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(No.100) 平成16年3月10日
         
『特別養護老人ホームの用地取得について』

 3月8日の予算特別委員会(厚生関係)で大原委員が中区の特別養護老人ホームの用地取得について質されました。
 概略を申し上げますと、平成14年に、広島市中区吉島東二丁目に所在する国有地(3,200m2)を、特別養護老人ホーム用地として、社会福祉法人「清恵会」に随意契約により減額(約2割)売払しようとしたわけですが、このことについて公明性、公平性の観点から質問されたものです。

 この社会福祉法人「清恵会」は大分県別府市に所在していますが、今回、広島市に特別養護老人ホームを計画されたものです。この特別養護老人ホームは、RC造一部3階建で、延べ床面積が3,710m2、建物1階が定員25名のデイサービス部分と、定員9名のショートステイ部分、地域交流センター、居宅介護支援事業所部分となっています。残る部分と2階、3階は、定員60名の特別養護老人ホームとなっており、平成15年度に着工され、翌平成16年8月に完成する予定のようです。

 同委員が疑問に思われ、質されたことは、平成14年11月25日に開催された第103回国有財産中国地方審議会で指摘されています。
 以下、審議会の質疑の状況を紹介します。

(N委員)
 ちょっとお伺いしたいと思います。
 一つは、これは用途として特養を中心として設定されておりますが、特養は、今、江波に上が市営住宅で、下が医療法人の特養があるのです。その江波の位置とこの吉島の位置が、いわゆる広島市から全体からすると非常に近いのです。それで、立地の問題として、これは広島市との話し合いがあったのか。それから、この「清恵会」と言うのですか、これは何法人ですか、社会福祉法人ですか。

(中国財務局)
 はい。社会福祉法人です。

(N委員)
 そうですか。それで、もう既にこれと随意契約で図面も完成と言うか、相当詳しくできておりますが、何か特定の法人の方とこういうふうに水面下でずっと何か事がなされていたのではないか。これは、例えば、ここにそういう社会福祉のそういう施設が必要で、例えば、ここにこういうものが立地するという攻防と言うか、あるいは、もっと公にされた上でこの「清恵会」という、これが入って来たのか。そこら辺の経緯をお伺いしたい。

(中国財務局)
 この特別養護老人ホームの設置状況でございますが、結構、中区以外の地区、例えば、東区、南区、西区等には5〜7か所ぐらいそういうのがあるのですが、中区には1か所しかないということですので、おそらく、今お話のあった江波のことではないかと思っております。市役所の話では、中区ではまだ1か所しかないので、正式に今回のこの「清恵会」の特別養護老人ホームが補助対象になったというわけではございませんが、かなり有力であるというふうに聞いております。
 特に、私どものほうから国有地の関係でセールスとかは特にやっておりませんが、この土地にはこれまで御承知のように建物がございまして、それを取り壊して更地になっておりますので、幾つかいろいろな方から問い合わせはございましたが、最終的にこの「清恵会」が取得したいというふうに申請してきたところでございまして、特に選別したというわけではございません。

(N委員)
 福祉センターがあって特別養護老人ホーム、まあ吉島病院がすぐ隣接しておりますし、立地的には非常に恵まれたところだと思います。それから、今、おっしゃいましたように、ついこの間まで中区というのは特別養護老人ホームが実を言いますとなかったのです。それが中区の江波にできて、中区のほうは非常に高齢化が進んでいる。それで特別養護老人ホームが要るということもよく分かっているのです。ただ、その特別養護老人ホームを決められるときに、今、申し上げたような特定の業者と言うか、もっと広く話を持っていかれたのかということがちょっと気がかりでしたので。それは、持っていかれたわけですよね。それで絞り込まれたと。

(中国財務局)
 いいえ。特段その売り出しをやったわけではございませんが、たまたまその問い合わせがあった中で、現在の「清恵会」の方が残ったというところでございます。中区というのは、先ほど言いましたようにまだ1か所しかなくて、ほかの地区に比べて非常に数が少ないのです。
 私なりに考えますと、やはり老人の方でも街の中心部に住みたいという希望が非常に強いのだと思うのです。ただ、特に中区につきましては地価が非常に高いということもあって、なかなかいろいろな法人とか地公体も計画しづらいというのがあったのかというふうに思っております。今回、いろいろ調べている中で、中区がこれまで1か所しかないというのは、ちょっと意外な感じがしたところでございます。

(N委員)
 これまでなかったのです。分かりました。だから、これが売り出されて、手を挙げたというわけではなくて、たまたまその関連の中で手を挙げてきたということですか。

(中国財務局)
 はい。

(N委員)
 私は、チャンスは平等にして欲しいということから申し上げているのです。以上です。

(S委員)
 そのことにつきましては、これは設置認可の権限は政令市の市長にあるのです。だから、市からの要望に応じて動くという形になるのが筋かと。いわゆる設置者が直接国とやっていいのではなくて、市がやはり主導権を持たなければいけないことなのです。だから、こっちで、では選択をどうしたのかと言われても国のほうもお困りになるかもわからない。設置認可権は、実は市長が持っているのです。

(中国財務局)
 そうです。

(M委員)
 今の社会福祉法人の「清恵会」ですか、これについてですが、市に準じた形でやりますので別に問題はないと言えばそうですが、一応別の法人ということで、参考資料的にでもやはり「清恵会」の設立認可をいつされて、どういうような役員構成になっているか、そうしたようなものは、今になってあれですが、やはり一応我々としては知っておく必要があるのではないかという気がいたしますので、今、手元にあればですが、参考までにお願いしたいと思います。

(中国財務局)
 手元にございませんが、今、事務所から取り寄せて、間に合いましたら御説明しようと思っております。

(S委員)
 社会福祉法人の全国名簿で見たら、「清恵会」というのは、精神障害者の鍛錬とかという、だから、ちょっとよく分からない。別府に法人の所在があって、病院かと思ったのですが、病院でもないらしい。土木建築業か何かかもしれません。私の今、分かっております情報はその辺ぐらいです。

(中国財務局)
 先ほど御質問があった件が分かりましたので、御説明させて頂きます。
 「清恵会」でございますが、大分県別府市のほうに事務所を構えておりまして、そこで先ほどS委員のほうからお話がございました精神障害者の生活訓練施設の施設経営をやっております。これは、第二種社会福祉事業でございます。
 それで、今回の特別養護老人ホームの関係でございますが、これは市を通じて厚生労働省に申請が予定されている案件でございますが、この老人ホームの設置につきまして認められましたら、定款を変更してこの特別養護老人ホームの経営をやっていこうという計画を持っているところでございます。
 役員でございますが、役員の方は長浦さんという方が役員をされているようでございます。そういう状況でございます。

 以上が審議の概要です。
 なぜ別府の法人なのか、なぜ随契なのか、疑問に感じるところです。これまで県外の法人が運営に携わることもなかったわけです。
 広島市民の立場からすると、広島市に所在し、福祉に熱い思いを抱いている人はいなかったのか、その人たちが公平にチャンスを掴む機会はなかったのか、という思いはあるはずです。
 いずれにしても、どことなく不透明感の漂うものとなっていますが、皆さんいかが思われますか。