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(No.56) 平成15年7月1日 『人を動かす』

  学生時代に読んでいた本を読み返しています。D.カーネギーの「人を動かす」という本です。この本を読んでみて、人間関係の大切さについて、改めて思い知らされます。そのパート1が「人を動かす三原則」ですが、一部を抜粋して紹介します。

〜盗人にも五分の理を認める〜
リンカーンは「悪意を捨てて愛をとれ」と自分に言い聞かせて、心の平静を失わなかった。「人を裁くな。人の裁きを受けるのがいやなら…」というのが、彼の好んだ座右の銘であった。
若い時は人づきあいがへたで有名だったベンジャミン・フランクリンは、後年、非常に外交的な技術を身につけ、人を扱うのがうまくなり、ついに駐仏米大使に任命された。彼の成功の秘訣は「人の悪口は決して言わず、長所をほめること」だと自ら言っている。人を批評したり、非難したり、小言を言ったりすることはどんなばか者でもできる。そして、ばか者に限ってそれをしたがるものだ。

〜重要感を持たせる〜
人を動かす秘訣は、間違いなく一つしかない。すなわち、自ら動きたくなる気持ちを起こさせること。これが秘訣だ。
人間が何を欲しがるか?

 @健康と長寿、A食べ物、B睡眠、C金銭及び金銭によって買えるもの、D来世の生命、E性欲の満足、F子孫の繁栄、G自己の重要感、といったものだろう。
 このような欲求は、たいていは満たすことができるが、ひとつだけ例外がある。Gの「自己の重要感」がそれで、フロイト(心理学者)のいう「偉くなりたいという願望」であり、デューイ(哲学者)の「重要人物たらんとする欲求」である。

1921年にU.Sスチール社が設立されたとき、アンドルー・カーネギーが社長にむかえた人物シュワッブはまだ38歳の若さだった。シュワッブは「天才でもなんでもなく、人を扱う名人だから」と、次のように言っている。

 「他人の長所を伸ばすには、ほめることと励ますことが何よりの方法だ。上役から叱られることほど向上心を害するものはない。私は決して人を非難しない。人を動かせるには奨励が必要だと信じている。だから、人をほめることは大好きだが、けなすことは大嫌いだ。気に入ったことがあれば、心から賛成し、惜しみなく賛辞を与える。」
 これがシュワッブのやり方である。

〜人の立場に身を置く〜

自動車王ヘンリー・フォードが人間関係の機微にふれた至言を吐いている。「成功に秘訣というものがあるとすれば、それは他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を見ることのできる能力である。」
「自己主張は人間の重要な欲求の一つである。」これは、ウィリアム・ウィンターの言葉であるが、我々は、この心理を仕事に応用できるはずだ。
「まず相手の心の中に強い欲求を起こさせること。これをやれる人は、万人の支持を得ることに成功し、やれない人は、ひとりの支持者を得ることにも失敗する。」

 いかがですか? この本を読んで、人生観が変わる人もあるかと思われます。人間関係のバイブルとして世界的ベストセラーを続ける名著です。是非、ご一読下さい。
 仕事に生かされることもあるでしょう。特に、部下を指導、育成される立場にある方にとっては、良き人生読本になると思います。


  (追伸1(人を育てる))

 神田山に広島市の職員研修所があります。立派な建物で、自然の中にあり環境は良いと思います。しかし、仕事に追われる職員にとっては、甚だ不便なところと言えます。職員の中には、そこに行って受講するだけで大きな負担を感じているのではないでしょうか。
 職員研修については、時代にあったカリキュラムの整備をはじめ、研修の重要性や仕事との関わりなど全てを加味した再検討が必要だと思います。
 中でも、重要なことは研修する場所です。
 現在建築中の大手町再開発ビルには、6階〜8階に広島市の公益施設として公文書館が入ることとなっていますが、何故こういった計画になるのでしょうか。確かに、公文書館の窓口は、人の来やすい、便利の良いところでなくてはなりません。しかし、資料まで、人の集まりやすい所で収納しておく必要があるのでしょうか。他の施設の活用で済むと思います。
 また、9階〜10階には平和研究所が入ることとなっていますが、これも人の集まる一等地になければならないものでしょうか。
 むしろ、ここには、職員研修のシステムを再考し、職員にとって本当に有益となるような研修所を設置すべきではないでしょうか。少なくとも、現計画より、ベターな案だと思いませんか。人材の一番重要なこの時代、市民の利益に繋がる有効な手段になると思います。



  (追伸2(仕事宣言))

 「今さら何を『仕事宣言』なのか!」と思われる方も多いと思います。6月27日から広島市のホームページに掲載されている各局長・区長が示した主要事業の取り組みについてです。
 中身を見ますと、議会に説明される資料(常任委員会初会合資料など)よりも一歩踏み込んでいるところもあり、目標達成時期等も明記されているようですが、これは、各局・区が事業の現状や課題、取組方針を、各四半期毎にまとめられている主要事業進行管理表を焼き直したレベルのものと言えます。
 検討過程や目標達成時期などを開示すること自体に意味を持たせようとしているのかもしれませんが、どうも腑に落ちないところがあります。それといいますのも、この『仕事宣言』は、市民に一方的に情報を提示したものですが、例えば、提示した目標が達成されなかった場合の説明はどうするのでしょうか。その時には、またホームページで一方的に報告するのかもしれませんが、それで説明責任を果たしていると言えるのでしょうか。
 そもそも、こういった主要事業の進行管理は、市民はもちろんのこと、市民の代表である議会にきちんと説明し、変更が生じた時など節目節目で議論していくことが大切なのではないでしょうか。
 ディベート(議論)が好きなはずの市長ですが、どうも議会に限っては、双方向の意見のやりとりを避けているように見受けられますが、皆さんはどう思われますか。