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(No.103) 平成16年3月29日
             
『潟nイベックと市の関係について』

  昨年の12月4日に、潟nイベックと広島市の重要な会議が行われたようです。ハイベックが設立されて以来、同社と市との間に発生したいくつかの問題点について事実確認を行うための会議だったようです。
 出席者は、ハイベック側が代表取締役社長をはじめとする幹部社員、市側は経済局長以下の幹部職員です(田中前課長含む)。
 会議の概要は会社側の協議録として残されています。会社設立当初のボタンの掛け違いにはじまって、ただならぬ両者の関係が浮き彫りにされています。ここでは、その協議録を抜粋する形で紹介します。

 冒頭、ハイベックの社長が挨拶されていますが、その中で、次の5項目について文書を示しながら指摘されています。

 第1点は「私の本心」です。私は市の経済政策に共感し、秋葉市長や市の皆さんの依頼を受け、まったく無報酬で海外出張や接待もほとんど自分のポケットマネーでやってきました。また、9月には1億円の個人保証までやらせてもらいました。(中略)市の田中課長は『ハイベック社長の資質』という文章を作成され、各所に配られましたが、これに当てはまる方で、ボランティアでやってくれる人がありましたら、いつでもよんできてもらいたいと思います。

 第2点は「ハイベックの企業としての体制整備」です。市長や田中課長の強力なリーダーシップのお陰でハイベックが設立できたことは皆さんご存知のとおりです。しかし、ハイベックが企業として、設立後も田中課長が管理部総括として実権を発揮されたため、『船頭二人で船進まず』の状態となりました。しかし、この件については、市のトップもご理解いただき、会社の部長にバトンタッチしていただき、市は行政としての側面から援助することになったことで正常な姿になったと安心しております。

 第3点は「市との連携強化」です。引継ぎ後、今日まで当社を支援いただく市の新しい窓口が決まらず、前任者とのしこりもあり、経済局のスタッフの皆さんと気楽に連携がとれなくなっているため、市との連携確立こそ当面の課題であると思っています。

 第4点は一日も早く紙飛行機をせめてプロペラ機にすること、つまり「資金確保と事業規模の拡大」です。市の資金調達が困難で、個人保証で調達しなければならなくなり、事業規模を縮小せざるを得なくなっています。(中略)開発営業人員も当初計画より大幅な縮小をやむなくされています。これでも来春には約1.2億円の資金が必要となっています。せめてプロペラ機にするためのエンジニアの確保、人材育成、インフラ整備等資金計画を年内に策定中です。私は、当初計画どおり、あと2〜3億円は調達しなければプロペラ機にならないと思っています。

 第5点は、「第1期上半期決算監査結果指摘事項に対する体制整備と改善」です。この度は当社初めての決算でもあり、今後の前例ともなるため、内部監査及び会計士による監査も念入りに行いました。その結果、多くの指摘があり、体制整備や改善に努力しています。その中で、田中課長の海外出張に関わる指摘があり、この点の改善と再発防止を図りたいと思って本日資料を用意しておりますのでご協力下さい。

 以上5点の指摘事項が示された後、両者で種々のやりとりがあったようです。

 まず、「資金調達への市の支援」についてです。

田中課長: 社長が11月27日に「市が資金調達を約束してくれたから社長を引き受けた」と発言しているが、私はそんな約束はしていない。グループファイナンスという前提が実現しなかったので無担保、無保証の資金調達ができなかったのだ。

ハイベック社長:
会社設立には資金は第一条件である。田中課長のいろいろな場面での発言が、市が何とかしてくれると思わせたことは事実であり、証拠はないが、株主16社の皆さんに聞いてほしい。

経済局長:
過去の問題は別にしても、山田助役も考えると言っているので、経済局も検討している。

 次は、「事業計画(売上計画)の変遷」についてです。

田中課長: 2002年5月以降、今日まで事業計画、特に売上計画がズサンでその都度大幅に変更されてきた。6月17日の社長案でもキッチリ売上を押さえていなかった。このことが銀行の不信感につながった。

ハイベック社長: 事業計画立案にあたり、田中課長が中心に旗を振られたのであり、他人事のように言われることは心外だ。

 次は、「事務処理(出張旅費精算)」についてですが、これは、田中課長の海外出張3件(韓国出張、欧州出張、ロシア出張)の明細表、領収書が提出されていないことや、会社と市のどちらが負担するのか、といった基本的な処理がなされていないことに対してやりとりがあったようです。

 次は、「市長のトップセールス等の営業支援」についてです。

田中課長: いつまでも紙飛行機で、海外ビジネスが受けられないと言われると、市長もトップセールスができない。スピードがあわない。これでは支援も難しい。

ハイベック社長: 今や財政事情が厳しく海外出張の予算もとれない。大きなビジネスに対応するには、エンジニアを採用し教育しなければならないが、資金がない。

 次は、「株主及び事業サポーター等との交渉支援」についてです。

田中課長: 引き続きいろいろ考えているが、現状の事業計画では難しい。

経済局長: 山田助役が考えると言ったので検討するが、銀行も市も同じ。銀行がOKするような条件が整備されなければ市も融資は難しい。

 最後に、こんなやりとりもありました。

田中課長: A社員の解雇は問題がある。最初減給と言い、その後解雇通告とは。 

ハイベック顧問: これ以上内部干渉は止めてほしい。やむを得ず解雇に至ったものだ。

田中課長: ハイベックに対する市の担当窓口から私は外れる。そのかわり、ハイベックの窓口は○○にしてほしい。それと、役員の非常勤は問題である。

 いかがですか。田中課長の関与の度合いは相当なもののようでした。その田中課長の言動を、ハイベックが広島市の意思として受け止めていたのも致し方ないところです。組織的な関与と言われても仕方なく、市は全てを公表して、責任の所在を明らかにすべきです。