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(No.104) 平成16年3月30日
             
『長野県と広島市の政治手法』

 3月29日の中国新聞に「長野県議案否決相次ぐ―田中手法行き詰まり?―」という見出しがありました。

 記事を抜粋して紹介しますと、「世論をバックに押し切る田中手法に『限界』の声」「今議会には組織改正案だけでなく『森林づくり』『風景育成』の条例案、職員の寒冷地手当の全額削減案など田中カラーの濃い議案を提案」「このため『拙速』『権限強化だ』との声が相次ぎ、与党の共産党からも『県民合意がない』と一部の提案を疑問視」「01年2月の『脱ダム宣言』のように、田中知事は議会内に根回しをしないまま突然発表したり、議会との対立を演出することで世論を味方にする手法を多用」「『対話が足りず中間派を取り込んでいないのは残念』と与党」そして、最後には「知事の手法が転換点を迎えていることは間違いないようだ」と結んであります。

 秋葉市長の手法が田中知事の手法にオーバーラップしているのは以前にも申し上げました。一卵性双生児に例えられるように指導者の人格が同じなら手法も同じです。しかし、一番被害を被るのは市民であることを忘れないでいただきたいと思います。

 長野県の「脱ダム宣言」も広島市の「公共事業見直し委員会」も五十嵐法政大学教授の仕掛けであることはご存知のとおりです。知事、市長が決断できないために、改革ののろしを打ち上げる人です。
 その五十嵐教授は、3月27日の朝日新聞で「秋葉市長は、議会にゆだねても見直しする能力がないと判断して外部の委員会を作った。市長に『見直しに反発する議会から市長の不信任案が出されるかも知れませんよ』と聞くと『覚悟しています』と答えたので私も協力してきた。内部の検討で見直しを続ける方法もあるだろうが、それで成果が出るとは思わない」と話しています。

 この記事を私なりに解釈させていただきますなら、公共事業見直し委員会を立ち上げ、委員の人選も事業の見直し手法も独善的に断行し、メディアや市民が「アッ」と驚き、世間で脚光を浴び、現実離れした空理空論を楽しんでいれば、議会が長野県と同じように不信任案を提出してくると思われているのでしょう。そして、それが可決されれば秋葉市長にとっては望むところであり、田中知事と同じく自らが引き、信任選挙で勝てれば全て思いのままという構図であろうと思います。邪推した見方かもしれませんが、胸の内に無いわけではないと思います。

 また、長野県では、『課』の『チーム』への変更、『係』の廃止などが盛り込まれていた組織改正条例案が否決され、6000人規模の人事異動が宙に浮いているようです。広島市も3月29日には人事異動が発表されましたが、市長は記者会見で「行政改革の一環として一年後に大規模な組織改正に取り組むため、局長級の異動は必要最小限にとどめた」と説明されています。

 さらに、長野県は3月29日、全国に公募した部課長級職員の採用者を発表しています。30〜50歳の男女10人で歯科医師や元女優など多彩な顔ぶれということです。このニュースを伝えるテレビのコメンテーターは「脚光を浴びる手法には長けているが、中身がともなっていない」とうんざりした顔つきで話していました。

 過去の例からすると同じようなことが広島市でも『勃発』するかも知れません。今後、長野県で何があったかを調査し、広島市政が滞ることがないよう心がける所存です。