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(No.102) 平成16年3月18日
             
『市長インタビューでの発言について』

 市長は、各種マスコミのインタビューに応じられていますが、議会での答弁とは趣も異なり、公職としてよりも個人の思いを吐露されているようです。
 「月刊官界」の2月号では、これまで議会で否決あるいは修正可決された議案について、それぞれ反論を繰り広げられています。

 まずは、「常設の住民投票条例」について、市長の発言を紹介します。

 50%の投票率というのはかなり難しいと思いますので、(中略)ある意味では市民の立場から見て使いにくい形になったのかなと思います。
(→何故50%で成立させようとしたのか、ということが重要なのです。議会が改悪したかのような発言は、修正の意味を真摯に受け止めておられない証拠です)

 次は、「事務執行に対する不当な働きかけを禁止する条例案」です。「働きかける立場にあるのは議会の議員を念頭に置いておられる感じがするんですが」という問いに対し、次のように答えられています。

 経緯としてはそういうところから始まっているんですけれども、それで実際に職員の間のいろいろな調査をしましたが、やはりいろいろな形の圧力というか、働きかけがあることが分かりました。
(→議会で否決されているわけです。条例案の審議の際は、具体的な圧力の内容を明らかにすることを控えておいて、議会の場を離れるとまた勝手な発言をされているようです)

 次は、「自動車デザイン開発梶vについてです。

 ただ単に愛郷心だけで事業が展開できるんだったら、これは世界中豊かな町しか存在しないことになってしまいますから。(中略)好むと好まざるとに関わらず、経済はグローバル化しているわけですから、その中で新しい兆候をにらんだ産業を興していくことだろうと思いますね。
(→基本的なコンセプトがなければ事業発展も住民福祉もありません。そのコンセプトは愛郷心が重要な要素になるはずです)

 次は、「未来エネルギーの開発」についてです。

 広島大学を中心とした研究者の中にも非常に優れた研究成果を持っている方がいらっしゃいますので、その中で我々も一緒になって、次の世代のエネルギーの開発をしていく。
(→経済界と行政はお互いに何がパートナーとしてできるかを考えることです。行政が企業をコントロールできるとは思わないこと。企業は日々技術革新、企業発展のため動いています。行政の片手間の思いつきは成り立ちません。行政と企業のあり方がどうあるべきかを考え直すべきです)

 次は、「公共事業の見直し」についてです。

 大型のプロジェクトは、できるだけ投資に見合う利潤が生まれるような環境を整えた上に立つプロジェクトにしたいと思います。それができれば、自動的に活性化ができるわけですから、なんとか知恵を出して頑張っていきたいと思います。
 中心市街地の総合的な機能はどうするのか、その中で公共工事がどういう役割を果たすのか、あるいは自然環境との調和ですとか、きれいな水、きれいな空気を含めた住環境とかの整備とかも当然入ってくる。そういういろいろな視点をいくつか組み合わせた総合的な基準を見直し委員会につくってもらえたら、というところも委員会にお願いした理由の一つです。
(→指針もなければ、夢も、広島に対する熱い思いのかけらも見当たりません。言葉の理念だけが先行し、具体論も見えません。結局は市民が被害者になるのではないでしょうか)

 いかがですか。今は議会の真っ最中であり、予算特別委員会でも発言するチャンスはあったはずです。雑誌等で一方的に発言するのではなく、議会の場で議論し、理解を求めようとするのが本来の姿ではないでしょうか。


(追伸(重要な長期計画を議決対象に))

 3月15日の官庁速報(時事通信)に次のような記事がありました。
 仙台市議会は、市政全体の方向付けを行う重要な長期計画などの制定を新たに議決対象とする方針を固めた。関係条例案を定例議会最終日の19日に議員提案する。可決されれば4月1日から施行する。地方分権の推進に伴い、地方自治体の自己決定権が拡大するため、議会のチェック機能を強化するのが狙い。
 今回議決対象にするのは、市の「基本計画」と「環境基本計画」。いずれも市の基本施策を体系化したもので、議会の審議を通じて、市民の意思を確実に反映させ、客観性、実効性を高める必要があると判断した。議決は制定に限らず、計画内容の変更や廃止の際も必要とする。
 市議会の会派間では、今後新たに議決が必要な計画が策定される場合は、条例を改正して対象に追加する方針を確認している。

 広島市においても、合意形成を経ない一方的な公共事業の見直しによって、将来の街づくりの方向が見えなくなっています。現在、市議会で新年度の予算を審議中ですが、こうした街づくりの指針が見えないまま個別の事業の審議を行っているわけです。まさに、議会のチェック機能が問われている時です。
 仙台市議会の決定は、今後の行政と議会とのあり方に一石を投じる重要事項だと思います。