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(No.79) 平成15年11月11日『貨物ヤード跡地利用について』

 平成15年第1回広島市議会定例会(H15.2.25)で、市長は「貨物ヤード跡地地区については、早ければ平成16年度にも事業着手できるよう最大限努力するという目標の下、関連公共施設を含めた周辺地区の基盤整備等について調査を行いながら、活用の具体化に向けた検討を進めます」と説明されました。市長選挙後初めての本会議で、現在よく使われているマニフェスト(政権公約)の実施に向けた発言でした。

 この発言の中には、どうしてもこの事業を真剣に取り組まなければならないという強い意思はどこにも見られません。唯一明示があるとすれば、「平成16年度にも事業着手」という一節ですが、これには「早ければ」という無責任な言葉が付いています。
 我々市民生活の中では「早ければ」という言葉があれば、必ず「遅くとも」という言葉がなくてはなりません。市長の発言では、市民の頭には「平成16年度事業着手、平成19年度完成」ということしか残らないのです。これが市民の感覚です。

 冒頭の市長発言の中には、市長の責任転嫁のための行政用語がまだまだあります。「〜できるよう」「最大限努力する」「〜目標の下」「調査を行いながら」「検討を進めます」ですが、これだけ『逃げ』の言葉が使ってあれば、責任転嫁はどこにでもできるはずです。裏を返せば、選挙のためいい格好はしたけれど、初めから真剣に取り組む姿勢などかけらもなかったことに等しいと思われます。
 本気で取り組むのであれば、広島市土地開発公社が現在所有している貨物ヤード跡地を何年度には市が買い取ると決断され、公言されることが初めてこの事業の出発点になるはずです。その目処は今でも立っていません。夢と希望を抱いている市民と、広島の街づくりに貢献しようとしている企業を欺いていると見られても仕方ないと思います。

 ここに、平成15年11月1日のRCC「Eタウン」で放送された市長の記者会見の様子をお知らせします。

平成15年11月1日 RCC/Eタウン

(川島アナ)
 秋葉市長がですね、今週の30日に緊急の記者会見を行いました。内容はですね、あのほら、公共事業の見直し委員会が中間報告を出しまして、その結果、ヤードは一体つくるのか、どうなのか。全く編集していない秋葉さんの声です。

(秋葉市長(10/30臨時記者会見:広島市役所))
 あのー、貨物ヤードの方はですね、えー、エンティアムとの、おっしゃるように、あのー、エンティアムとの、えー、これはまぁエンティアムが、えー、エンティアム側で、あのー、まぁ今、ボール預かっているという感じに受け取っています。
 あのー、市側でお約束したことは、大体クリアできたと思っていますので、後はエンティアム次第でどう進むかということで、えー、また、あのー、近々エンティアムからは、何らかの答えが戻ってくると思いますので、その時点でまた、お答えできるんじゃないかと思います。

(川島アナ)
 だからですね、えー、広島市は、秋葉さんが言うには、市が問題を大体クリアをしましたと、大体というのはこう、どういう問題かよく分かりませんけれども、エンティアムともう一回話し合いをしますと言ってるんですが、このときは、やっぱり、ぜひ取材をさせてもらいましてですね、皆様に御報告したいなと思うんでございますけどね。


 皆さん、いかがお感じですか。市民や企業にはやるように見せかけて、本当は何ら決断はしていないことが手に取るようにお分かりでしょう。

  (追伸(公共事業見直し委員会について))

 広辞苑には、『中止』とは「途中でやめること。いったん計画してからやめること。」、そして、『凍結』とは「こおりつくこと。氷結。資産・資金などをそのままとどめておいて、移動または使用を禁止すること。また、物事の処理を一時的に保留の状態にすること。」と書いてあります。
 『中止』と『凍結』では明らかにその意味が違っているわけです。
 しかし、例えばスポーツの場合、雨天中止の時には、再試合をすることがあります。その日は行わないけれど、日を改めて行うこともあるということです。
 つまり、どちらの言葉を使っても曖昧模糊としていて、ただ単に先送りするということもあり得るわけです。
 公共事業見直し委員会の中間報告では、両方の言葉を使い分けて、5事業については『中止』と掲げられていますが、「将来はどうなるか分からない」という無責任な意味が含まれていると思います。メディア受けする言葉の遊びにしか過ぎないとも思われます。
 今後、この報告を受けて、市としての方向を整理されるのであれば、この際、この公共事業見直しで使用する言葉について、きちんと定義付けされたらいかがでしょうか。