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(No.32) 平成15年 1月 9日 『交通問題と街づくり』

 西部方面の交通問題は、道路、公共交通とも長年の懸案事項を抱えています。
 今回は交通問題と街づくりについて3つの視点から私の思いを述べてみたいと思います。

交通問題と街づくりの地図

( 図をクリックすると別ウインドウで大きな図が見れます。)

 第1点目は、己斐から都心に至る公共交通のアクセス改善と街づくりの問題です。
 平成11年11月に策定された「新たな公共交通体系づくりの基本計画」では、己斐駅からの路面電車を土橋(江波線)まで延伸し、天満町のクランクを解消し、高速性と定時性の確保を目指すこととしております。
  しかし、単に交通問題の改善だけに終わるのではなく街の活性化につなげなければなりません。路面電車のルートを変更した後、天満町と堺町の間の鉄橋を人・車が通れる橋に架けかえれば、この地域の東西方向の交通円滑化に資するものとなるし、特に天満町の街づくりのきっかけになると思います。住居と既存の商業が混在しているこの街を一定のコンセプトをもって再生していくチャンスではないでしょうか。
 アストラムラインが西風新都から己斐に延伸されるのが2015年であれば、その時点で路面電車の己斐駅から都心へのアクセスは改善されていなければならないし、周辺の街の再生も形を顕していなければならないと思います。
 平和大通りに架かる3橋の整備の仕方が課題になっていますが、仮に1橋ずつ架けかえるのであれば、交通と街づくりをセットで行うという考え方からすれば西から順に進めていけばいいと思います。

 第2点目は、西部地域の連続立体交差の問題です。
 現在、西広島から横川間における己斐(北東側)、山手、竜王の各地区は鉄道によって分断されています。地区によっては、1ヵ所の踏切が唯一のアクセス手段といったところもあります。防災面や安全面から安心して暮らせる街づくりのため連立方式を検討すべきではないでしょうか。特に、アストラムラインがタッチする西広島駅周辺は、交通の円滑化と街の開放性、そして防災上の観点から積極的に連立方式を推進すべきだと考えます。
 さらに、横川から白島間における横川、楠木、白島の各地区は現在盛土構造ですが、これを高架橋構造にすれば街も変わってくると思います。
 いずれもJRの協力と莫大な事業費を要することは承知していますが、将来を見据えた都市の再生のため緒についておくべきではないでしょうか。

 第3点目は観音地区の道路問題です。
 まず、一つ目は観音マリーナFMP(フェスティバル・マーケット・プレイス(注))の事業推進に係る市の協力です。
 FMPは県も事業変更して民間主導で本格的に立ち上がることになりました。幅広い世代が終日楽しめるアウトレットモールを核とした新しい観光名所を目指しており、平成17年3月オープンの予定となっています。
 しかし、観音地区の先端に位置するFMPにアクセスしようとすれば、現在のクランク状の道路形態が円滑な交通を阻害しています。飛行場という広域交通拠点があることも踏まえ、未整備地区を県と話し合いながら根本から洗い出して改善に向けて検討すべきではないでしょうか。
 二つ目は、太田川渡河部の問題です。
 これは、沈埋か高架かという工法の問題と、飛行場の問題が一緒に議論されているようですが、それぞれの機能の必要性からすると本来セットで議論すべき内容ではありません。整備手法や構造上の問題があるので効率性の面から仕方なくセットにされていますが、基本的には別々の独立した問題です。
 西飛行場は市域内唯一の空港インフラであり、中・四国における本市の中枢性・拠点性の観点から確固たる評価を得るためにもかけがえのない財産です。百年の大計の中で捉えるべき財産の行く末を、今すぐに渋滞解消の答えを出さなければならない道路問題とドンブリ勘定のように議論するのはいかがなものかと思います。当面の効率性を優先するあまりセットで議論しているから全てがストップしてしまうのです。
 今後は、渋滞解消策としての南道路の整備のあり方とすればどの方法がいいのか、本市の拠点性を築く貴重な都市インフラである飛行場を存続するためにはどうすればいいのか、といったように一つ一つ切り離して解決していくべき問題だと思います。
 また、その際、都市計画決定の重みというものを十分理解してほしいと思います。きちんとした手続きを踏んで一度決定したものを覆すということになると、全国の都市計画決定済みの案件にどのような影響を及ぼすのかということを念頭に対応してほしいと思います。平成14年末に広島市の方針として沈埋構造の考え方を示されましたが、国・県・市の合意のもとに、一日も早い着工、開通を願うものです。
 三つ目は、吉島観音線の2号バイパスまでの延伸の問題です。
 南観音橋(仮称)が平成15年春に完成して空港通りまでは通じることになりますが、引き続き南観音から2号バイパスに至るルートも早急に都市計画決定に向けた準備に入るべきです。平成14年7月17日のホームページでも述べましたが、この道路は地域間交通だけでなく西部方面からの交通処理を補完する機能を有しその重要性は大きいと思います。今のままでは交通体系上不完全であり、また高須地区の街づくりにも資するものであることから早急に検討を進めるべきだと思います。

 種々述べてまいりましたが、財政状況が厳しい折、全てを同時に手がけることはできません。しかしながら、広島の将来を見据えてよりよい街づくりのためその基礎を築いておくことも必要です。全てを切り詰めるのではなく、将来につながるメニューを洗い出し、必要な施策を構築しておくことも必要なことだと思いますが、皆さんはどう思われますか。


 (注) FMP(フェスティバル・マーケット・プレイス)

 様々な店舗を並べ、自然発生的な市場にあふれる活気を創出して、非日常的な興奮を演出する商業開発手法。

 (追伸1)
 未年の未(羊)は『祥』(めでたいこと)の字の古体で、『善』(正しいこと・好ましいこと)や『美』(うつくしいこと・りっぱなこと)、『義』(道理・条理・人間の行うべきすじみち)などの文字として使われています。また、古来より「羊雲がでると吉祥事がある。」「朝、羊の群れに会うと良いことがある。」などと言われ、大変縁起の良い動物として知られています。
 平成15年の干支は未年、ことに癸未(みずのとひつじ)です。
 暦の会の岡田芳朗会長によりますと、この癸未の年を日本年表でみますと、過去1500年に廻ってきた20数回の癸未年にはこれといった大事件が記録されていないということのようです。
 どうやら癸未年というのは、それ以前に起きた波乱を収め、事態を鎮静化するような性格を持った年のようです。
 今年は、皆様にとっても、広島市にとっても、いい年になる吉祥の顕れを大いに期待したいと思います。

 (追伸2)
 浅野宮城県知事のホームページ『夢らいん』からの抜粋を紹介します。「悪口について」というタイトルですが、決して悪口そのものを否定されているわけではないようです。

 「知事という立場になってみると、悪口は言われ放題という思いがある。県議会、マスコミなど、これは悪口というよりは、批判するのが本来の役割だから仕方がない。だから、腹が立つということは、めったにない。」
 「逆に、面と向かっての悪口、批判が入らなくなるのが、知事の座であるということにも気が付く。組織の中では、私の上司にあたる人がいないのだから、批判どころか助言すらも入りにくくなっている。こういった条件の中にずいぶんと長く身を置いているので、悪口への免疫が弱くなっているような気がする。これは、心すべきことだろう。」
 「最近は、外からの悪口は、別な形で結構聞こえてくるようにはなっている。『最近』というのは、インターネットを使いはじめて以降ということである。インターネットの『掲示板』と言われるサイトで、勝手きままな表現が飛び交っている。」
 「私だけが標的ではないが、個人攻撃、言いたい放題の悪口が、数多く書き込まれている。基本的に匿名であるので、言っている本人は姿を隠している。これは、決してフェアではない。私は『便所の落書き』と呼んでいる。建設的な批判ではない。これは、匿名ということと大いに関係がある。書かれたものは、不特定多数が目にすることになる。インターネットの有用性の陰の部分とでも言おうか。」
 「悪口は、やはり、罪のないものがいい。そして、仲間うちで言い合って酒の肴にでもするのが丁度いい。もし、表に出すなら、覚悟を持って出すしかない。もっと正直に言えば、言うのはいいけど、言われるのはいや。」

 いかがですか。思い当たる節はありませんか。

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     http://www.asanoshiro.org/genko/nenkinjidai/06.htm
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