これこそ、カープ支援のための大きな要素となるものだと思います。

 それから、市議会にはカープ観戦の企画があることを知っておいてください。昨年度から始めたものですが、球団、ファン、球場等を議員の目で直接見ながら定期的に勉強をしております。行政も1日も早い支援策を講じられるよう期待するものです。その見本は、サンフレッチェの観客動員で行われた市民への働きかけがあると思います。

 次に、「国道2号関係期成同盟会」についてです。
 記者が「西広島バイパスの建設促進を国に要望して、一方で観音高架の部分の着工に同意していないというのは、一般市民にとってちょっとわかりにくい」と質問すると、市長は次のように答えています。

 期成同盟会というのは国要望を行う大きな枠組みの中の制度の一つだと考えている。要望の内容についても、儀式的な面が非常に多いものだというふうに理解をしている。
 財政負担のない自治体はつくれ、つくれと言っていれば済むのだが、広島市としては当然財政負担があるから、その点についても責任ある対応をしなくてはいけない。市独自の判断と期成同盟会とでは、目的も成り立ちも、それから実質的な意味も全く違う。

 期成同盟会が単に儀式的な面しかないという認識であれば、同会の会長を続けている意味はありません。会長職は即刻辞任されたらいかがでしょうか。
 それにしても、広島県の市町村の行政リーダーとしての自覚と誇りはどこにあるのでしょうか。その上、中四国地域で一番初めに輝かなくてはならない中枢都市としての広島市はどこに行ってしまったのでしょうか。


 次は、「高速道路の整備プログラム」についてです。
 記者が「国への概算要求のリミットが7月末という説明をしていたと思うが、どうなるのか」「補正は工法問題の検討とからむと思うが、いつ頃上げようと考えているのか」と質問したのに対して、市長は次のように答えています。

 沈埋トンネル方式から橋りょう方式への都市計画変更の手続、あるいは滑走路を縮小する場合の飛行場施設の変更手続の内容、期間等々、都市計画決定権者であり広島西飛行場の設置管理者である広島県とも協議しながら、スケジュールを再検討してきている。
 その結果、沈埋トンネル方式とほぼ同時期に完成するためには、広島西飛行場のあり方についての合意形成を年度内に図る必要があるだろうということで一応確認している。現在、こういった合意形成に向けた手順や合意形成についての県の関わり方、その実現可能性などについて県と事務レベルで協議を行っている。
 7月末を一つの節目として、見直し案のスキームについては決定する。ただ、合意形成というのは、先に進めるにあたっての合意形成、あるいは都市計画決定変更手続き等については、またこれも必要になってきた場合にどのくらいの時間が必要だということだから、それは年度内に何とか調整をしなければいけないという形での整理である。

 渡河部の工法については、そもそも市長は「飛行場とは切り離す」「1〜2週間で結論」と発言していたわけです。担当局長は、6月議会で「概算要望もあるので7月中には決めたい」と答弁していました。

 ところが、このたびの記者会見で、市長は「西飛行場を含めた合意形成は年度内」と前言を翻しています。市民は、結論(プログラムの完成)を出す時期は「7月中」という理解をしていたと思います。それを「年度内」に延期したのであれば、6月議会の論点となっていたプログラムと西飛行場のあり方についての基本的な考え方をきちんと説明すべきです。
 そして、「年度内」にするのであれば、本年度予算をどのような理由でいつ頃提案するのか大きな問題です。市民が納得するものでなければ、本年度予算の執行どころか全体計画の進捗にも大きな影響を及ぼすことになります。

 それと、仮に橋梁にするのであれば、飛行場の機能回復策はもちろん、都市計画決定済みの沈埋トンネル方式を取り下げる覚悟がなければなりません。しかし、以前にも申し上げましたが、きちんと法手続きを踏んで、住民意見も聞き、大臣の同意を得た上で広島県知事が定めた都市計画決定には重みがあり、このことによる他の都市計画決定済みの道路に与える影響は非常に大きなものがあります。
 このあたりをどのように考えているのか。市長の政治生命をかけてでもやる気があるのか、きちんと示してほしいと思います。

(追伸臨時会について))

 7月22日に広島市議会臨時会が開会されました。
 このたびの議案は、下水道事業会計補正予算案だけです。内容は、高資本費対策借換債の配分額が予定より大きく上回ったことから予算補正されるものでした。

 臨時会ですので、次の定例会を待っていては時機を失するような緊急性のある事件を審議決定するために開かれるというのが、議会運営上のルールです。
 このたびは、広島高速道路公社へ出資・貸付をするための市の指針を明確にしなくてはいけないギリギリの時期が7月末と説明されていたこともあり、このことも緊急性があるのではないかとの意見があったことから、新政クラブの金子議員は「緊急質問」の原稿を書かれました。
 また、プロ野球球団の存続にかかることですが、私たち市民の球団、広島東洋カープの存続と活性化を願う議員も、広島市民球場の建設を願って「決議案」を上程しようという動きもありました。

 都市高速道路の1日も早い完成と、広島東洋カープの存続を願い広島市民球場の建替えを早急に着手しなければならないのも、私たち市民や議会にとりましては、緊急に結論を出さなければならないものです。

 ここに、金子議員が用意されていた「緊急質問」を参考までに掲載いたします。

 新政クラブを代表して、緊急質問をいたします。
 現在、本市の抱えている重要課題といえば、広大跡地問題、主要道路の整備、また、先日、市長さんがマスコミを通じて表明された、プロ野球のカープ球団に関しての新球場建設等、多くの問題を抱えています。

 中でも、主要道路の整備については、本市の都市基盤の整備、都市機能の強化の点から、最重要課題であると思います。主要道路の整備についても、高速1号線から5号線、西広島バイパスの高架延伸、東広島バイパスと、多岐にわたりますが、緊急質問の性格上、本年3月の予算特別委員会、また、6月定例会で、議論のあった、南道路に絞ってお聞きいたします。

 この件に関しては、本市の方針を決定した後、国土交通省、県との協議、合意が必要であり、既に、その時期はもう目前に来ております。
 まず、予算特別委員会での議論の中心は、県・市負担の出資金の額が、問題になり、その時の当局の説明は、市の方針が決定次第、補正でお願いしたい。方針は、5月末には決定するということでした。
 6月定例会では、補正の要求はありましたが、方針決定には至っていない。
 このことは、公的な場である予算特別委員会の中での議会に対しての約束を果たしていないということです。
 であるのなら、議会に対しての説明責任があるのではないでしょうか。
 市長さんは、ホームページとか、記者発表で、いろいろと思いを述べておられますが、このことで、議会に対し、説明責任が果たせたとお思いでしょうか。お考えを聞かせてください。

 また、5月末までに結論が出せなかったいきさつは、6月定例会での、我が会派の谷口議員の質問の中で、明らかになったように、市の執行部の最終決定機関である5月14日に行われた大規模プロジェクト会議において、「渡河部は、沈埋トンネルで」と決定されたものが、市長の独断で覆ったということでした。
 市長さんは、市民から選挙によって選ばれた市執行部の最高権限者であり、最終責任者であることは、我々も認めております。ですから、市長さんの思いで、執行部の方針が決定されることを否定するものではありませんが、市長さんの思いで、決定を変更する時は、変更前の決定にかかわった市の幹部職員には、すみやかに、その旨を伝え、指示を出すことが必要ではないでしょうか。このことが、当時の担当局長の辞任という、最悪の結果を招いたと思います。

 また、市長さんは、6月3日の記者会見で、1〜2週間の時間を惜しんで、後々、後悔するようなことにならないように、念を入れて検討すると言われました。1〜2週間は、とうに過ぎてしまいました。
 また、6月定例会で、決定の時期は、8月末の国土交通省への概算要求を考えると、7月末がタイムリミットであろうとも、言われております。
 このことから、今臨時議会には、何らかの意思表示があるのだろうと思っておりましたが、議案には、含まれておりませんでした。このことも、緊急質問に至った理由です。
 市執行部の意思決定のタイムリミットは、いつとお考えでしょうか。また、それを市の決定とするのに、議会は、どういう形でかかわる場を作っていただけるのかも、お聞かせください。

 最初にも述べましたが、現在、本市は、将来を左右する大きな課題を幾つも抱えております。市長さんは、市民の意見を聞くとか、有識者の意見を聞くと、よく言われます。大変よいことだと思います。
 がしかし、これらは、あくまで意見であって、結論ではありません。それらを集約し、判断材料とし、政治決断するのが、市長さん、あなたの一番の責務であります。
 市長さんの政治決断に期待し、質問を終わります。