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(No.115) 平成16年6月30日
           
『高速道路事業〜9月議会に向けて』


 嵐のような6月議会が過ぎて一週間、あの騒ぎは何だったのかと思わざるを得ません。「臨時会を!」との声もありましたが、これまで長年積み上げてきた南道路の太田川渡河部の工法について、沈埋トンネル方式から橋梁方式への変更を前提とした再検討は、そう短期間には結論は出ないと思います。橋梁方式を前提とした場合、何より西飛行場のあり方を切り離して結論を出すわけにはいかないからです。

 私は、南道路関連予算の再提案の時期は9月議会しかないと思っています。仮に臨時会を招集する場合、7月はもう日程的に難しい状況です。8月の前半は平和記念式典が、そして後半は長期休暇の予定もあることでしょう。恐らく国土交通省とも9月議会での再提案ということで約束を取り交わすはずです。

 問題は、予算の再提案とセットで示されるプログラムの方向性です。私は、プログラムの前提となる渡河部の工法は、都市計画決定どおり沈埋トンネル方式で進めるべきと考えます。
 現段階で、仮に橋梁に変更しようとするなら、先に述べたとおり、西飛行場抜きでは説明し切れません。どうしても橋梁にするのであれば、広島高速道路公社が広島西飛行場の機能を回復するための遺失補償をしなければなりません。これは官官であろうが、官民であろうが同じことです。金銭か、代替地、あるいは代替物件ということです。少なくとも現時点では、飛行場機能を維持することを条件にするしかないということです。
 このことが、沈埋トンネル方式で都市計画決定するための必須の前提条件であったはずです。都市計画決定された歴史、条件、その他諸々の議論をもう一度勉強し直してほしいものです。

 そして、広島西飛行場の機能回復は、瀬戸内法に基づく『埋立ての基本方針』で「埋立ては厳に抑制すべき」とされている瀬戸内海(特に、広島湾は水質汚濁が進み、海水の滞留度が高い『特定海域』に指定されている)を埋立てることにつながります。したがって、そのための『埋立必要理由』と『埋立事業費等』を上乗せして比較検討しなければなりません。沈埋トンネル方式であれば、こうした機能回復のための費用は不必要ということです。

 世間は、「橋梁」か「トンネル」かということだけで騒いでいるようですが、一時的な世論の誘導に惑わされている感は否めません。
 大きな世論の変化があれば別ですが、そうでなければ、都市計画決定どおり進めるべきです。きちんとした手続きを経て、住民意見を反映し、国土交通大臣の同意を得、広島県知事が定めた都市計画決定には重みがあります。
 これを覆すようなことをすれば、全国の都市計画決定済みの道路に大きな影響を与えるでしょうし、計画レベルの道路はいつまで経っても着工できないことになりかねません。

 為政者の思いつきの発言に踊らされることなく、時代の動きをきちんと見極めていくことが我々議会の役割と思っています。
 皆さん、いかが思われますか。

(追伸(不信任について/FONT>))

 「まさか本当にやるとは思わなかった」…こんな言葉ではじまる浅野宮城県知事のメルマガがあります。『アサノ知事のメルマガ1〜106(浅野史郎著)』の一文です。
 冒頭の言葉は、「田中康夫長野県知事に対する不信任(2002.7.9)」と題して発信されたものですが、なかでも印象に残る部分を抜粋して紹介します。

 県民の存在を意識するということの中には、選挙の重みをどう考えるかも含まれる。直前の知事選挙も、県議会議員選挙も、どちらも正々堂々と戦われ、公明正大に行われたはずである。知事もそうやって選ばれたのだから、大事にせよということだけではない。
 不信任にすれば、その後もう一回選挙が行われるということを、どれだけ思い詰めたのか。選挙には膨大なお金がかかる。費やされる時間も半端ではない。
 そのコストを考えれば、議会側として、当然に田中知事より優れた候補者を用意していなければ、無責任のそしりを免れない。不信任すればそれで目的達成、ではないはずだ。

 いかがですか。軽々には不信任は出せないのです。
 今、広島に何が必要なのかは、将来の広島の都市ビジョンを確実に持った実行力のある人物です。加えて、広島市を愛し、市民にとって慈父母のように尊敬され、敬愛される人物です。
 こうした人物の出現を心待ちにしているのが市民の願いであろうと思います。皆さんは、いかが思われますか。