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(No.74) 平成15年10月6日 『海田町議会合併否決の要因』

 海田町議会は、10月1日の臨時会で広島市との合併を否決しました。予想に反したどんでん返しのようでもありますが、それなりの理由もあったわけであり、必然の結果とも言えます。果たせるかな翌日の新聞を見ますと、「広島市の財政危惧」「広島市の財政難原因」「財政難に悩む市との合併にはメリットない」といった記事が否応なく目に飛び込んできました。
 広島市はまさに倒産寸前の会社のごとく見られていたわけです。
 ここに、海田町議会臨時会における反対討論の一部を紹介します。

○ A議員
 平成3年頃から広島市と早期合併に向けて活動してきた。当時は、この度よりはるかに高い金額を提示された。
 町長の決断力のなさが合併の時期を誤った。
 広島市は財政危機で合併建設計画が実施されるかどうか不安だ。
 広島市の公共事業見直し委員会の五十嵐委員は「広島市はあれもダメ、これもダメという状況である」と言っている。


○ B議員
 広島市が来年2月に公表する公共事業の見直し結果を見てから合併を判断するべきである。
 公共事業見直し委員会の五十嵐委員も「このままでは平成17年には財政再建団体に転落すると財政当局が言っている」「職員の給与10%カット」「福祉団体への補助金カット」「広島市に死亡診断書を書くことになる」などと言っている。


○ C議員
 反対理由は、広島市の財政が悪いことと財政の説明を拒否されたこと。
 調印式の議決の前にやったことは議会軽視である。


○ D議員
 財政危機であるから市町村合併というのは本末転倒である。
 議会の決議が無視されている。(温水プール、水道料金、出張所)


○ E議員
 合併ありきの独断専行で協議を進めてきている。
 広島市の財政問題が大きい。
 公共事業見直し委員会の五十嵐委員は「死体は生き返らせることができない」と言っている。


○ F議員
 法定協議会で採決するのであれば、町議会の特別委員会を開催すべきであった。
 広島市は海田町が欲しいはずである。
 いろいろな問題が山積である。海田町単独で十分やっていける。


○ G議員
 住民アンケートを実施したが不十分。住民投票条例を提案しなかった。
 夢のある合併となっていない。


○ H議員
 町長の任期という理由から進められたもので、住民の主体性から進められたものではない。
 広島市の財政状況が逼迫しており、生活道路の整備や学校の建替えなど住民に密着した事業ができない可能性がある。
 計画的にやっていけば、単独町制でも十分やっていける。
 合併をするならば、町長選挙をやり住民の真意を問うべきである。


 以上のような反対討論が飛び交ったようです。
 これは、広島市の財政がただならぬ状況という印象が各議員に波及しているのがありありとうかがえます。議決の前日にはギリギリで可決と予想されていたものが一夜にして覆されたわけです。まさに合併に向けた最終段階で海田町の議員が外部の声に敏感に反応されたわけです。
 公共事業見直し委員会の委員が、広島市の財政が危機的であることを吹聴して回っていたことは承知していましたが、これが一気に増幅されたものと思われます。
 秋葉市長自らが連れてきた「7人の侍」が今回の結果を招いたとも言え、またこのことがある程度予想されていたにもかかわらず政治家として何ら手立てを講じようとしなかった結果であり、まさに自明の理です。
 仮に、このままの状態が続くようであれば、秋葉市政の失政と言わざるを得ません。こうした時にこそ、為政者が先頭に立って、膝と膝をつき合わせて、理解を得る努力をすべきであり、それが責任ある行動だと思いますが、皆さんはいかが思われますか。