私の思い まちづくり・経済・交通 総務・人事 議  会 教育・文化
福祉・医療 平和・交流 その他 総合メニュー

(No.13) 平成14年7月4日 『貨物ヤード跡地利用構想の決断』

 6月定例会を終えて、一つ大きな憤りを感じています。それは、依然として真摯に議論しようとしなかった秋葉市長の姿勢です。
 年4回の定例会では、本会議の一般質問で、議員は市政の方向や進め方についての問いかけや提言を行います。この一般質問に対する答弁で、政策決定につながる意思表明をして論戦するのが議会という場であるからです。ですから、議会の場は、政策決定者の説明責任を果たす最適の場であるはずです。

 秋葉市長は、6月末に方針決定すると公言していた貨物ヤード跡地利用構想について、議員の問いかけには無視する姿勢で「近く私なりの結論を明らかにする」と繰り返すばかりでした。方針決定の最終段階を迎え、しかも市民の目がこれほど注がれているにもかかわらず、議論しようとしない姿勢に、メディアの論評は、「血の通わない論戦」と受け止めていました。
 そして、市長の口からは、未だ結論の出ない理由として「財源」「交通基盤」の調整という言葉が発せられました。しかし、この貨物ヤード跡地利用構想は、何年も前から特別委員会を中心に種々議論し、大まかな方向性を特別委員長報告として提言し、必要性についての基本的な合意形成がなされた上で、行政が事業参画のためのコンペを行ったわけです。
 形状やデザインだけを競うコンペならいざしらず、事業性が大きなポイントとなるコンペを実施するということは、当然こうした要素は整理され、コンペの条件とされていなければならないものではないでしょうか。
 市長が、この構想を本気で市の大プロジェクトとして捉え、市の活性化のために重責を担ってやろうとしているのであれば、当然こうしたコンペの前提条件について、組織的にも立ち上げて入念な検討が進められているのが本来の姿であるべきです。

 6月末に方針決定すると公言しておきながら、未だ方針が示されていないことは、行政が組織として機能していないのではないでしょうか。そうでなければ、市長は意図的に議会の場での表明を避けようとしているのだと思います。
 市長が、就任後はじめて政治決断されたアストラムラインの延伸では、確かに、記者会見の場で意思表明されました。しかし、この時は議会でも議論が尽くされ、特別委員長報告という形で意見が集約された後の表明であり、かつ、その内容についての議会説明もきちんとなされた上での表明だったわけです。
 もちろん全ての政策決定の表明を議会の場で行うことはできません。特に、本会議では詳細な内容が提示しにくいのはわかります。しかし、基本的な方向や考え方は示すことはできます。
 この構想が、広島の元気を取り戻すための起爆剤であり、市民の期待度、関心度を考慮すると、6月末の結論と6月定例会とが一致しないことの方がむしろ不自然だと思います。
 今回、どのような方法で表明されるのかはわかりませんが、最後は政治決断です。泥を被ってでもやる、という決意が必要です。
 それから、もともと6月末という期日を明確にしておきながら、6月定例会において議論を回避したことは、政策決定と市民に対する約束についてどういう認識でいるのか、きちんと説明する必要があると思います。
 議会と行政は、相互に他を牽制しながら均衡を維持できるよう並列対等な関係にあることは以前にも申し上げましたが、市長が「血の通わない論戦」に終始する姿勢を続ける限り、議会と行政の関係を正常な構図に戻すことはできないと思います。皆さんは、どのように思われますか。


 (追伸)

 市長は、助役問題の質問に対して、もう一人の助役は「できるだけ早い時期に提案したい」というだけで、どういった組織体制でやろうとしているのか、明確な説明はされませんでした。状況が変わっているにもかかわらず、とりあえず同じ人を同じ説明で提案しただけで、議論の中身は2月議会から特段の進展はみられなかったわけです。
 さらに、助役選任同意案否決後は、「もう一人の助役については振り出しに戻す」という発言をされました。助役ゼロの解消が火急の命題だと言いながら、一人が否決されたら、もう一人についても白紙にして、ゼロの状態を続けるというお考えのようです。「猪爪氏との組み合わせとして最適な人を考えていた」との発言もありましたが、そうであれば、何故それを説明して理解を得ようとしなかったのでしょうか。全てを振り出しに戻すというのでは、そもそも政策を動かすための組織をどのように考えていたのでしょうか。もう一人については全く検討もしていなかった、と言われても仕方ないと思います。
 市民が、何を疑問に思っていたのか、何を知りたかったのか、そして、それに対して何を説明すべきだったのか、市長には改めてよく考えていただきたいと思います。
 また、議会運営に関する様々な意見があるように見受けられますが、このことは、同じ状況下で否決された2月定例会における助役問題について総括した私のホームページをご覧下さい(4月2日・5月10日発信)。無記名投票のことだけでなく、否決に至った要因がどこにあるのか、お分かりいただけると思います。その都度変わる市長の主張と本質的な議論をしようとしない姿勢に問題提起はしておりますが、女性だからといった議論は誰もしておりません。皆さんには、今一度冷静に考えていただきたいと思います。