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(No.04) 平成14年2月8日 『新年度予算と暴走族対策』

 この2月19日から、平成14年度の予算案など、皆さんの生活に直結する重要案件を審議する2月議会が始まります。道路や福祉、教育など大変多岐にわたる議論が交わされる議会になります。また、この議会は、単に一年間の予算を決めるというのではなく、広島の21世紀の歩みを確かなものにするために、様々な角度からの議論が繰り広げられなければならない議会でもあると思っております。
 それというのも、地方分権の新時代と言われ、広島もこれからは広島でしかできないことは何か、といったことを考えなければなりません。一つの答えとして、それは、広島の目指すべきあり方を考えたときの「人が住みやすい街」「人が来やすい街」「人が集まりやすい街」だと思います。

 こうした観点から、新年度の予算関連議案の説明書に目を通してみましたが、一つ大変気にかかる点があります。それは、今、広島が全国に名を馳せている「暴走族」の追放、根絶に関する議案が盛り込まれていないことです。
 今、緊急に必要なのは、市民が安心して住み、憩い、楽しめる社会秩序ではないかと思います。深夜、市街地の道路や公園などに集まる暴走族は、市民に脅威や不安を与えるだけでなく、広島を訪れる人に不快感を与え、国際平和都市の大きなイメージダウンになっています。
 正に、住んでいる広島市民をはじめ、広島を訪れようとする人たちの安全と安心を拒み、都市のイメージづくりの点からも大きなマイナスを来たしているものです。市民誰もが早急な対応策を願っています。もちろん、青少年の健全育成の観点も加えて、市民の協力や地域を上げた取り組みが必要なのは言うまでもありませんが、もっと行政が積極的に具体的な対応策を見せるべき重要案件だと思います。

 そういった思いを強くする中で予算説明書をめくっていた時、目に飛び込んできたのが、2月4日に私のホームページで発信した女性助役の人事案件です。私が「議論の必要性」を投げかけていたこの案件は、「追加予算提出予定案件」の欄に「助役の選任の同意について」と「平成14年度広島市一般会計補正予算(助役1名増の人件費)」という形で掲げられていました。何故、「女性助役の選任の同意についてとしないのか」「これから初めて審議する14年度予算を早々と補正するのか」といった予算編成の不思議さ、疑問が頭の中をめぐりました。
 片や、暴走族対策は、本来、市民や来広者のために優先的にやるべきなのに、「安全で安心して暮らせるまちづくり」関連議案には全く触れられておりません。何をか言わんや…という気持ちです。

 昨年6月に設置した市議会の青少年対策特別委員会では、「現行の道交法や刑法だけでは強制的な取り締まりや排除は難しく、何らかの具体的な規制が必要」「暴走族対策の根幹となるべき具体的な条例が必要」といった本腰を入れた取り組みを求める意見が大勢を占めています。また、広島県をはじめ、他都市では既に条例を定めて抜本的な対応策を講じているところもあります。
 広島市はどうかと言うと、とうかさんやえびす講での暴走行為が全国的なニュースとして取り上げられ、フラワーフェスティバルの周辺やアリスガーデンでの暴走族の集会が市民を遠ざけ、祭の開催や地元の商店街に多大な影響を与えています。

 確かに、新年度の組織改正の中には「暴走族対策室」の設置は上がっております。また、昨年設置された暴走族対策推進本部でも種々の検討はなされているようです。しかし、これだけ市民の機運が盛り上がって、本腰を入れて取り組むべき問題と認識されているのに、その元になる暴走族追放宣言もなければ、追放の条例も議会に提案される予定にないということです。
 仮に、関係機関との協議などに慎重を期す必要があるから14年度中のどこかで提案したい、というのであれば、当初予算の段階でその具体的な取り組み方向の説明があってしかるべきです。何も、新年度議案の説明は上程議案に限る必要はありません。全体を見通して、新年度の中途にはこういう施策を打ち出していきたい、という姿勢を見せるべきです。
 そして、1日も早い宣言なり、条例なりを作成し、市民の皆様に安心して暮らせる社会の形成を目指すべきではないかと思われます。市議会特別委員会は1日も早い条例制定のため、2月6日から姫路、仙台等の先進市へ調査研究に出向いております。

 繰り返しますが、市民及び広島を訪れる人の安全・安心、都市のイメージ、そして、青少年の健全育成の観点から、暴走族対策に関わる市当局の動きは大変不安で仕方がないと危惧しておりますが、皆さんはどうお考えでしょうか。