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(No.07) 平成14年3月11日 『新年度予算とイベントの誘致について』

 日韓共催のFIFAワールドカップサッカーの開催までカウントダウンも次第に高まっており、開催市は準備に追われ、街も活気づいているようです。
 こうした世界的なスポーツイベントは、単なるイベント開催だけには止まらず、都市活性化の起爆剤になり得るものです。経済はもとより、街づくり、文化、国際交流など様々な分野で元気が生まれ、何より子供たちが夢と希望を大きく膨らませるきっかけになると思います。
 そして、情報を世界に発信し、世界中の人に魅力を知っていただくことによって、海外からまた人が集まるといった交流が生まれ、そこからさらに新たな元気が出てくるのだと思います。

 平成元年に「海と島の博覧会」、そして平成6年に「アジア競技大会」を開催した広島が、正にこうした元気の循環ができていたように思います。
 会場やアクセスなど立派なインフラも整備され、携わった職員もこれまでにない大型のイベント開催ということで、日夜、準備作業や調整業務に追われながらも何とか成功に漕ぎ着けた立派な実績はあったわけです。
 「元気がない」といわれる現在の広島の沈滞ムードを払拭するためには、広島に如何に人を引き寄せるかといった都市の魅力づくりを今一度考えてみるべきではないでしょうか。

 アジア競技大会以降は、国民体育大会やねんりんピックなど県主導の全国レベルのイベントはありましたが、市主催の大型イベントはありません。
 福岡市は、水泳や柔道など国際的なスポーツイベントを毎年のように開催していますし、アジア太平洋博覧会を契機として、「アジアマンス」と銘打った30日間の文化イベントを毎年開催しています。
 札幌市は、各種ウィンタースポーツ大会や国際的にも有名な雪まつりなど、北国の気候、風土を生かした祭典が恒常的に開催されています。
 こうしたところが、福岡や札幌と、広島との大きな差になっているのではないでしょうか。

 広島は、アジア競技大会後8年経過していますが、沈滞ムードの風に慣れ切ってしまうのではなく、アジア的、あるいは世界的なイベントを誘致・企画するなど活性化への道を切り開く時に来ているのではないでしょうか。今、そのきっかけをつかまないと、せっかくアジア競技大会で培ったノウハウがだんだん薄れ、その人材もいなくなってしまいます。何よりも広島にはアジア競技大会で整備した立派なインフラがあるわけです。これらを生かしていかなくては、発信どころか、その発想すらできなくなってしまいます。
 4年に1回でもいいから、広島の持っている資源、人材、ノウハウを生かし、広島をPRし、内外から人が集まり、交流できる街と人の活性化に今こそ着手すべきだと思います。
 また、昨年は劇団四季の「オペラ座の怪人」の広島公演が成功し、次は「キャッツ」が来るとの話もありますが、スポーツやイベントに限らず、こうした文化の発信も活性化の即効薬になるし、積極的に誘致してほしいのです。

 人が動き、交流することにより、経済も息づきます。単に経済波及効果だけでなく、数値に表れない元気のバロメーターも上がってきます。
 広島は、飛行機などのアクセスが悪いと言われ、確かに広島から東京のビジネスアクセスはよいとは言えませんが、むしろここで強調したいのは、他から広島へ向けたアクセス、つまり広島に人を呼び込むための魅力づくりのアクセスの再構築が必要だということです。
 こうした事業は、仮に今すぐ着手しても2〜3年、長ければ10年タームの仕事になりますが、今本気でやらなければ、本当に人離れの衰退していく都市になってしまうのではないかと大変危惧しております。

 広島市にとっても、今あるノウハウを生かし、人材を育てることにもなりますし、組織の活性化にも繋がります。
そして、冒頭に述べたように、経済の活性化はもとより、市民に活気と一体感を与え、広島から世界に発信し、世界から人が集まることにより、また新たな市民の元気、都市の元気が生まれてきます。そういった活性化の循環を目指していくためにも、今こそイベントの誘致に着手していくべきだと考えます。
 また、平成16年は、議員の発案で誘致し成功したアジア競技大会から10年目という節目の年になります。10周年記念事業といったことについて、本気で考え、実現しようとされているのか、全くその辺の動きが見えてきません。皆さんはどう思われますか。